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【創世級チートでホワイト楽園建国】無病息災で暮らしたい僕のボヤキ生活 ~あったらいいなと呟いていたら、世界中の変人が集まって王国最強の快適領地ができました~  作者: S&Y
第四章:ゆったり過ごしたいと呟いたら海の上に超巨大島が爆誕生し、全世界の王様たちが集まって勝手に超国家を建国してきたんだが

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第62話:僕の自室のベッドが「世界を統べし創世の絶対聖域」として教科書に載っているんだが

「ふぅ……生誕祭の貿易船の大パレードもようやく落ち着いて、いよいよ平和な日常が戻ってきたなぁ」


『海上神聖宮殿』の自室で、僕はふかふかスプリングベッドの上に大の字になって横たわり、天井を見上げながら深々と息を吐き出した。


二重サッシと防音結界で守られた室内。

足元からは床暖房の優しい温もりが伝わり、加湿空気清浄機からは澄み切ったアロマの空気が流れている。


膝の上には特製クッションを抱え、サイドテーブルには湯気を立てる温かいハーブティー。


僕はふかふかのマットレスに頬をすりすりしながら、心からの満足感に浸ってポロリとボヤいた。


「やっぱり……このふかふかスプリングベッドの上こそが、僕にとって世界で一番安全で居心地がいい場所なんだよなぁ。他国の王様みたいに、冷たくて硬い黄金の玉座なんかに威張って座らされたら、お尻や腰を痛めてヘルニアになっちゃうし、いかにも権力者っぽくて不審者に命を狙われそうで生きた心地がしないよ……。僕にとっては、このベッドの上こそが世界を平和に導く一番安全な場所(玉座)なんだから、ずっとここでぬくぬく過ごして長生きしたいなぁ……」


硬い玉座による腰痛や暗殺のリスクを恐れた、僕のささやかで健康第一なボヤキ。


……のはずだった。


(権力の誇示や虚飾の黄金玉座を捨て、慈愛と平穏の象徴たる『ふかふかスプリングベッド』を至高の聖玉座となさる神皇ルーカス様……! そして全人類をベッドの上から優しく包み込む創世の絶対聖域……!?)


ドアの陰で、本日分の絵画展の目録を整理していた妹リリィと、広報セザール、写真機のヤコブの目が、カァァァッ! と太陽のごとく輝いた!


「すごいですわお兄様……ッ!」

リリィが感涙で愛用のメモ帳を強く強く抱きしめる。

「王の権力を象徴する冷酷な玉座を完全に否定され、全人類に安らぎと健やかな睡眠を教え導く『聖スプリングベッド』を国家の真の象徴となされるなんて……! 私、すぐに全世界の教科書出版局へ『神皇ルーカス様・真の玉座図説』を発行いたしますわッ!」


「美と聖域の極致だぁぁぁッ!」

広報セザールが、黄金の額縁を掲げて叫ぶ。

「ヤコブ殿の最高画質写真と我が肖像画技術を融合させ、全世界の学校と政府庁舎へ『絶対聖域・ふかふか玉座のルーカス様』の聖絵画を無償寄贈いたしますぞッ!」


「待って三人とも!? 僕はただ『ベッドで寝ていたい』って言っただけだよ!?」


僕の悲鳴を置き去りにし、狂乱の妹&芸術出版チームは新国家の巨大印刷局へと爆走していった。



数日後。


「……ねえリリィ。自室のリモート画面で、世界中の子供たちとお偉いさんたちが、僕がベッドでクッション抱っこしてる絵を開いて深々と拝んでるんだけど……これって何の冗談?」


自室でハーブティーを飲んでいた僕は、壁のモニターに映し出された信じられない光景にパチクリと目を丸くしていた。


全世界の学校や政府機関に一斉配布された歴史・道徳の公式教科書——その見開き大ページには、美しい金文字の解説とともに、一枚の神々しい絵画がデカデカと掲載されていたのだ。


題名:『創世神皇ルーカス様と絶対聖域《ふかふか玉座》』


絵の中では、白亜の海上神聖宮殿の中央で、極厚のスプリングベッドの上にチョコンと座り、特製クッションを抱っこしてハーブティーを飲んでいる僕の姿が、光輝く後光とともに極上のタッチで描かれていた。


解説文にはこう記されていた。

【本国家における絶対元首の玉座とは、他者を威圧する黄金の椅子ではない。神皇ルーカス様が示されたこの『ふかふかスプリングベッド』こそが、全人類の健康・安眠・平和を守る創世の絶対聖域である。国民は皆、日々適度な睡眠と温かいお部屋のありがたみを感謝しなければならない】


この解説に、世界中の人々が大感動。


「おおお……! 王とは民を威圧する者ではなく、安らぎを与える存在だったのだ!」「このベッドの絵を見るだけで自律神経が整い、ぐっすり眠れるぞ!」「我が家にもルーカス様のベッドの絵画を飾ろう!」


他国の王様たちも「我が国も冷たい金ピカの椅子を捨てて、全員スプリングベッドを玉座にするぞ!」と競うようにベッドを玉座にし始めていたのだ。


そこへ、誇らしげなリリィとセザールが駆け込んできた。


「お兄様! 全世界の全学校・全公認教科書にて『ルーカスお兄様のベッド玉座』が掲載率100%を達成いたしましたの!」

リリィが金文字で装丁された教科書を掲げて笑顔を咲かせる。

「世界中の子供たちも大人たちも、毎日お兄様のベッドの絵姿を拝み、健やかな睡眠と平和の大切さを学んでおりますわ!」


「全人類の教科書に僕のベッド姿を載せないでーーーーッ!?」


僕は悲鳴を上げ、特製クッションで顔を覆った。


「あ、あれ……? 僕はただ……硬い玉座で腰を痛めたくなくて、自分のベッドでぬくぬく過ごしたかっただけなのに……なんで僕の自室のベッドが『世界を統べる創世の絶対聖域』として教科書に載ってるのーーーーッ!」


硬い玉座と腰痛を恐れた少年のささやかなボヤキは、世界の王権と国家の象徴の概念を「ふかふかベッド」へと塗り替え、物語はさらに誰も予測できない超スケールの展開へと進んでいくのだった。

「ここまでお読みいただきありがとうございます!『続きが気になる!』『ボヤキ生活を応援したい』と思ってくださったら、画面下の【ブックマーク登録】や、【評価の★★★★★】をポチッと押していただけると、執筆の凄まじい励みになります!どうぞよろしくお願いします!」

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