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【創世級チートでホワイト楽園建国】無病息災で暮らしたい僕のボヤキ生活 ~あったらいいなと呟いていたら、世界中の変人が集まって王国最強の快適領地ができました~  作者: S&Y
第四章:ゆったり過ごしたいと呟いたら海の上に超巨大島が爆誕生し、全世界の王様たちが集まって勝手に超国家を建国してきたんだが

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第55話:雨の日のジメジメや低気圧頭痛が嫌だとボヤいたら、気圧調整ルームと全天候型アーケード街が爆誕生していた件

「ふぅ……超ホワイトな職場環境になって、職人さんたちが笑顔なのは本当に素晴らしいことなんだけどね」


『海上神聖宮殿』の中央——僕の自室のふかふかスプリングベッドの上で、僕は特製クッションを抱きしめ、窓の外の青空をチラリと見上げた。


海の上の新陸地『バルデン神聖楽園国』は、今日も美しい海風と暖かな陽気に包まれている。

だけど、前世で気圧の変化による「低気圧頭痛」や「気象病」に悩まされていた僕としては、ひとつだけ密かに怯えていることがあった。


「今は晴れてるからいいけど……海の上って急に低気圧がやってきて大雨になったりするよね。気圧が激しく上がったり下がったりすると、自律神経が乱れて頭がズキズキ痛くなっちゃうんだよ……」


僕の呟きを聞いたハイエルフの薬師フィオナが、心配そうにハーブティーを運んできてくれた。


「ルーカス様、新陸地の天候を魔法陣で強制的に一年中『晴れ』に固定いたしましょうか?」


「ううん、天気を無理やり人工的に変えちゃうのは良くないよ」

僕は首を横に振って、冷えたハーブティーを一口すすった。


「雨が降るからこそお花や木々も元気に育つし、雨の音を部屋で聴くのは風情があって好きだからね。天気を無くすんじゃなくてさ……雨が降って低気圧になっても、お部屋の中だけは気圧を一定に保ってくれる『気圧調整ルーム』や、頭痛を抑えるハーブティーがあれば一番なんだ。街も透明な屋根がついた『全天候型アーケード街』があれば、雨の日でも濡れずに楽しくお買い物ができて、誰も体調を崩さずに笑顔で長生きできるのになぁ……」


自然の天候を損なうことなく、雨の日も低気圧も快適に乗り切りたいという、僕の切実で健康第一なボヤキ。


……のはずだった。


(天気を無理に曲げず自然を敬いながら、全人類を低気圧の苦痛(気象病)から守る神の気圧室プレッシャールーム……! そして雨の恵みを愛でつつ濡れずに憩える奇跡の全天候聖路バルデンモール……!?)


テラスの物陰でアロマ湿潤ハーブを整えていたフィオナと、錬金術師ギドの目が、カァァァッ! と雷に打たれたように見開かれた!


「す……凄すぎるわルーカス様……ッ!」

フィオナが涙を浮かべ、胸の前で聖印を結ぶ。

「天候を奪うのではなく、自然の雨を愛でながら病の芽だけを摘み取る……これぞ自然と調和する真の予防医学……!」


「お命救済の大イノベーションだぁぁぁッ!」

白衣をたなびかせたギドが、巨大な気圧制御魔導陣の設計図を掲げて叫ぶ。

「宮殿と新都市の各施設に『バルデン式・自動気圧調整魔導陣』を組み込み、ただちに全天候型アーケード街『バルデンモール』の爆速建設に入りますぞッ!」


「待って二人とも!? 僕はただ『頭がズキズキ痛くなるのが嫌だ』って言っただけだよ!?」


僕の悲鳴を置き去りにし、狂乱の医療&技術コンビは新陸地の都市開発本部へと爆走していった。



数日後。


「……ねえリリィ。窓の外で、雨が降ってるのに世界中の人たちが笑顔でアーケードの下を歩いてお買い物してるんだけど、なにが起きてるの?」


自室でハーブティーを飲んでいた僕は、リモートモニターに映し出された楽しげな光景にパチクリと目を丸くしていた。


宮殿の自室や各施設には、ギドとフィオナが完成させた『気圧調整魔導カプセル』と気圧制御システムが完備されていた。外の気圧がどれほど下がろうと、室内は常に自律神経に優しい最適気圧に保たれ、低気圧頭痛は100%防止されていた。


さらに新都市の街道には、ドワーフのブラムたちが建設した開閉式の透明な「全天候型アロマアーケード街」が完成していた。

外では清々しい恵みの雨がしトしトと降り注ぎ、色鮮やかな紫陽花や植物が潤っているが、アーケードの下では人々が濡れることなく、温かいハーブティーや焼きたてのパンを手に笑顔で行き交っている。


そこへ、フィオナとギドが胸を張って駆け込んできた。


「ルーカス様! 『気象病ゼロ%』を達成いたしましたわ!」

フィオナが羊皮紙のカルテを誇らしげに掲げる。

「雨や低気圧による頭痛・関節痛の発生率は完全にゼロ! 住民たちは雨の日の情緒を楽しみながら、過去最高の健康状態を維持しております!」


「低気圧頭痛が完全に消えてる!?」


「さらにルーカス様!」

ギドが沖合を指差す。

「『あの新国家に行けば、雨の日でも頭が痛くならず、濡れずに楽しく過ごせる』という噂が広まり、雨の日の不調に悩んでいた各国の学者や観光客が、世界最高の『全天候型保養地』として一斉に押し寄せておりますぞッ!」


「雨の日を狙って人が集まってこないでーーーーッ!?」


僕は悲鳴を上げ、特製クッションで顔を覆った。


「あ、あれ……? 僕はただ……雨の日に頭が痛くならず、楽しく過ごせればいいなって思っただけなのに……なんで僕の作った新国家が『雨の日も世界一快適な全天候型の保養地』になってるのーーーーッ!?」


自然の天気をそのまま愛しながら健康を守りたいという少年のささやかなボヤキは、新国家を雨の日すらも魅力的な極楽保養地へと進化させ、物語はさらに誰も予測できない超スケールの展開へと進んでいくのだった。

「ここまでお読みいただきありがとうございます!『続きが気になる!』『ボヤキ生活を応援したい』と思ってくださったら、画面下の【ブックマーク登録】や、【評価の★★★★★】をポチッと押していただけると、執筆の凄まじい励みになります!どうぞよろしくお願いします!」

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