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【創世級チートでホワイト楽園建国】無病息災で暮らしたい僕のボヤキ生活 ~あったらいいなと呟いていたら、世界中の変人が集まって王国最強の快適領地ができました~  作者: S&Y
第三章:世界中から絶賛されても、僕は部屋から一歩も出たくありません!

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第47話:世界首脳陣がリモート画面の僕に平伏して、永久世界平和協定が結ばれたんだが

「ふぅ……来場者三千万人って、いったいどうなってるの……」


バルデン子爵領となった我が家の自室で、ルーカスは特製クッションを強く抱きしめ、毛布にくるまりながら深々と溜息をついた。


窓の外を見下ろせば、滑らかな「動く歩道」に乗った異種族の人々が笑顔で交流し、香ばしい肉の焦げる匂いが漂う「世界屋台街」では、人間もドワーフもエルフも獣人も肩を並べて大笑いしながら串焼きを頬張っている。


前世の地球でも見たことのない、完璧な「平和と未来の祭典」が我が家の隣で繰り広げられていた。


「まあ、でも……事故も怪我もなく、みんな喧嘩もしないで楽しそうにしてるなら、それが一番だよね」


ルーカスは温かいハーブティーを一口すすり、ほっこりとした笑みを浮かべた。


「お互いの国のいいところを認め合って、美味しいご飯を食べて笑い合っていれば、戦争なんてバカバカしくて誰もやりたくなくなるでしょ。お互いを傷つけ合う戦争のリスクがゼロになれば、僕だって安全にぬくぬく長生きできるし、全世界の人たちも安心して暮らせるのになぁ……」


戦争や武力衝突の恐怖から完全に解放され、世界全体が平和で安全であり続けることを心から求める少年の、切実で平和第一なボヤキ。


……のはずだった。


その時、自室の壁一面に設置された『全自動遠隔拝謁陣(リモート・モニター)』が「ピキーンッ!」と神聖な音とともに発光した。


画面に投影されたのは、万博会場の中央に建つ超巨大メインステージの光景であった。


ステージ上には、アルカディア王国第15代国王エドワード7世、エストリア帝国皇帝ジークフリート1世、ルミナス教教皇クレメンス15世、大樹のエルフ国王セルフィアをはじめ、世界中のすべての国家・種族の最高首脳陣がズラリと居並んでいた。


そして、そのステージの中央に設置された超巨大スクリーンに、自室のベッドの上でクッションを抱え、ハーブティーを持っているルーカスの姿がリアルタイムでドーンと大きく映し出された。


会場に詰めかけた数百万人の観衆から、天を割らんばかりの大歓声が巻き起こる。


『創世の神童・ルーカス子爵殿!』


アルカディア国王エドワード7世がマイク型の魔導具を握り、感涙にむせびながら叫んだ。


『万博の成功、そして貴殿がもたらした『動く歩道』『世界屋台街』『快適衛生』の奇跡に、全人類が狂喜しておる! 今こそ、世界中の全首脳陣を代表し、ルーカス殿に誓いの言葉を立てさせていただきたい!』


「えっ? 誓い……?」


ルーカスがパチクリと目を丸くしていると、画面越しのルーカスに向かって、あの戦場で幾多の猛者を倒してきた覇王ジークフリート皇帝が、突如としてその場に膝をついた。


ズドンッ!!


続けて、聖国の教皇クレメンス15世も、エルフ国王セルフィアも、王国のエドワード国王も、さらには世界各国の王族や族長たち全員が、ステージ上で一斉に五体投地ドゲザの体勢で平伏したのだ!


「「「全国家の首脳が画面に向かって平伏してるーーーーッ!?」」」


ルーカスはあまりの光景にハーブティーを吹き出しそうになった。


ジークフリート皇帝が、床に額を擦り付けたまま、涙声で叫ぶ。


『ルーカス殿……! 貴殿の仰る通りだ! 互いの文化と技術を讃え合い、美味を分かち合うこの万博の光景こそ、全人類が目指すべき『世界の完成形』であった! 争いによって血を流すなど、なんと愚かで浅はかな行為であったかッ!!』


教皇クレメンス15世も震える手で聖印を結び、叫ぶ。


『これより我ら全国家は、ルーカス子爵殿を『全世界の永久平和の絶対保証人』として奉り、本日ここに……歴史上初となる『バルデン万国永久不可侵・世界平和協定』を締結いたしますぞ!!』


「えぇぇぇっ!? 永久世界平和協定ーーーッ!?」


エルフ国王セルフィアが黄金の羊皮紙を掲げた。そこには、全世界の国家・種族の最高権力者の署名と魔力印章が完璧に刻まれていた。


『本条約の締結により、全世界におけるあらゆる戦争、武力行使、領土侵略は永久に禁止される! これに違反する国家があれば、全諸国連合およびバルデン防衛隊が即座にこれを鎮圧・無効化する!!』


ウォォォォォォォォォォォンッ!!!!!


万博会場、そしてリモート画面を通じて全世界に中継されていたその瞬間、地球規模の地鳴りのような大歓喜と拍手が世界中を揺らした。


『創世の神童ルーカス様万歳ッ!』

『世界平和の神、ルーカス子爵様万歳ッ!!』


画面の向こうで何億という人々が歓喜の涙を流し、ルーカスの名を連呼している。


ルーカスはガクガクと膝を震わせ、特製クッションで顔を覆って絶叫した。


「あ、あれ……!? 僕はただ……戦争が怖くて、みんなで仲良く平和に過ごしたかっただけなのに……なんで僕が『全世界の永久平和協定を成立させた絶対聖者』になってるのーーーーッ!?」


争いと恐怖を恐れた少年のささやかなボヤキは、ついに世界の歴史から「戦争」という二文字を永遠に消滅させてしまったのだった。

「ここまでお読みいただきありがとうございます!『続きが気になる!』『ボヤキ生活を応援したい』と思ってくださったら、画面下の【ブックマーク登録】や、【評価の★★★★★】をポチッと押していただけると、執筆の凄まじい励みになります!どうぞよろしくお願いします!」

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