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【創世級チートでホワイト楽園建国】無病息災で暮らしたい僕のボヤキ生活 ~あったらいいなと呟いていたら、世界中の変人が集まって王国最強の快適領地ができました~  作者: S&Y
第三章:世界中から絶賛されても、僕は部屋から一歩も出たくありません!

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第44話:防犯カメラで安全を確認したいだけなのに、超監視都市になってしまったんだが

「ふぅ……子爵領になって領地も広がったし、観光客や訪問者さんもすごく増えたなぁ」


バルデン子爵領となった我が家のテラスで、ルーカスは温かいハーブティーを飲みながら、賑わう街並みを見下ろしてポロリと呟いた。


サスペンション馬車や超高速魔導列車、そして巨大ウォータースパやボタニカルガーデンのおかげで、バルデン領は連日大賑わいを見せている。

だが、安全第一なルーカスには、人が増えたことによる新たな懸念が生まれていた。


「人が増えると、どうしても不審者が紛れ込んだり、スリやひったくり、子供の迷子、交通事故みたいなトラブルが増えちゃうんだよね。もし不審者が館に忍び込んできたり、街で事件に巻き込まれたら安心して長生きできないよ……」


ルーカスはハーブティーのカップをテーブルに置き、前世の街角にあったあの防犯システムを思い出して溜息をついた。


「前世の『防犯カメラ(CCTV)』みたいに、街の交差点や広場に小さな遠影魔導具を設置して、中央の『集中監視室(コントロールルーム)』で24時間映像をチェックできる仕組みがあればいいのに。そうすれば迷子も落とし物も一瞬で見つかるし、悪さをしようとする不審者も未然に防げて、誰も怪我せずに平和に長生きできるのになぁ……」


事件や事故のリスクを未然に回避し、街全体の安全を保ちたいという少年の、切実で防犯第一なボヤキ。


……のはずだった。


(全領地の死角を排し邪悪なる企みを未然に粉砕する神の千里眼(CCTV)……! そして全領民の安全と命を24時間監視死守する神聖コントロールルーム……!?)


テラスの物陰で、新しく刷り上がった『バルデン防犯ガイド』を整えていた妹リリィの瞳が、眩いばかりの光を解き放った。


カリカリカリカリカリッ……!


「すごいですわお兄様……! 事故や事件が起きてから対処するのではなく、空間全体を常時見守り悪意を芽のうちに詰む『絶対治安&超防犯監視の大革命』まで見据えておられるなんて……! 私、すぐに哨戒兵のユーリさんと狙撃隊長のロルフさんに伝えなくっちゃ!」


目を輝かせた天使(妹)は、パンフレットを置くと、警備隊の詰所へと爆走していった。



「——なんですって……!? 広角レンズと動体検知魔法陣を組み込んだ小型水晶球を街中に設置し、一箇所で全映像を監視・記録する『|バルデン全方位魔導防犯カメラ《CCTV》』だと……!?」


男爵領の警備隊詰所。

哨戒兵ユーリ(24歳)と狙撃隊長ロルフ(30歳)は、リリィのメモ帳を取り囲み、目を見開いて打ち震えていた。


「ロルフさん! お前の超遠距離ズームスコープ技術と、俺の魔法検知センサーをカメラ端末に組み込めば……夜間でもくっきり映る超高画質防犯カメラができるぞ!」

「ユーリ! ヤコブ殿の感光記録陣とギド殿の通信陣を繋いで、正門横に『中央監視コントロールルーム』を建設しようッ! 事故も迷子も不審者も、我らが千里眼で一秒で発見してみせるぜぇぇぇッ!」


熱血漢の警備&狙撃スペシャリストたちは血走りながら、全領地を網羅するカメラネットワーク構築へと突入した。



数日後。


「……ねえ、なんで街の街頭や建物の角に、青く光る小さな水晶玉が設置されてて、正門の横に巨大なモニターだらけの部屋ができてるの?」


自室でハーブティーを飲んでいたルーカスは、窓の外の光景と目の前の施設に白目を剥いていた。


庭の隣にオープンしたのは、ユーリとロルフが完成させた『バルデン中央治安監視センター』であった。

内部には数十台の大型モニターが壁一面にズラリと並び、街の交差点、駅前、公園、さらには主要街道の映像がリアルタイムで高画質投影されている。


「ルーカス様! 完成いたしました!」

哨戒兵ユーリが、インカム風の魔導具を装着して胸を張った。


「『バルデン防犯カメラネットワーク』の稼働により、本日だけで迷子の保護3件、落とし物の即時返還5件、スリの未遂犯の即座身柄確保が1件! 領内の犯罪発生率は『完全ゼロ%』を達成いたしました!」


「迷子も落とし物も即解決してる!?」


ルーカスが驚嘆していると、壁の大型モニターが「ピコーン! 不審な動きを検知!」と警告音を鳴らした。


画面を見ると、物陰で怪しい行動をしようとした男の頭上に、即座に自動追尾のマーカーが灯り、近くを巡回していた警備兵が一瞬で駆けつけて「大丈夫ですか〜?」と優しく声をかけていた。


「防犯対策が完璧すぎるよ!?」


ルーカスが胸を撫で下ろしていると、自室の『全自動遠隔拝謁陣(リモート・モニター)』がピコンッと音を立てて発光した。


画面には、王都の治安総長や警察ギルドの最高幹部たち、さらには各国の警備隊長たちがズラリと映し出されていた。


『創世の神童・ルーカス子爵様! あの街全体の犯罪と事故をゼロにする『防犯カメラ網』と『集中監視センター』の映像を見ましたぞ!』

『我が国の王都でも治安悪化に悩んでおります! 今すぐ全治安維持部隊・警察ギルド六千名でバルデン領へ大遠征を開始いたしました!!』


「六千人の警官が押し寄せてくるのーーーーッ!?」


ルーカスは悲鳴を上げ、特製クッションで顔を覆った。


「あ、あれ……? 僕はただ……事故や迷子を防いで安全に過ごしたかっただけなのに……なんで我が家が『世界最高の超防犯&絶対治安都市』になってるの……!?」


事故や事件を恐れた少年のささやかなボヤキは、王国の防犯・警備概念を完全に塗り替え、またしても世界中を驚愕と安全の渦へと巻き込んでいくのだった。

「ここまでお読みいただきありがとうございます!『続きが気になる!』『ボヤキ生活を応援したい』と思ってくださったら、画面下の【ブックマーク登録】や、【評価の★★★★★】をポチッと押していただけると、執筆の凄まじい励みになります!どうぞよろしくお願いします!」

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