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【創世級チートでホワイト楽園建国】無病息災で暮らしたい僕のボヤキ生活 ~あったらいいなと呟いていたら、世界中の変人が集まって王国最強の快適領地ができました~  作者: S&Y
第一章:ぬくぬく長生きしたい僕のボヤキと、爆速発展するバルデン男爵領

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第13話:退屈な夜を彩る音楽と花火のボヤキが、全領地を巻き込む大型フェスの幕を開けたお話

「はぁ〜……ご飯も美味しくて部屋も温かいけど、なんだか夜がちょっと退屈だなぁ」


心地よい床暖房の上で特製クッションに埋もれながら、ルーカスはテラスから夜空を見上げてぽつりと漏らした。


「夜風を感じながら、心が躍るような素敵な『BGM(背景音楽)』が流れて、夜空にドカンと綺麗な『花火』が打ち上がれば最高なのに。みんなで音楽を聴いて夜空を見上げて笑い合えば、日頃のストレスも綺麗さっぱり吹き飛んで、心も健康になって長生きできるのになぁ……」


病床で観た花火大会のテレビ映像と、カフェで流れていた心地よい音楽を懐かしむだけの無害なボヤキ。


……のはずだった。


(人々の魂の毒素ストレスを音色で浄化する神の奏楽(BGM)! そして夜空の魔気を払う光華の神事ハナビ……!?)


テラスの物陰で、夜のハーブティーの準備をしていた妹リリィが、月明かりの下でメモ帳にペンを猛烈に叩きつけていた。


カリカリカリカリカリッ……!


「すごいですわお兄様……! 身体の健康だけでなく、全領民の『心の健全と幸福』を約束する『心身救済の大祝祭』まで見据えておられるなんて……! 私、すぐに音楽家のルーベンさんと娯楽担当のヤーコプさんに伝えなくっちゃ!」


目を輝かせた天使(妹)は、ハーブティーのポッドを置くと、夜の街道へと爆走していった。



「——なんですって……!? 人の感情に寄り添い、空間全体を包み込む『環境音楽(BGM)』だと……!?」


街の小さな音楽堂。

スランプに悩んでいた宮廷演奏家崩れの音楽家・ルーベン(29歳)は、リリィのメモ帳を凝視したまま涙を流して膝をついた。


「俺はこれまで、貴族の前で自己誇示するための激しい曲しか知らなかった……! だが、ルーカス様の発想は『聴く者の心を癒やし、日常を彩るための音楽』……! 魔導音響スピーカーと自動演奏魔術を組み合わせ、街中に絶え間なく癒やしの旋律を響かせてやるッ!」


一方その頃。錬金術師ギドの地下研究室では——。


「夜空に色鮮やかな魔導の光を打ち上げ、大音響とともに大輪の花を咲かせる『魔導花火』だと……!?」


娯楽担当の青年ヤーコプ(23歳)とギド、ドワーフのブラムが、怪しい粉末と魔石の配合を取り囲んでいた。


「ギド殿! 発光魔石の元素を微調整すれば、赤・青・緑・金の巨大な光の華が夜空に咲くぞ!」

「フハハハ! ルーカス様のご神託『心身浄化の大花火』の試作完了だぁぁぁッ!」



数日後の夜。


「……ねえ、なんで夜空からドカンと綺麗な光が弾けて、街中に心地よいカフェミュージックが流れてるの?」


自室のテラスに出たルーカスは、目の前の絶景と心地よい音響に開いた口が塞がらなかった。


夜空を見上げれば、「ドォォォン……ッ!」という心地よい重低音とともに、赤や金の巨大な「魔導花火」が幾重にも打ち上がり、夜空を幻想的に彩っていた。

さらに街の至るところからは、ルーベンが自動演奏器具で奏でる、心を穏やかにする「バルデン特製・癒やしのBGM」が優しく流れている。


「ご覧くださいルーカス様ぁぁぁッ!」


広場から、巨大なマイク型魔導具を持ったヤーコプとルーベン、そしてこれまでルーカスのボヤキを形にしてきた暴走従者たちが一斉に手を振っていた。


「ルーカス様のご発案により、全領民の心と体の健康を祝う『第一回・バルデン大感謝イノベーションフェスティバル』が開幕いたしました!」


「フェスティバル開催されちゃってるーーーッ!?」


見れば、明るく照らされた街道には、ザハールの「フワフワ食パン」やウィルの「特製スイーツ」、冷たい「フルーツミルク」を味わう領民たちが溢れかえり、スヴェンの「サーチライト」とアリスの「全自動掃除機」が安全と清潔を完璧に守っていた。

さらに、ラグナル率いる警備隊や衛生長官クララ、大商人シルヴィア、ハイエルフのフィオナなど、これまでルーカスのボヤキによって救われ、人生を変えられた仲間たちが、満面の笑顔で乾杯を交わしている。


「みんな……すごく楽しそう……」


ルーカスはその光景を見つめ、胸がキュッと温かくなるのを感じた。


自分の部屋で、特製クッションを抱きしめ、夜空に咲く大輪の花火を見上げながら、ルーカスはふっと微笑んだ。


「あ、あれ……? 僕はただ……夜が退屈で、綺麗な花火が見たかっただけなのに……なんで領地全体が笑顔でいっぱいの夢みたいな祭りになってるの……?」


ただ平和に長生きしたかった少年のささやかなボヤキは、男爵領の夜を世界で最も温かく賑やかな「祝福の宴」へと変えていくのだった。

「ここまでお読みいただきありがとうございます!『続きが気になる!』『ボヤキ生活を応援したい』と思ってくださったら、画面下の【ブックマーク登録】や、【評価の★★★★★】をポチッと押していただけると、執筆の凄まじい励みになります!どうぞよろしくお願いします!」

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