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8話 雑談配信

 あれからさらに1ヶ月が経った。


 前のようなユニークモンスターが出るわけもなくボスモンスターに手こずるわけもなかった。


 それもそのはずだ。今の俺のステータスを見たらでしょうねという感じだ。


 神崎蒼空  18歳  人間  レベル42


 職業 賢者


 HP 584/584 MP304/304

        

 攻撃力 413(+200) 

 防御力 294(+100)

 体力  205 

 敏捷性 218(+20)

 魔法力 244 

 魔法耐性344(+100)


 ユニークスキル

 全属性魔法5


 スキル

 剣術6、暗視5、鑑定6、アイテムボックス6、武術1、気配察知4、体当たり1、並列思考3、無詠唱3、隠密4、魔力感知3、縮地4、覇気3、身体強化3


 称号

 ワールドビギナー


 装備

 魔を払いし片手剣 攻撃力+200

 魔力回復の指輪

 俊足シューズ   敏捷性+10%

 漆黒の外套    防御力+100 魔法耐性+100


 転職してからステータスの伸びが速い。魔法系のステータスはレベル1上がるごとに12上がり他は9ずつ上がっている。

 今まではランダムで2〜5ステータスが上がっていたことを考えると倍以上の増加率だ。


 このステータスなら余程のことが起きないと負けるわけがないのだ。


 そして現在、21階層にいるがこれまでは洞窟のような場所だったがこの階層に入ってからジャングルになっている。

 そして出るモンスターも虫型が多いのだ。


「うわまた出たよ。ウィンドスラッシュ!」


 1匹だけならいいがこいつらは10匹くらいで襲ってくる。


 リトルビー  レベル20


 HP200/200 MP90/90


 攻撃力 80

 防御力 80

 体力  70

 敏捷性 100

 魔法力 40

 魔法耐性50


 10匹集まっても1匹の強さは大したことがないから倒すのには困らない。

 なら何故こんなに嫌かと言うと


「虫キモいわ!見つけたら殺す!」


 ただただ気持ちが悪いし虫が苦手なのだ。


「速くこの階層を抜けよう」


 俺はまだこの階層に来て1時間も経ってないがそう決めた。



 虫モンスターを見つけては殺し見つけては殺し、走り回って次の階の階段を探した。


「やっと見つけた」


 いつも以上に速く階層を降りることを考えて探したが階層が広く見つけるのに1日かかった。

 

「虫とはおさらばだぜ!」


 階段を降りたが景色は変わらずジャングルだった。


「くそ!なんとなくそうじゃないかなって思っていたけど!」


 俺はジャングルの階層を抜けるまで約2週間かかった。


「31階層までこれば流石にジャングル地帯も終わりだろ」


 31階層からは湿地帯になっていた。


「やっと虫系のモンスターから解放される!」


 湿地なら虫系のモンスターは出ないだろう。


「それにしても21階から30階でだいぶレベル上がったな」


 現在のレベルは57だ。


「毎回、10匹以上でモンスターが出てきていたらそりゃレベルも上がるか」


 25階層と30階層のボスは特にモンスターが多かった。


 25階層のボスは蜘蛛だったが手下を20匹連れていた。 

 糸で捕まえてこようとして鬱陶しかったが全て燃やしてやった。


 30階層のボスは女王蜂と働き蜂で全部で500匹くらいはいた。こちらも魔法で蹴散らした。

 正直、虫はキモかったが経験値だけでみたら美味かった。


「落ち着いたから配信でもしますか。情報も得たいし」


 虫系を映すのはみんなが嫌がると思い配信をしていなかった。


「こんにちは!久しぶりです!」


[こんにちは!]

[おひさ!]


「今日は雑談したいと思います」


[久しぶりに戦闘みたかった]

[色々聞きたい]


「ここ1ヶ月半は配信をしても戦闘ばかりだったのでたまには情報交換をしましょう」


[最新情報よろ]

[了解]


「まずここ2週間、配信をしなかったのはジャングルにいたからです」


[ジャングルのフィールドもあるんだな]

[虫がいっぱい出そう]


「コメントにもあった通り虫系のモンスターが大量に出ました」


[うぇ]

[最悪やん]


「そう最悪だったんですよ!しかもあいつら1匹で出てくるんじゃなくて10匹とかで出るんですよ!」


[うぇ]

[うぇ]


「キモいでしょ!だから配信しなかったんです」


[1匹いたら100匹いるみたいな感じやな]

[その判断は正しい!]

[これからダンジョン潜る身としては見たかった]


「情報だけ伝えると虫型と戦う時は魔法系スキルを持っていた方がいいです」


[なんで?]

[説明よろ]


「先ほども伝えた通りあいつら複数で出るので魔法で一掃したほうが速いですね。それにボスは手下を連れていて数が多いのでやっぱり魔法系がいないときついです」


[なるほど]

[ためになる]


「それでですね。ここからの方が重要の話です。」


[なになに?]

[教えてクレメンス]


「皆さん職業の存在って気づいてますか?」


[気づいてるよ]

[もしかして!]


「転職の方法が分かりました!」


[まじか!]

[遂に]


「レベルが30になると転職が出来ます!」


[条件それか〜]

[このまま無職かと思った]


「しかもレベル30までに獲得しているスキルによって職業選択が違うんです!」


[そこまで分かったの!?]

[それはナイスすぎ]


「たとえば剣術スキルを持っていたら剣士、魔法系スキルを持っていたら魔法使い、武術を持っていたら闘士みたいな感じですね」


[なるほど]

[今のままじゃスキルないから無職のままになってしまう]


「さらによりスキルを持っていると上位職も選択肢に出てきます」


[上位職になりてー]

[そこまで知っているって事は上位職ですか?]


「そうですね。詳しくは言えませんが」


[けち!]

[教えろ!]


 賢者なんて明らかに強い職業を教えるつもりはない。


「無理ですね。それで俺も教えて欲しいことがあって一般人がダンジョンに入れるのはいつですか?」


[来週]

[やっと2週間前に法律が確立したからダンジョン解禁!]


「まじか!やっと解禁されるんですね!」


 ようやく一般人にもダンジョンを開放するようだ。


[3ヶ月経ってようやくです]

[色々、用意してたからしょうがないですね]


 他に用意する物なんてあるのか?


「法律以外にも何か用意していたんですか?」


[国がギルドを作ったりアイテムを売り買いする店を作ったりしました]

[ちなみにダンジョン省は自衛隊の偉い人が作りました]


「なるほど、アイテム買い取って貰えるのか。いらないアイテムがあるからダンジョンから出たら買い取って貰おう」


[例えば何売るの?]

[お金は払う!買い取りたい!]


「妹の病院代になるならある程度の物も売るけど例えばだと等級がB級の杖とかかな」


[B級!?]

[B級!?]


 なんでこんなにみんな驚いているんだ?確かにB級は珍しいかもしれないけどそんな驚くことか?


「みんなそんなに驚いてどうしたんですか?A級ならまだしもB級ですよ?」


[今、売りに出されている品で1番レアなのがC級です]

[C級のアイテムですら数千万から数億で取引されてますよ]


「C級が数億!?」


 実は11階層から30階層まででC級アイテムを3個、B級を1つ獲得している。

 A級の武器やアイテムを持ってる俺ってもしかしなくてもやばいのか?

 それにしてもC級のアイテムしか世に出てないってことはそんなに攻略が進んでいないのか?


「あの公表されているか分かりませんが自衛隊の人たちが何階層まで降りているか分かりますか?」


[1番降りているチームが15階層のボスをようやく倒せたそうです]

[15階層まで行けたチームリーダーがダンジョン総司令官になりました]

[たぶんシエルさんを除いて日本最強の人だと思います]


「チームを組んで15階層か」


 思ったよりも進んでいなくて正直、驚いている。だって1人で進んでいる俺ですらもう31階層だ。

 自衛隊なら戦闘スキルもあるだろうし20階層くらいまでは行っていると思った。


[ちなみにシエルさんは今は何階層ですか?]


「31階層です」


[31階層!?]

[!?]


「まぁ聞いてる感じこの反応も納得です」


 自衛隊の人が15階層なのにただの一般人が31階層にいたらそりゃ驚くだろう。


「話を戻しますが俺が売るとしたらB級の杖ですが詳細を言うと豊穣の杖っていう名前でMP+70魔法力+70の特殊効果が回復魔法4まで使える杖ですね。でも俺使わないんですよねー。前戦ったオークのユニークモンスターからドロップしたけどずっとボックスの肥やしなんですよ」


[・・・・・]

[・・・・・]


「皆さんどうしました?そんな静かになって」


 コメントがいきなり止まってしまった。


[今この世界でそんなレアアイテムを使っていない人なんてシエルさんだけですよ!]

[そんなアイテムがあるだけでヒーラーの完成ですよ!]

[宝の持ち腐れとはこのことやな!]


「わーお、すごい言われよう」


 急にコメントが流れ出したと思ったらすごい言われよう。

 俺もこのアイテムを持っているだけでヒーラーが完成することくらい分かっている。だが使わないのだからしょうがない。

 このままだとさらに言われてしまうから話を変えよう。


「まぁこの話は終わりにして法律がどうなったかを教えてください。ダンジョンを出てすぐ法律を犯して逮捕は嫌なので」


[露骨に話を変えたな]

[まだ文句は終わってません!]

[そんだけ強かったら捕まる前に逃げ切れる]


 話題を変えたが文句と法律のコメントが流れていく。

 視聴者に教えてもらって分かったが基本的には3つだ。


 1つ目はダンジョンに入れるのは16歳以上65歳未満で但し18歳未満は親からの同意を得ること。

 これは子供やお年寄りが無駄にダンジョンで死なないようにするためだそうだ。


 2つ目はダンジョンに入る時はダンジョン前の受付に身分証を見せて出た後も身分証を見せにいく必要がある。

 これは生存確認のためで2ヶ月が経っても戻らない場合は捜索隊を出すそうだ。


 3つ目は街中で臨時の時以外はスキルを使ってはいけない。

 犯罪が起こらないようにするためだそうだ。臨時の時とは万が一ダンジョンからモンスターが溢れたり誰かに攻撃されそうになったときは使ってもいいそうだ。ようするに自衛の時は使ってもいいのだ。


 あとは人を殺したりなどしなければ余程捕まることは無さそうだ。


 色々聞けたので最後は質問コーナーをして終わろう。


「最後に質問コーナーをして終わりたいと思います。コメントどうぞ!」


[今のレベルは?]


「57です」


 はい、みんな驚いている。コメントが流れるのが速いな〜


[身につけている装備の等級は?]


「詳しくは言えませんがB級のアイテムを使って無いということはそういうことです。」


 はい、またコメントが速い。質問が見つけれん。


[職業は?]


「ヒントだけ言うと魔法系の上位職です」


[めんどくさかった敵は?]


「これは一択ですね。30階層で戦った女王蜂と働き蜂ですね。働き蜂が500匹くらいいましたし女王が統率していたのがめんどくさかったですね。」


[今持っているスキルは?]


「前より結構増えたんですよね。えっとスキルはもうバレているのもあるので言うと剣術、暗視、鑑定、アイテムボックス、武術、気配察知、体当たり、並列思考、無詠唱、隠密、魔力感知、縮地、覇気、身体強化ですね。魔法系は秘密で。今のスキルを聞いて職業が何か予想してみてください。」


 ここまできちんとスキルを言ったのはどうせ戦闘でバレているのもあるしこれからバレると思うから言っている。

 それに今の俺に勝てる奴がいるとは思えないからっていうのが1番の理由だ。


[魔導士!]

[魔法と剣で戦うから魔剣士とかかな?]


 コメントを見ていると当てれている人はいなかった。

 流石に賢者だとは思ってないようだ。


「次がラストの質問にします。」


[レベル上げの効率が良かったモンスターは何ですか?]


「やっぱりこれも虫系ですね。単体は弱いし結構な数が襲ってくるのでそこを魔法でまとめて倒すと効率いいですね。俺が虫嫌いじゃなければあと1ヶ月くらいレベル上げをしていました。」


 この先に虫系じゃないモンスターでレベル上げが出来る所があればいいなぁ。


「と言う事で配信を終わります。もうすぐみんなもダンジョンに潜れるようになるので気をつけて潜って下さいね。」


 やっぱり地上のことが分からないから情報を入れるために定期的に雑談配信はやったほうがいいな。

 

「遂にダンジョン解禁かぁ〜」


 3ヶ月ほどが経ってようやく準備が整ったようだ。


「ダンジョンに潜るってことはみんなも配信を始めるのか。俺より人気になる奴が出てくるよな。」


 今は自分しか配信をしていないというアドバンテージがあったがこれからは他の人もいる。


「これで俺の時代が終わったらどうしよう〜」


 考えてもしょうがないことで悩むのだった。


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