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6話 ユニークモンスター

 ダンジョンに入ってから1ヶ月が経った。あれから剣術と魔法のレベル上げをしながら特に苦戦することなくダンジョンを進んでいる。


 1ヶ月が経ち配信の収入のコインが入った。4本の動画で約4000万回再生されており全部で約53万コインが手に入った。


 普通の人なら40万コインほどだが俺の場合は称号のおかげで通常より多くもらえている。

 コインが大量に入ったので何か良いアイテムが無いかショップで見ることにした。


「武器は今の剣で十分だし魔法の書は全属性魔法を持っている俺にはいらないな」


 魔法の書とは火、水、風、土の魔法のどれかをレベル1の状態でランダムで獲得ができる。1冊20万コインだ。

 ちなみにこの上位の魔法の書もあるがこちらは1冊50万コインだ。


「スキルの書もあるけどこれに関しては何が出るかすら分からないんだよな」


 スキルの書もあるがこっちは魔法以外のスキルがレベル1の状態でランダムで獲得ができる。こちらも1冊20万コインだ。ちなみに上位も同じくある。


「今55万コインあるから試しにスキルの書を1冊買ってみるか」


 使えないスキルを獲得しないことを祈りながら1冊買って使ってみた。


「頼む!汎用性のあるスキル!」

『スキルの書の使用を確認。スキル気配察知1を獲得。』

「気配察知ってどんなスキルだ?」


〈気配察知1 半径5メートル以内の敵の位置が分かる。〉


「よっしゃ!当たりじゃん!」


 役に立つスキルが手に入った。


「こんなに使えるスキルが手に入るならもう1冊買っちゃお。」


 当たりを引いたことにより調子に乗ってもう1冊買った。


「来い!当たりスキル!」

『スキルの書の使用を確認。スキル体当たり1を獲得。』

「なんだよ!体当たりって!完全にハズレじゃないか!」


〈体当たり1 体当たりで攻撃した時にダメージが1.1倍アップ〉


「こんなことなら1冊目で辞めとけばよかった。はぁ」


 やってしまったのはしょうがないから切り替えていこう。


「また配信でコインを稼げばいいんだ!気にしても仕方がない!」


 それにしてもなんだこの感覚は・・・



「ということで配信をしました!」


[草]

[草]


 視聴者に今、配信をしている理由を話したらそりゃ草も生えるだろう。


「俺は今、あのガチャを引きたくて引きたくてしょうがない状態に入っています」


[禁断症状出てるやんw]

[ハズレだけならそうはならなかったのに当たりをひいてしまったばかりにw]


 そうさっき感じたあの感覚はガチャを引いている時の感覚だ。


「ゲーム好きなら分かると思います!キャラを強くしたり欲しいキャラを出すのに引きたくなりますよね?自分というキャラを強く出来るなら引きたくなりませんか?」


[それはそうw]

[草]


「という事でこれからスキルの書のために配信頻度を少し増やします!」


[ありがたいけど理由が終わってるw]

[そんなにかw]


 だめなものにハマった自覚はある。


「まだ普段の攻略風景を配信した事なかったのでしていきたいと思います。なので今日の配信は長めです。」


[了解]

[ありがたい]


「それでは行きましょう!」


 11階層に降りてきてからオークが出るようになった。


 オーク  レベル15


 HP250/250 MP10/10


 攻撃力 90

 防御力 80

 体力  85

 敏捷性 50

 魔法力 10

 魔法耐性30


 オークを倒すとたまぁにある嬉しい物をドロップするのだ。


「よし!お肉ゲット!」


 嬉しい物とは肉だ。缶詰やパンばかり食べていた俺は肉が食べたくなり興味本意でオークの肉を焼いて食べてみたのだ。


 そしたらなんとスーパーで売っている物とは比べ物にならないくらい美味いのだ。

 調味料も無いのでただ焼いただけだが肉本来の味で充分なくらいだ。


[オークの肉を食べるんですか!?]

[それ美味しいの?]


「食べますよ。貴重なタンパク源ですし食べると結構美味しいですよ」


[まじか!]

[ちょっと食べてみたいかも]


 オーク肉のドロップ率と美味しさ的にそのうち高級肉になるだろうから一般の人が買うにはちょっと難しそう。


 さらにオーク肉を求めて倒しながら歩いていると今まで見た事がない物が落ちていた。


「あれなんだ?宝箱?」


[宝箱だ!]

[開けて開けて!]


「今までボスを倒した時以外見た事無かったけど」


[じゃあ珍しいのかな?]

[ミミックだったりして]


「念の為、鑑定しておくか」


〈宝箱 アイテムが入っている〉


「大丈夫だな」


 俺は安全を確認したので開けることにした。中には鍵が入っていた。


「鍵?なんの鍵なんだ?鑑定」


〈???の部屋の鍵 これ以上は鑑定のレベルが足りません〉


「え?こんなこと初めてだ」


 今までモンスターでもアイテムでも鑑定できないものはなかったのでびっくりだ。


[どうしたんだ?]

[なんの鍵だったの?]


「それが詳しく鑑定できなかったです。分かったのは何かの部屋の鍵ってことですね」


[結構、重要そう]


「鑑定のレベルが足りなくて見れないだけなのでレベルが上がればそのうち分かります」


 それにしてもこれは本当になんの鍵なんだろう?重要な物だってことは分かる。

 やばい部屋の鍵だったらどうしようという不安が大きい。


 宝箱を見つけたあとも引き続き進んでいった。 

 配信時間も2時間を超えたため終わることにした。  


「今日の配信を終わりたいと・・!?」


 配信を終わろうとしたが急に気配察知にモンスターが引っかかりとりあえず距離を取り振り向いた。


[どうしたの?]

[敵?]


「モンスターが現れたみたいなのでこれを倒したら終わりますね」


 出てきたモンスターはオークだが様子がおかしい。  

 11階層に降りてきてからオークばかり出てきていたがこいつは他のオークと雰囲気からして違う。


 ウィザードオーク  レベル30


 HP530/530 MP200/200


 攻撃力 220

 防御力 180

 体力  180

 敏捷性 90

 魔法力 200

 魔法耐性150


 この階層に相応しくないレベルだ。


〈ウィザードオーク ユニークモンスター 魔法と物理どちらでも攻撃してくる〉


「ユニークモンスターだと!」


〈ユニークモンスターとはごく稀にダンジョンに現れ通常のモンスターよりも何倍も強い〉


 なるほどね、だからこんなに強いのか。正直、今の俺よりもレベルが高いし勝てるかは分からない。


 レベルも高いが魔法も使ってくるとなると相当手強いだろう。

 とりあえず戦ってみて勝てなさそうなら逃げよう。


「ファイヤーランス」


 バン!


「まじか!」


 俺が魔法を撃ったが敵も魔法を撃ってきて相殺された。


 だが俺は笑ってしまった。なぜなら勝てると確信してしまったからだ。


[相手が強すぎて笑ってるのか?]

[勝てるかな?]


 俺は走りながら敵に向かってファイヤーランスをいろんな角度から撃つことにした。


「ファイヤーランス」


 バン!


「ファイヤーランス」


 バン!


[なんで同じことをしているんだ?]

[諦めたのか?]


「ファイヤーランス」


 バン!


「ファイヤーランス」


 バン!


「ファイヤーランス」


 バン!


「ファイヤーランス」

「ブウォ」


[当たったぞ!]

[もしかして相手のMP切れか]


 俺の狙いは敵のMP切れ狙いだ。敵が俺の魔法を相殺できるということはそれなりにMPを消費して撃ってきていると予想したのだ。

 そして予想通り敵は6発でMPが切れたようだ。


 こうなれば相手ができる攻撃手段は物理攻撃しかない。


「ここからは剣も使ってやってやるよ」


 敵は杖を振り回してくるが魔法使いが魔法を無くしたらただのステータスが高いオークだ。

 俺は相手の攻撃にカウンターを合わせてダメージを与えていく。

 さらに魔法でも攻撃を加えていく。HPが多いから削るのに少し時間がかかる。


「これでトドメだ!」


 最後に相手の首を落として倒した。


『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『世界で初めてユニークモンスターを倒しました。称号と特典の外套を獲得』

『コインを2000コイン獲得』

『レベル30になりました。職業が選択できます』


〈称号の効果によりユニークモンスターとの戦闘時ステータス1.5倍〉


「ふぅ」


 まさかユニークモンスターが現れるなんて思わなかった。


[おーーーー]

[おーーーー]


「ユニークモンスター手強かったですね。まさかレベル30のモンスターが出る思わなかったです。」


[レベル30!!]

[それは強いな]


「みんなさんもダンジョン潜ることになったらユニークモンスターには気をつけた方がいいです。通常の2倍以上強いので」


[了解!]

[逃げます!]


「それでは今日の配信を終わりますね」


 配信を終えてオークの近くにあったドロップ品や特典を確認をしようと思う。


〈漆黒の外套 等級A 防御力+100 魔法耐性+100

特殊効果 中級魔法以下の魔法は吸収する。不壊。〉

〈豊穣の杖 等級B MP+70 魔法力+70 耐久度3000/3000 特殊効果 回復魔法4までが使える〉


「いや強!」


 特典はいつも通り最高品だしドロップ品も俺には回復魔法も使えるので必要ないがこれを持っていればヒーラーをこなせるレベルだ。


「俺に仲間がいればよかったがいないからこれはアイテムボックスにバイバイだな」


 外套は着用したが黒なのでめちゃくちゃ厨二病の見た目になってしまった。


「うわぁこれ性能がいいから着るけど」


 まぁそのうち慣れるだろう。


「あとは1番気になっていた職業の選択だな」


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