4話 説明配信
バズったことで貰った特典を確認するのを忘れていたので鑑定してみることにした。
〈魔力回復の指輪 等級A 魔力が1分毎に10%回復する。またMPを500貯めておける。〉
「魔法を使って戦う俺にはピッタリじゃないか!」
戦闘中に魔力切れになる心配がなくなるから気軽に魔法を撃つことができる。
それにスキルは使っているとレベルが上がるのでユニークスキルのレベル上げにも役立つ。
アイテムの確認が出来た。
ボスを倒したから出口があるかなと探したがやはり出口はなく下に続く道しかなかった。
「はぁ〜やっぱりダンジョンクリアしか出られる方法がないのかもな」
俺は出口を探すのを諦め階段を降り先に進むことにした。
下に降りてきたが風景は変わらず洞窟のような場所だった。
歩いていると狼のようなモンスターが出てきたので鑑定してみる。
ウルフ レベル10
HP80/80 MP10/10
攻撃力 40
防御力 30
体力 40
敏捷性 50
魔法力 10
魔法耐性20
「ゴブリンよりも敏捷性が高いくらいで他のスペックはそんな変わらないな」
ウルフは直線的な攻撃だったのでよく見てかわしカウンターで切って倒した。
『レベルが上がりました』
『コインを10コインを獲得』
先に進んで行き特に問題もなく次の階層の階段を見つけた。
降りた階段の近くにはセーフティエリアがあった。
「今日はもう休むか」
ダンジョンには階層ごとにセーフティエリアがありそこには魔物は寄り付かず安全に休憩ができる。
「休む前にクリーン」
クリーンとは服と体を綺麗にする魔法だ。この魔法があれば風呂と洗濯は必要ない。
「よし綺麗になったな。それじゃご飯にしますか。今日のご飯は缶詰にしようかな」
ショップにはパンや缶詰が何種類かあり水も買えるので助かっている。
「そういえばコメントになんでダンジョンに居るのかやスキルは何を持っているのかとかの質問が多かったな」
俺が視聴者なら気になるし質問コーナーとかやって欲しいなと思う。
「まだ眠くもないし配信しよう」
仮面を被り配信を始めた。
「こんにちは、で合ってますか?」
配信を始めたばかりだがもう5万人くらいの人が見てくれている。
[今、昼だから合ってるよ]
[今日は何やるの?]
「今日はですね、コメントに質問が多かったのでそれに答えていきたいと思います」
[質問コーナーだ!]
[私、気になります!]
「まず多かった質問はなんでダンジョンに居るかですね」
[国がダンジョンに入ることを禁止してるよ]
[自衛隊が警備してるから入れないのに]
「俺は地震があったあの日に地割れの隙間に落ちてしまって落ちた先がダンジョンでした。帰ろうと思ったのですが上に上がる道がなく仕方なく下に降りて行ってる感じです。」
[よく地割れに落ちて生きてましたね]
[ダンジョンに閉じ込められた感じかな?]
「確かによく生きてましたよね。運が良かったんだと思います。」
本当によく生きていたと思う。どれくらいの高さから落ちたか分からないがそこそこ高かったと思う。
「次にスキルは何を持っているかという質問に答えます」
[魔法系は確実だな]
[何属性使えるの?]
「全部は言えませんが戦闘を見てくださった方ならわかると思いますが風と氷と火の属性魔法は使えます」
[3属性は凄すぎる]
[魔法系のスキルは持っている人が500人に1人とかしかいないらしいですよ]
[どうやってスキル覚えたの?]
「え?そんなに魔法系スキル持っている人って少ないのですか?」
てっきり10人に1人くらいは使える人がいると思っていた。
[学生ですが校内で魔法系スキルを持っている子1人しかいないです。隠している人もいるかもしれないけど。」
[私、魔法系スキル持っています]
コメントを見ているが持っていない人がほとんどだ。
「今、持っている人いましたね。ちなみにどういう系の魔法のスキルを持っているんですか?」
[回復魔法が使えます]
「攻撃系じゃなくて回復系なら余計に珍しくないですか?」
魔法と言ったら攻撃魔法ばかりイメージしてたけど全属性魔法持っている俺も回復魔法を使えるな。
[すご!]
[これからダンジョンに入れるようになったら重宝されるじゃん]
「あと僕は剣術スキルを持っています」
この感じだと特典で貰えた鑑定やアイテムボックスは価値が高く珍しいスキルかもしれないので黙っておくことにした。
[剣術は剣道やっていたほとんどの人が持ってるそうですよ]
[1番珍しくないスキルまである]
「僕も剣道をやっていたので初めからありましたね」
やはり剣の知識や扱い方があれば剣術のスキルは獲得できるようだ。
それなら空手とか弓道をやっていた人も何かしらのスキルを獲得しているかもしれない。
「この中に格闘技や弓道などをやっていた人に聞きたいのですがスキルって持っていたんですか?」
[空手をやっていましたが武術のスキルを持っています]
[ボクシングをやっていますが武術を持っています]
[弓道をやっていますが弓術を持っています]
やはり格闘技や弓道をやっていた人も武術や弓術という形でスキルを持っているようだ。
「それならスキルは努力で獲得出来るものもあるみたいですね」
[確かに]
[スキルなしの人でも覚えれるってことですね]
それなら俺も格闘技や弓を使って戦闘すればスキルを覚えれるかもしれない。今度試してみよう。
次はこちらが知りたいことを視聴者に聞いてみることにする。
「僕からも視聴者のみんなに質問したいのですが世界ってどうなってますか?日本以外にもダンジョンが出来たり攻略って進んでいるんですか?」
[世界各地にダンジョンが出来てますよ]
[他の国では一般人もダンジョンに入ることが出来る所もあるみたいなので攻略を進めている所もあるかもです]
[日本も自衛隊がダンジョンがどういう所かを調べたり政治家がダンジョンの法律などを考えているので出来次第、一般人に解放するようです]
「なるほど。もしかしなくても今の俺って勝手にダンジョン入っているから犯罪者?」
[そうですw]
[ダンジョンに入った経緯的に仕方がないと思いますが犯罪ですねw]
「だよねー」
仮面をして配信していて良かった〜危うくダンジョンに出てから捕まる所だった。
「俺が聞きたいことはこれだけです。他に質問ありますか?答えれる範囲内で答えていきたいと思います]
[レベルはなんですか?]
「17レベルです」
[今は何層にいますか?]
「たぶん7階層です」
[どんな魔物に会いましたか?]
「配信で戦ったゴブリンとホブゴブリンとウルフです」
[剣ってどこで手に入れましたか?]
「特典で貰えました」
[特典?]
[宝箱からとかドロップ品じゃなくて特典?]
[聞き捨てならない情報が出た]
「あ、そうかこれ喋るとまずかったかな」
[人類のために話した方がいい]
[説明よろ]
「確かに話してもいいか。特典とは僕の場合、称号を得た時に特典も貰った感じですね」
[称号?]
[また新しいワード出てきたよ]
[説明よろ]
「称号とは実績解除したら貰えて効果もあります。例えば世界で初めてモンスターを倒すという実績を解除したら称号が貰えて効果がモンスターとの戦闘時ステータスが1.5倍になるとかですね」
[ということは今、言った称号は手に入らなくないですか?]
[先にダンジョンに入った人が有利すぎる]
[称号の効果が強いな]
確かに俺はたまたま実績解除が出来たけどこれからダンジョンに入っていく人は難しい実績しか残ってないかもしれない。
「なので称号を集めるのも強くなる秘訣ですね」
[なるほど]
[説明ありがとう]
「あと1つ質問を答えたら終わりたいと思います」
[ショップで使えるコインってどうやって手に入れるの?]
意外な質問だ。確かに普通の人は鑑定が使えないから分からないと思う。
「モンスターを倒したり配信の再生回数に応じて貰えます。ちなみに配信で貰えるコインはすぐには貰えません。」
最近、気づいたがまだ配信からのコインが入ってないのだ。たぶんまとめてどっかのタイミングで入るだろう。
[なるほど]
[俺も配信をしてコインを稼ぐぞー]
「ということで今日の配信を終わりたいと思います。情報提供ありがとうございました!」
[こちらこそありがとう]
[流石、ダンジョンに潜ってる人は情報量が違う]
配信を終わった。最終的に今回の配信は30万人が見ていた。
日本の状況やスキルについてを知ることができた。
現在、日本ではたぶん俺が1番強いだろう。
一般人にダンジョンが解放される前にレベルを上げと称号を獲得してさらに強くならないといけない。
そしたらダンジョンの下層の情報を提供することができこれからダンジョンに入る人の死亡率も減るし視聴者も増える。
「明日からさらに進んでいくぞ」
俺は出来るだけ速く進むことを決めた。




