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34話 完璧なコンビネーション

「ただいま!お待たせしました!」


[おかえり!] 

[帰ってきた!]

[シュリちゃんと合流できたんやな]


「シュリと合流できたのでボス戦していきます」


 ボス部屋にいたのはドラゴンだった。


「またすごいのが出てきたわね」


[うぉードラゴンだ!]

[強そうやな]


 地竜      レベル130


 HP8000/8000 MP2400/2400


 攻撃力 2600

 防御力 2600

 体力  2450

 敏捷性 2400

 魔法力 2350

 魔法耐性2600


 スキル

 土魔法7、風魔法6、竜魔法7、覇気7、咆哮9、硬化6、気配察知6


 ベヒモスよりも格上の相手が出てきたが今回はベヒモスよりも苦戦しなさそうだ。


〈地竜 ユニークボスモンスター 飛行能力を持たないモンスターの中では最も強い〉

 

 予想はしていたがやはりユニークボスモンスターだった。

 そもそもユニークモンスターとは稀に現れるモンスターのことだ。


 今回の場合はB級レベルのダンジョンだったがイレギュラーがおきて難易度が上がっている。それは本来いない地竜というモンスターが現れたからだろう。


 そうなると必然的にこのダンジョンでは地竜はユニークモンスター扱いになる。

 そのおかげで俺のステータスは称号の効果で地竜と同じくらいになるからありがたい。


「これならなんとかなりますね」

「そうね。ドラゴンの中だと地竜は弱い方だからよかったわ」

「いつも通りでいきますか?」


 いつも通りとは俺が前衛で攻撃をしてシュリが後衛で魔法を放つ戦い方だ。


「大丈夫よ」

「分かりました!」


 俺は地竜からヘイトを買うために転移を駆使して攻撃していった。

 

「やっぱりダメージが入るな」


 さっきはベヒモスの皮膚を斬るのも無理だったがベヒモスより硬いと思われる地竜が斬れる。


「蒼空!」

「はい!」


 シュリの魔法の準備が出来たようなので地竜から転移して離れた。


「インフェルノ!」


(キメラ戦の時以来だけど威力えぐいな)


[インフェルノきちゃ!]

[威力えぐすぎ]


 視聴者も俺と同じ感想みたいだ。


 地竜はインフェルノに飲まれたが、大きいダメージをくらっている様子はない。


(あれをくらってピンピンしてるんかよ。化け物だな)


「やっぱり地竜が相手だと相性が悪いわね」


 俺は鑑定で見れないがたぶん地竜には火属性に強い

耐性があるのだろう。

 じゃなきゃインフェルノをくらってピンピンしていないだろう。


 俺はシュリが魔法を撃てるように再びヘイトを買いに向かった。


「ハイドロキャノン!」


 火があまり効かないならと水魔法を放ってみた。


「ギャーー!」


 シュリが放ったインフェルノよりも効いている。それならと創造魔法でベヒモス戦でやったように剣に纏わせて斬っていった。


「特大なのいくわよ!」


 シュリを見ると明らかに危険な魔法を用意していた。たぶん水、雷、風の合成魔法だろう。


「インドラ」


 雷で作った巨人がトライデントを構えておりトライデントにこの魔法のエネルギーが全て詰まっている。


[本日2度目のなんやその魔法!]

[見るからに強い]


 巨人は地竜に向かってトライデントを投げた。


「ギャー!」


 地竜は土魔法で分厚い壁を作って防ごうとしたが壁を貫通して威力が衰えずに地竜に当たった。


「ギュァーーー!」


 地竜はトライデントが当たる瞬間に硬化のスキルを使い貫通は免れたが胸に刺さり魔法のダメージを負っている。

 魔法で体内が焼けたのか煙が立ち上っているがまだ立っている。


[耐久力ありすぎでしょ]

[まだ立てるんだな]


「あれでも倒れないんですね」

「ドラゴンは高レベルの耐性がいくつもあるから倒すのは骨が折れるわ」


「ギュアーー!」

「蒼空!転移!」

「はい!」


 地竜は竜魔法のブレスを放ってきたので俺たちは転移でブレスの射線外に転移した。

 ブレスの通った地面は溶けてマグマのようになっている。


「あっぶな」


 あれをくらっていたら消し炭になっていた。ワイバーンのブレスが可愛く思える。


「気をつけなさい」

「すみません」

「油断したら死ぬわよ」

「はい」

「死んだら許さないんだから」


 最後にデレがあるような言い方だった。


(気のせいかな?)


[ん?ラブの匂いがする]

[あれ?今ダンジョン攻略の配信みているよな?恋愛リアリティーショーじゃなくて?]

[ボス戦ですよ〜]


 俺は転移してまた攻撃を始めたが地竜はシュリを危険だと判断して俺には目もくれずシュリにブレスや魔法を放っている。


 シュリは転移で全てかわしているが先ほどのような魔法は集中しないと発動できないので準備ができないでいる。


「お前の相手は俺だ!」


 やはり俺には見向きもしない。


「それならこっちも無視できないようにしてやる」


 次は俺が大技を放つために集中を始めた。使う魔法はベヒモスの時に使った火神鳴りだ。


「ヘルフレイム、天雷、ウィンドブラスト」


 一度使ったことがある魔法なので創造がしやすい。


「シュリ!地竜から離れて!」

「わかったわ」

「火神鳴り!」


 ベヒモスの時は大きかったので広範囲に発動したが今回は範囲を狭めて1本、1本の威力を上げている。


「ギュァーーー!」


 威力を上げているので地竜の皮膚は燃えていっている。

 

「蒼空もこんなすごい魔法を隠していたのね」

「さっき開発した魔法なので隠していたわけではないですよ」

「そうなのね。それならすごいわ。もうあんなことができるくらい創造魔法が使えるのね」

「といっても合成した魔法を分散しているだけですけどね」

「それでもすごいわ。それにあの魔法のおかげで地竜からヘイトが外れたわ。ありがとう」

「どういたしまして。これで地竜は俺も無視ができなくなりましたね」


 俺の魔法をくらい倒れていた地竜が起き上がった。


「シュリはトドメを刺すためにとっておきを用意しておいてください。絶対にシュリに攻撃させないんで」

「分かったわ」


 俺は地竜の近くに転移した。


「お前は絶対にシュリに攻撃させない!」


 とにかくシュリに近づけさせないように地竜に魔法や斬撃で攻撃をしていった。


「震撃」

「ギャーー!」


 地竜は若干ふらつき始めている。


(これならシュリの魔法でトドメを刺せるだろう)


 だがシュリが魔法の準備をしていることに気づかれた。


「ギャー!」


 地竜はシュリに向かって魔法を発動しようとした。


「させるか!」


 転移をして喉仏らへんを剣で刺しこんだ。


「ギャ、ギャ」


 痛みでか魔法が発動できなくなった。


「トドメいくわよ!」


 やっと準備が出来たようだ。


「氷華」


 氷の蔦が地竜に伸びていき身体中に巻きつき凍らせて氷の花が咲いた。


[綺麗すぎる]

[おしゃれや]


 見た目が華やかなのは勿論、地竜を凍らせることが出来る火力もある美しい魔法だ。

 

 最後は凍った地竜が崩れた。


[おー勝った!]

[渋谷を救ってくれてありがとう!]

[ありがとう!]


『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『称号を獲得しました』


「シュリ、やりましたね!」

「蒼空が私に攻撃させないようにしてくれたお陰よ」

「シュリの魔法が強いお陰ですよ」

「ありがとう。今回は2人のチームプレーのおかげね」

「はい!」


 俺たちはハイタッチをした。


「ダンジョンが消滅するから早く出るわよ」

「分かりました」


 俺はドロップ品を確認した。


「え!?これって!」

「どうしたのよ?」


 俺たちはドロップ品を持って外に出た。


 外に出るとダンジョンの入り口に一鬼さんと知らない男性と絃葉とハクアがいた。


「配信を見ていたよ!よくやった!」

「ありがとうございます。なんとか勝てました!」

「ベヒモスとの戦闘はハラハラしたよ。でも無事帰って来てくれてよかった」

「ワン!」

「ハクア!ただいま」

「ワン!」

「くすぐったいよ」


 ハクアは尻尾をぶんぶんしながら俺の顔を舐めてきた。


「ハクアは役に立ちましたか?」

「すごく役に立ったよ。逃げ遅れた人を見つけてくれたしモンスターが現れても倒してくれたからね」

「そうなんですね。ハクア、よくやった!」

「ワン!」

「師匠、大丈夫?」

「どこも怪我はないわよ。ありがとう」

「ならよかった」


 絃葉もシュリのことを心配していたようだ。


「あのシエルさんこの度はこの町を救ってくださりありがとうございます」

「あ、はい」


(この人はさっきからいたけど誰なんだろう)


「挨拶が遅れました。私はダンジョン省、総司令官の橘と申します」

「どうもご丁寧に」

「国を代表してお礼申し上げます。あのモンスターたちが地上に出てきていたらと思うとゾッとします。ダンジョンを攻略してくださりそして迅速な対応で地上のモンスターを倒してくださりこの度は本当にありがとうございました」

「頭を上げてください。俺たちは当たり前のことをしただけなので」


 お偉いさんが俺みたいなやつにこんなに頭を下げていいのだろうか。


「それでもお礼をしないことにはなりません。今日のところはお疲れでしょうから後日またきちんとお礼にお伺いいたします」

「いえ、そこまでしなくても大丈夫ですから。それに褒美は貰ってるので」

「?」

「それじゃあ失礼します。一鬼さんもまたコラボしましょうね」

「おう!またその時は連絡してくれ!」

「分かりました!シュリ、行きましょう」

「そうね。絃葉また今度ね」

「うん」


 俺たちは家には帰らずにある所に向かった。

 



「一鬼さん。あの子、強いだけじゃなくて人格者ですね」

「そうだぞ!若いのにしっかりしている!あんな若者がいれば日本は安泰だな。わははは!」

「そうですね」


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