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30話 ダンジョンブレイク

 渋谷に着いたがモンスターたちが蔓延っており建物が壊されていたり逃げ遅れた人が死んでいた。

 

「嘘だろ?」


 信じられない光景に動揺が隠せない。


「蒼空!しっかりしなさい!まず手分けして倒していくわよ」

「すみません。俺はこっちに行きます!」

「私はこっちに行くわ」

「俺はこいつらと戦うには戦力不足だから逃げ遅れている人を避難させてくる」

「じゃあ一鬼さんに護衛をつけますね。こい!ハクア!」


 今は猫の手も借りたい状況なので猫ではないが猫よりも強いハクアを召喚した。


「ワン!」

「なんだこいつ!?」

「俺の召喚獣フェンリルのハクアです。B級程度のモンスターなら余裕で倒せるので一緒に連れて行って下さい」

「ありがたい」

「ハクア、一鬼さんを守れ。あとモンスターを見つけたら全て倒せ」

「ワン!」


 俺は急いで街にいるモンスターを排除するため身体強化と魔力感知、気配察知を駆使して探した。


 さっそく魔力感知に引っ掛かったのでそちらに向かった。


「ファイヤーボール!」

「全然効いてないぞ!」

「これでもくらえ!」


 誰かが戦っている声がした。


「俺の剣が折れちまった」

「ブォー!」

「辞めてくれ!誰か助けてくれー!」


 俺が到着すると3人の探索者が戦っておりミノタウロスが攻撃しようとしていた。

 

「転移!」


 俺はミノタウロスの懐に転移して剣で一刀両断した。


「助かった!ありがとう!ってシエルさん!?」

「危ないから早く避難しろ」

「はい!分かりました!」


 すぐに次の獲物を探しに向かった。




 私は蒼空たちと別れてからひたすら見つけたモンスターを狩っている。


「思っているよりも結構ダンジョンから溢れているわね」


 まだ1時間も経っていないがもう20体くらいは倒している。


「こっちに反応があるわね」


 また魔力感知に反応があり向かって行ったら若い女の子が1人でミノタウロスと戦っていた。

 女の子はレイピアと魔法で戦っておりミノタウロスと善戦をしていた。


「上手く魔法を使えているわね」


 蒼空よりも魔法の扱いだけで言ったら上手く使えていた。

 だがミノタウロス相手では火力が足りず決定打に欠けており倒せないでいる。


「手伝うわよ」

「あなたは誰?ここは危ないよ?」

「あなたに心配される必要はないわ」

「あなたじゃない絃葉は絃葉って言うの」


 この状況なのに絃葉はすごくマイペースだ。


「じゃあ私はシュリって名前よ。絃葉、こいつを倒せるかしら」

「正直厳しい」

「そうよね。絃葉、中級魔法でミノタウロスを倒す方法を教えてあげようか?」


 この子には教えたらすぐ出来そうだと思ったので提案してみた。


「そんなことできるの?教えて欲しい」

「分かったわ。絃葉は創造魔法が使えるよね?」

「使える」

「なら中級魔法のファイヤーランスを凝縮して細くするイメージをして貫通力を上げるの」

「やってみる」

「時間がかかってもいいから集中するのよ。時間は稼いであげるから」

「分かった」


 絃葉はシュリをもう信頼しているのか集中してファイヤーランスをだんだん細くしていっている。

 もともと直径4、50センチあったのが直径10センチくらいに細くなった。

 

「それを頭に狙えるかしら?私が合図するからその時に打って」

「うん」


 シュリは狙いやすいようにミノタウロスを絃葉の方を向くように仕向けた。


「今よ!」

「うん!」


 絃葉のファイヤーランスは綺麗にミノタウロスの眉間に当たり貫通した。


バーン


 ミノタウロスは一撃で倒れ、魔石になった。


「やったわね」

「うん。ありがとう」

「あなた魔法のセンスあるわよ」

「シュリ、いえ師匠。絃葉に魔法を教えて欲しい」

「師匠って私は弟子を取らないわよ」

「いや、師匠に教えてもらう」

「師匠にはならないわ。まだモンスターがいるかもしれないから次行くわね」

「絃葉もついてく」


 何故かシュリは絃葉に懐かれてしまったようだ。


「この子どうしよう」


 こんなこと初めてなので戸惑ってしまうのだった。




「あらかた片付いたかな?」


 ダンジョンブレイクした場所から半径5キロ圏内はほとんど確認したがモンスターが見つからないのでもういないだろう。


「戻って元凶のダンジョンに乗り込んでみますか」


 ダンジョンに行く前にシュリと合流しようと思う。1人で乗り込んでもいいが何かあったらシュリに迷惑をかけてしまうし心配をさせたくない。


 俺はシュリと合流するためにシュリが向かって行った方に向かった。

 30分ほど探していたら少し離れた所で爆発音が聞こえた。


「あれ絶対シュリでしょ」


 あんな大技を放つのはシュリくらいだろう。音が鳴った方に向かうとシュリともう1人の女性と一緒にいた。


「シュリー。そっちはどうですか?」

「あらかた倒したと思うわよ」

「ダンジョンに向かってみませんか?元凶をなんとかしないといけませんよね?」

「そうね。攻略しないとまたモンスターが出てくるわね」

「それなら攻略しましょう」

「分かったわ」


 シュリと合流が出来たのでダンジョンに行くがその前に聞かないといけないことがある。


「あのそちらってダンジョン配信者のいとはって方ですよね?」


 近付いて気づいたが前に配信で話題にしていた、いとはだった。なぜシュリといるのか分からない。


「そうなの?名前は絃葉っていう名前みたいだけど」

「師匠、絃葉は配信者。その人の言っていること正しい」

「師匠?」

「ミノタウロスに苦戦していたから少し魔法を教えたら師匠って言ってついてきているのよ」

「まじですか」


 この短時間で面白いことがあったようだ。


「師匠、絃葉もダンジョンについて行く」

「どんな危険があるか分からないから駄目よ」

「でも師匠に魔法を教えてもらいたい」

「絃葉さん、シュリの言う通り危険もあると思うし絃葉さんを守りながら戦える敵かも分からないので待っててくれないですか?」

「じゃあ師匠の連絡先を教えて欲しい」

「シュリはスマホを持ってないんですよね」

「蒼空の連絡先じゃ駄目かしら?」

「分かった」

「ありがとう」


 なんとか説得することに成功したので俺と絃葉さんで連絡先を交換した。


 シュリとはいつも一緒にいるのでスマホはいらないかなって思っていたが今回、合流する時も探したので持たせた方がいいのかもしれない。


「それじゃあ行ってくるわね」

「師匠、気をつけて。次また会ったら魔法を教えてね」

「分かったわ」


 俺たちは絃葉さんと別れてダンジョンを攻略しに向かった。


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