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28話 初コラボ

 次の日になり俺たちはキングスギルドに向かった。キングスギルドは同じ都内にありそんなに距離は無かった。


「すげぇー建物でか」

「大きいわね」


 高さは5階建てくらいだが敷地面積が広い。

 

 中に入ると1階はコンビニや飲食店などのテナントも入っている。

 奥に進むとギルドの受付があり女性に話しかけた。


「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?ギルドの入会ならこちらでお伺いします」

「今日はここのギルドマスターのレックスさんに用があり来ました」

「ギルドマスターですか?アポって取っていますか?」


 そういえばきちんとしたアポを取っていなかった。あれをアポと言っていいんだろうか。


「いつ会うかは決めてませんが会うことは約束しているんです」


 受付の女性はこいつ何言ってんだ?って顔をしている。いきなり来て合わせろって言われてもそんな反応にもなるだろう。


「すみません。俺の名前を伝えていませんでしたね。俺の名前は神崎蒼空、配信者としての名前はシエルと申します」

「シエルさんですか?シエルさん!?直ちにギルドマスターにお繋ぎいたします」


 名前を教えた途端に慌ててどこかに連絡を入れだした。


「すぐに担当者が来るので少々お待ちください」

「分かりました」


 5分くらい待っているとものすごい勢いでこちらに走って来る人が見えた。


「お待たせしました。シエルさんとシュリさんですね?ギルマスがお待ちです。案内しますね」


 俺たちは担当の人について行くと両開きのドアの前に案内された。


 コンコンコン


「ギルドマスター!シエルさんたちをお連れしました」

「入れ」

「失礼します」


 ドアを開けると中には40代くらいのゴリゴリマッチョの男性と秘書っぽい20代後半くらいの女性がいた。


「ようこそ!俺のギルドへ!ギルドマスターのレックスこと一鬼哲治だ。よろしく!」

「初めまして。ダンジョン配信者のシエルこと神崎蒼空です。よろしくお願いします」

「そちらが噂の異世界人か」

「私はシュリ・アーレシアよ。よろしく」

「立ち話もなんだぁ。座ってくれ」


 俺たちはテーブルを挟み向かい合うように座った。          

 そしたら先ほどまで一鬼さんの後ろに立っていた女性の人がお茶を用意してくれた。


「いきなりお伺いして申し訳ありません」

「そんなこと全然気にしてないぞ。それより思ったより早く来てくれて嬉しいぞ!」

「そう言ってもらえて助かります」

「硬いな。もっと崩してくれても良いぞ」

「これが俺の普通なので」


 少ししか話していないが一鬼さんは大雑把な感じだ。


「それにしてもシエルがこんなに若いと思わんかったな。まだ学生か?」


 初対面だからか緊張をほぐすために世間話から始まった。


「いえ。学校には行っていないので学生ではないです」

「そうか。ダンジョンにはエリクサーを探しに行っていたみたいだが見つかったか?」

「いえ、ダンジョンに異変があり帰って来ました」

「異変?どんな異変だったんだ?」

「出るはずのない強さのモンスターが中層ぐらいで出たのよ。それで私が危険だと判断して帰って来たわ」

「お前たちほどの強さの者が帰ってくるほどのモンスターなのか?」


 ダンジョンの事だからか興味を持っているようだ。


「まだ勝てるモンスターだったけど私の経験上、危険だと思ったわ」

「そうなのか?それはどこのダンジョンだ。一応、ギルドで情報共有をしておくから詳しく教えてくれ」

「お台場にあるダンジョンです」


 俺たちはダンジョンであったことやシュリの意見を交えて情報を伝えた。


「分かった。ありがとう。安条、頼んだ」

「分かりました」


 女性の名前は安条さんというみたいだ。安条さんは情報を伝えに行ったのか部屋を出て行った。


「そろそろ本題に入ろうか。コラボ配信をしてくれるようだが何をするんだ?」

「特に決めてないんですけどダンジョンでも攻略に行きますか?」

「それもいいが俺のやりたい事をやってもいいか?」

「いいですよ」


 一鬼さんは意味深な笑みを浮かべた。


「俺とタイマンを張ってくれ」

「タイマンですか?」

「そうだ。実際にどれだけ強いのかが気になっていたし視聴者も見たいんじゃないか?」


 確かに視聴者のウケはいいだろうが正直言って勝負にならないと思うので面白くなるか分からない。


「やるのはいいんですがどこでやりますか?」

「ここの地下でやろう。ここの地下は訓練所になっているんだ。好きなだけ暴れられるぞ」

「分かりました」

「さっそく行こうか」


 俺たちは場所を移した。一鬼さんが言っていたように地下に体育館くらいの広さの訓練所があった。


「ここはダンジョンじゃないから俺の公式チャンネルで配信をするが良かったか?」

「大丈夫ですよ」

「俺はいつも通り仮面をするのでお願いします」

「分かった」


 一鬼さんは配信の準備を始めた。準備を待っていたら安条さんも訓練所に来たのだが後ろにたくさん人がいた。


「今からギルマスとシエルの試合があるらしいぜ」

「どんな試合になるのか楽しみだぜ」

「シュリちゃんもいるぜ!リアルも可愛いな〜」


 どうやら俺と一鬼さんの試合を見に来たギャラリーのようだ。


「シエルさんすみません。受付の子に訓練所の使用許可の申請していたら聞かれてしまって人が集まってしまいました」

「そうなんですね。全然大丈夫ですよ」


 思いがけないミスのようなのでしょうがない。


「よし!シエル、準備が出来たぞ!ってなんだこの人の数は?」

「私のミスです」

「安条、何をやっているんだ。たまぁにこういうミスをやらかすよな」

「すみません」

「俺は全然大丈夫なので始めましょうか」


 用意が出来たようなので配信を始めることにした。

 シュリは今回の配信に出ないのでギャラリーの方で見学するようだ。


「よ!お前ら今日は面白い配信をするぞ!」


[なになに?]

[面白いこと?]


「今日はコラボ配信だ!来ていいぞ」

「こんにちは〜シエルです」


[遂にコラボですか!?]

[シエルさん!?]


「今日は俺とシエルで試合をするぞ」


[シエルさんと試合!?]

[どっちが勝つんだろ?]

[流石にシエルさんの圧勝でしょ]


「お前ら俺が勝てると思ってないだろ!」


[そりゃねw]

[シエルさんは最強ですからw]


「見てろよ!勝てはしなくてもいい試合をしてやるから!」


[自分も勝てると思ってないじゃんw]

[応援はしてる]


「まぁいいや。ルールを説明するぞ。どちらかが降参または気絶したら負けでいこう。審判は安条よろしく」

「分かりました」

「という事で配置に着こうか」


 俺と一鬼さんはそれぞれ配置に着き向き合った。


 あまり人を鑑定したくないが今回はさせてもらおう。


 一鬼哲治  38歳  人間  レベル48


 職業 獣戦士 


 HP 680/680 MP190/190


 攻撃力 360(+70)

 防御力 340(+70)

 体力  370(+70)

 敏捷性 390(+70)

 魔法力 180

 魔法耐性240


 スキル

 武術6、気配察知6、身体強化6、狂戦士化5、威圧5、闘気5、怪力4、第六感4、超感覚4


 ガッツリ戦士系のステータスだ。見たことがないスキルばかりで職業の獣戦士と関係があるのかもしれない。


「珍しいユニークスキルを持っているのね。スキルの組み合わせ次第ではこの試合面白そうね」


 シュリも一鬼を鑑定したようだ。シュリはこの試合が面白くなりそうだと思っている。


「シエル!本気でやってくれよ!」

「分かりました!」

「それでは試合を始めてください!」


 今ここで上位探索者同士の試合が始まろうとしている。


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