19話 謎の女の子
現在46階層におりここでは洞窟になっている。
ここではオーガやガーゴイルが出る。
オーガ レベル50
HP1300/1300 MP200/200
攻撃力 550
防御力 530
体力 550
敏捷性 420
魔法力 150
魔法耐性500
スキル
剣術4、武術4、身体強化4
ガーゴイル レベル50
HP1000/1000 MP400/400
攻撃力 350
防御力 300
体力 270
敏捷性 400
魔法力 400
魔法耐性320
スキル
飛行4、土魔法4、ひっかく4
大型ダンジョンなだけあってここまで来ると中型ダンジョンに比べると雑魚でもそこそこ強い。
「はぁ!」
3体いたオーガの最後の1体を倒した。
『レベルが上がりました』
「やっとレベルが上がったな」
このダンジョンに来てからレベルが7しか上がってない。
「レベルが80を超えてからなかなか上がらなくなったな」
それに全属性魔法のレベルも全く上がらない。
「魔法のレベルが8まで上がればパーフェクトヒールが使えるようになるけどこっちは望みが薄いな」
やはりボスのドロップ品や宝箱からエリクサーが出るのを待つしかない。
「先は長そうだ」
さらに進んでいると大きな赤色のスライムが出てきた。大きさは軽トラくらいはある。
「なんでこの階層にスライムがいるんだ?」
スライムといったら小型ダンジョンにいるイメージなのでここにいることを不思議に思った。
「まぁ一応鑑定してみますか」
縺ト?ヱコスライム レベル??
HP1600/1600 MP2200/2200
攻撃力 640
防御力 600
体力 550
敏捷性 480
魔法力 1400
魔法耐性1200
スキル
火魔法6、水魔法6、土魔法6、風魔法6、捕食5、吸収5、体当たり5、再生5
「なんじゃこいつ!?」
名前は文字化けしているしレベルも分からない。ステータスもスライムとは思えない数値でさらには魔法まで使えるようであまりにも異質の存在だ。
「なんか戦いたくないし逃げた方がいいよな」
そう思っていたが遅かったようでスライムはこちらに気づき襲ってきた。
「戦うしかないよな」
剣で攻撃をして切れたが切り口がすぐ元に戻りダメージが入っている気がしない。
それならと魔法で攻撃をしてみることにした。
「天雷」
雷の上級魔法を放った。
ズドーン!
「流石、上級魔法は相変わらず威力がえぐいな」
これならダメージが入っただろうと思い敵を鑑定してみると200程度しかHPが減っていない。
「上級魔法でこのダメージ量かよ」
スライムがいきなりプルプル震えだしたと思ったら火の上級魔法のヘルフレイムを放ってきた。
「!?ウォータープロテクション!」
咄嗟に水魔法の障壁を発動したが火と水がぶつかり合い水蒸気で視界が真っ白になった。
俺はスライムを見失ったので場所を特定のするために魔力感知を使った。
「見つけた、蒼雷」
上級魔法をくらってあのダメージだったのでヘルフレイムと天雷の合成魔法を放った。
スライムは何かを感じとったのか魔法が当たる直前に防御魔法を発動したようだが防御を破り直撃していた。
流石に合成魔法をくらってはただでは済まなかったようで水蒸気が晴れてスライムを確認したら始めより2/3ほどの大きさになっている。
「もう1発当てたら倒せるかな」
スライムはまたプルプル震え出したのでまた魔法で攻撃してくるのかと身構えたが急に逃げ出したので俺にビビって震えていただけだった。
「待て!」
スライムは頑張って逃げていたが壁に突き当たり逃げ場がなくなってしまっていた。
「さてトドメだ」
トドメを刺そうと魔法を発動しようとしたらスライムはプルプル震えている。
「怯えているがお前から襲ってきたんだからな」
本当にトドメを刺そうとしたらスライムはさらにプルプル震え何かを吐き出した。
俺は吐き出した物を見てびっくりしている間にスライムは逃げていってしまったが追いかけることはしなかった。
逃げたスライムよりもこっちの方が気になったからだ。
「え?女の子?」
まさかのスライムが吐き出した物は女の子だったのだ。しかも女の子は裸なのだ。
たぶんスライムに服は溶かされてしまったのだろう。
近づいてまずは外套で体を隠してから生きているかを確認してみると呼吸はしているので大丈夫そうだ。
「すみません、大丈夫ですか?」
声をかけたが反応がない。
「すみません!大丈夫ですか!」
さっきよりも大きな声で言ってみたがやはり反応がない。
「どうしよう、このまま置いていくわけにもいかないしな」
とりあえずこの女の子が起きるまで待つことにした。
「んぅ」
あれから3時間ほどが経ちやっと起きたようだ。
「大丈夫ですか?」
女の子は周りを見てから俺のことを凝視している。
「あの大丈夫ですか?」
「◎△$♪×¥●&%#?!」
どこの言語かが全く分からないので会話にならない。
「○!※□◇#△!これで言葉が分かるかしら?」
「はい」
さっきまで何言ってるか分からなかったが日本語になり分かるようになった。
「あのまずは何か着る服があれば着てください」
「え?」
女の子は自分の格好を確認して急に顔が赤くなりアイテムボックスのスキルを持っているようで服を取り出した。
「着替えるからあっち向いててもらえる?」
「はい」
「もういいわよ」
着替えが終わったようだ。
「まずはお礼ね、私が目覚めるまで近くにいてくれたんでしょ?ありがとう」
「いえ、それより急に日本語を話せるようになっているんですけど何かのスキルですか?」
「この言語って日本語?って言うのね、聞いたことがないわね。会話が成立しているのはスキルの言語理解のおかげよ」
「なるほど」
そんなスキルがあったら英語で100点取れるんじゃないか?なんてしょうもないことを考えてしまった。
「まずはここはどこかしら?私は勇者たちとダンジョンに潜っていたはずなのにみんなどこに行ってしまったのかしら」
「勇者?ここは大型ダンジョンの中です」
この日本に職業が勇者のやつでもいるのだろうか。
「大型ダンジョン?私たちがいたのはS級ダンジョンの竜の巣窟よ」
「聞いたことがないですね。俺からも質問いいですか?」
「いいわよ」
「なんでスライムに食べられていたんですか?」
「え?私ってスライムに食べられていたの?」
どうやらスライムに食べられていたときの記憶はないようだ。
「はい、スライムを倒そうとしたらあなたを吐き出して逃げたので起きるまで待っていました」
「そうなのね。ありがとう」
「どうしてここにいるのかって分かりますか?」
「分からないわ」
「最後の記憶ってさっき言っていたS級ダンジョンで勇者たちといたところまでですか?」
「えっと、ちょっと思い出すわね」
女の子は記憶を思い出しているのか考え込んでいる。
「確かギルドの依頼で竜の巣窟に行って順調に進んでいてボスの赤竜を倒して、そうよ!倒した後に外に出ようと魔法陣に私が1番に乗ったらそのまま私だけ飛ばされたの。そこから記憶がないわ」
赤竜とかS級ダンジョンとか聞いたこともないしそんな強い人がまだこの地球にいるとは思えない。
俺は話の内容から1つの仮説が浮かび上がった。もしも仮説が正しいなら2つの質問でこの子が何者かが分かる。
「あなたが住んでいた場所ってなんて国ですか?」
「急に何よ。ミルガルド帝国よ」
「ミルガルド帝国?」
ミルガルド帝国なんて聞いたことがない。
「じゃああなたの世界の神様ってなんて名前ですか?」
「女神ラミリア様よ」
やはり俺の予想が当たっていた。この子は何かの手違いでこちらの世界に来てしまった異世界人だ。




