表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/24

18話 冰炎の魔剣士

 上級ダンジョンに入ってから2ヶ月が経ち今は43階層にいる。36階層から39階層は魔法を使うゴブリンがたくさん出たが前回のようにスキルのレベル上げはやらなかった。

 なぜならスキルとユニークスキルは別だからたぶんレベルが上がらないと思いやらなかった。


 たまには人の配信でも見てみようと思い配信中の一覧から誰が人気配信者なのかをチェックしている。  

 そしたら同接人数が7万人の人が目に入った。


「この人やけに視聴者が多いな。どういう人なんだ?」


 見てみると若い美人の女性が1人でダンジョンに潜っているようだ。

 年齢は俺とそんな変わらないくらいで配信の名前はいとはというみたいだ。


「この子、1人でダンジョンに潜るとか正気か?」


 人に言えたことではないが1人で潜るのは危険だ。  


 そのまま配信を見ていると戦闘スタイルはレイピアと氷魔法と火魔法だ。

 だが明らかにおかしい所が多々あるのだ。


「俺はこんな魔法を知らないぞ」


 全属性使える俺ですら知らない魔法を使っているのだ。

 氷と火魔法なのは見てれば分かるが詠唱をして発動する魔法ではなく完全にオリジナルの魔法なのだ。

 

「もしかしてユニークスキル持ちなのか?」


 俺が持っている合成魔法のようなスキルの組み合わせかも知れないがそれ以外だった場合ユニークスキルだと思う。


「剣捌きが上手いし魔法も綺麗だ」


 あられのような氷が空中に散っているが敵に当たると触れた所が凍りついていくデバフのような魔法や炎を蛇のような見た目にして操って攻撃したりしていてカッコいい。


「こういう魔法ってMPの消費ってどうなっているんだろう?」


 この子を見ていると疑問が尽きない。


 配信のコメント欄を見てみると


[いとは様お美しい!]

[魔法も綺麗です!]


 褒め言葉ばかりで人気なのが分かる。

 

「そりゃ本人の見た目といい強いし人気も出るわけだ」


 同接7万人行くのも分かる。


「これはその内人気を抜かされるだろうな」


 それに中級ダンジョンをクリアしてから配信をしていない。そろそろ配信をしないとやばいな。



「みんな久しぶり〜デュラハンの戦闘以来ですね」


[久しぶり!]

[待ってました!]


「この2ヶ月の近況とか雑談がしたいので今回は雑談配信です」


[雑談了解!]

[何から話す?]


「そうだな〜みんなが思う最近人気だと思うダンジョン配信者を教えて欲しいです」


[いとは様!]

[いとは様!]

[ザック!]

[レックス!]


 この3人の名前が特に出ている。2人は全然分からない。


「いとはさんって人は俺も知ってますよ。レイピアと魔法で戦う人ですよね」


[そうです!]

[可愛い!強い!]

[ファンの間では冰炎の魔剣士って言われてます]


 冰炎の魔剣士って厨二病ぽい二つ名だけど確かにあの子に似合っている。


「いとはさんって何階層まで行っていて何レベルなのかって公開してるんですか?」


[この前15階層のボスを倒していました]

[レベルは公開していないので分からないです]


「ソロで15階層って凄いですね」


[ですよね!]

[期待の星です!]


 15階層までソロでいけるという事はレベル30〜40くらいありそうだ。


「ザックさんとレックスさんっていう人は知らないのですがどうゆう人ですか?」


[ザックはフロンティアギルドのギルドマスターです]

[レックスはキングスギルドのギルドマスターです]

[ザックは侍みたいに刀だけで戦う人です]

[レックスは拳のみで戦うファイタータイプの人です]


「なるほど、ギルドマスターなんですね。知らないうちにギルドなんて出来たんですね」


[この2つのギルドは日本で1、2を争うギルドです]

[日本には今、ギルドが7つあります]


「ギルドに入るといい事ってあるんですか?」


 コメント欄を見ていると3つのメリットがあるそうだ。


 1つ目はギルドに入るとソロの人でもパーティーを組んでくれる。

 2つ目は支援が手厚く装備の貸し出しや保険などある。

 3つ目はダンジョンの情報を知れること。

 

 逆にデメリットももちろんある。

 ギルドに縛られたりアイテムの売買は必ずギルドを通さないといけないし手数料がかかったりするなどある。

 だがトータルで見たらギルドに所属する方がいいとは思う。


「メリット、デメリットを聞くとギルドに所属する方が良さそうですね」


[シエルさんはギルドに所属しようとはおもわないんですか?]


「うーん、誰かに縛られたく無いんですよね。それに現状1人で問題が無いから別にいいかな」


 それに自分より弱い人の下につきたくない。


[シエルさん1人でもギルド2つ分くらいの強さはありそうw]

[今、話題に出ていたレックスだが俺のギルドに入らないか?あんたなら契約金だけで年間10億出す]

[本人きた!]

[勧誘されているやん!]

[しかも年間10億は本気すぎ!]


 まさかの本人登場だ。しかもギルドの勧誘のようだ。

 正直、年間10億は魅力的だが答えは決まっている。


「すみません。俺はどこのギルドにも所属しないのでお断りさせてもらいます。」


[断った!!]

[俺なら飛びついていた]

[そうか、気が向いたらいつでもギルドに来てくれ!最高の待遇で迎える!]


「ギルドの所属は無理ですけどコラボ配信とかならお受けします」


[それめっちゃ見たい!]

[まじか!じゃあ今度コラボしよう!]


「了解です!今は訳あってダンジョンから出れないので出たらギルドを伺うのでそのときはよろしくお願いします」


[すげぇコラボが決まった!!]

[それまで全裸待機します!]


 ノリで決まってしまったがまぁ人気な人と配信するのは話題にもなるからいいか。


「次は何の話をしようかな?」


[ダンジョンを出てから何かしましたか?」


「その話題いいね!実はダンジョン出たその日にまた違うダンジョンに潜っているんですよね。でも魔石を売りに店に行ったりはしましたよ。」


[なんで?]

[どうして?]


「入院している妹に会いに病院に行ったんですけど正体不明の病気にかかってしまって4ヶ月も目を覚ましていなかったんです」


[正体不明の病気がダンジョンが現れてから発症したそうですね]

[それとなんの関係があるの?]


「俺って鑑定のスキルが使えるじゃないですか?なので妹を鑑定したら原因が分かったんですよね」


[え?鑑定で分かったんですか!?]

[鑑定でも分からなかったから正体不明って言われているのに」

「シエルさんの鑑定レベルって何ですか?」


「病気の正体は魔力過多症です。ちなみに鑑定のレベルは8です」


[たっか!]

[魔力過多症?]

[初めて聞く病名だな]

[世紀の大発見じゃん]


 みんな初めて聞くだろうしまさか魔力が原因だと思わなかっただろう。


「妹の場合は魔力が多かったせいでこの病気にかかったみたいです」


[なるほど?]

[魔力が多いってどれくらいですか?]


「妹のMPが300ありました」


[たっか!]

[普通の人なら10くらいじゃないの?]


「他の人を見た事ないので分からないですが俺は10くらいでしたのでめちゃくちゃ高いです」


[ですよね]

[10くらいが平均ですよね]


「この病気を治すにはエリクサーかパーフェクトヒールしか治せないのでダンジョンに潜って探しているんです」


[エリクサーって実在するの!?]

[エリクサー使わないと治らない病気って治すの大変すぎやろ]

[パーフェクトヒールってことは回復魔法でも治るのか」


「ですよね。エリクサーは稀にボスからドロップするっぽいので頑張って出します!」


[頑張ってください!]

[頑張れ!]


 このあとも適当に視聴者と雑談を30分ほどした。


「次の配信は50階層に行ったらするので楽しみにしていてください」


[了解です!]

[楽しみにしてます!]


「それでは配信を終わります」


 視聴者に教えてもらったがダンジョン配信者が通常の配信者より人気なようでどんどんダンジョン配信者の人口が増えているそうだ。


 いつ誰が急に人気になるか分からない世界なので人気をキープするためにもこれからはただ攻略するだけじゃなくコラボとかも考えないといけない。


「レックスさんといつかコラボするけどどういう人か配信を見て勉強しておこう」


 視聴者も楽しみにしていたのでエリクサーを手に入れたらギルドに行ってみようと思う。




「ちぇっ、シエルをギルドに勧誘してみたけどやっぱりダメか」

「そりゃ1人であれだけ強かったらギルドに入る意味がないですからね」

「それもそうだな」


 こいつは副ギルドマスターだ。


 久しぶりにシエルが配信をしていることを教えてくれたので見てみれば俺の話題になっていたからチャンスと思い俺のギルドに勧誘してみた。

 結果は分かっていたが案の定断られた。だが断られた事自体はなんとも思っていない。


「だが収穫はあったな」

「そうですね」


 勧誘は挨拶みたいなつもりでやったことだ。それよりもこれをきっかけに俺を知ってもらいいつかコラボ配信が出来たらと思っていたがまさか向こうからその話題を出してくれるとは。


「一度、あいつと手合わせしてみたかったんだよ!」

「ボコボコにされておしまいですよ」

「それでもどれだけ強いのか気になるじゃないか!」


 日本では俺も実力者の1人だと思うがシエルはその中でも群を抜いて強いだろう。

 ダンジョンを攻略したその実力を身体で味わってみたい。


「シエル早くダンジョンから出てこい!そして戦おうぜ!」


 今からコラボが待ち遠しいぜ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ