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13話 ボスが強すぎた件 後半

 あれから1時間くらいデュラハンと剣を打ち合っている。

 間合いや構え、剣の動きをよく見ながら戦っているのでだんだん剣の使い方が分かってきた。


[長期戦になってるな]

[これが強者の戦いか]


 自分がどれだけ無駄な動きをしていたのかが分かってきたし剣の力を入れるタイミングによって剣の威力が上がることも分かりだんだんデュラハンの剣を弾けるようになり攻撃を当てれるようになった。


 そんな時だった。 


『スキル模倣1を獲得』

『スキル剣術のレベルがMAXになりました。スキル剣術MAXが剣王1に進化しました。』


 新しいスキルの獲得と剣術が剣王に進化した。剣王になったことにより先ほどよりも剣への理解力が上がった。

 目的を果たしたのでここから勝負をかける。


「ここからが本番だ!」


 身体強化はそのままにして新しい魔法を発動した。


「光剣」


 これは光の上級魔法で剣に光属性を纏えるのだ。威力はホーリーレイには劣るがその代わりMPがある限り剣に纏えるし当たれば中級魔法よりも威力が高い。


 スキルが剣王になったおかげで先ほどよりもデュラハンと剣で戦えている。


「鑑定」


 光剣で何回かデュラハンに攻撃を与えたおかげでHPが3分の2を切ろうとしていた。


「このまま倒させてもらうぜ!」


 だがデュラハンの様子が変わり周りに闇の瘴気が出てきたのだ。


 そしてデュラハンは地面に手を置いたと思ったら魔法陣が浮かび上がりその魔法陣から馬型のスケルトンが出てきた。


「召喚魔法か」


 どうやら召喚魔法で呼び寄せたようだ。


 ボーンホース レベル60


 HP1200/1200 MP500/500


 攻撃力 700

 防御力 650

 体力  720

 敏捷性 880

 魔法力 400

 魔法耐性650


スキル

体当たり8、空歩6


[すげぇ召喚魔法だ]

[強そうな馬が出てきた]


 単体では大して強くはないがデュラハンは馬に乗った。

 馬に乗たデュラハンがこちらに向かってきたがスピードが上がっており避けるのがギリギリになってしまった。


「あっぶね〜どうして急に速くなったんだ?鑑定」


 デュラハン(騎乗中)  レベル85


 HP2840/3840(+840) MP900/1550(+350)


 攻撃力 2090(+300)(+490)

 防御力 1835(+100)(+455)

 体力  1854(+100)(+504)

 敏捷性 1916(+100)(+616)

 魔法力 1650(+100)(+280)

 魔法耐性1805(+100)(+455)


「嘘だろ?どうしてステータスが上がっているんだ!?」


〈騎乗7 騎乗時に馬のステータスの7割が足される〉


 どうやら騎乗のスキルでステータスが上がったみたいだ。

 デュラハンに勝つには馬を倒さないといけない。


「やるしかないな」


 俺は馬の足元を狙って地面を凍らせた。これで機動力を奪えたと思ったが空中に駆け出したのだ。


「そういえば馬の方が空歩のスキルを持っていたな」


 そしてデュラハンは空中から闇魔法を撃ってきた。


「アイスウォール」


 壁にひびが入ったがなんとか防ぐことができた。


「あの魔法は少し危険だな。それに上から見下ろされるのはイラつく」


 こっちも空中に立ち、剣で攻撃をしたがデュラハンのステータスが上がったせいで剣での打ち合いに勝てなくなってしまった。

 こうなったら魔法で攻撃するしかない。


「ホーリーレイ」


 再び光の上級魔法を放った。だがデュラハンはこの魔法の危険性を知っているので闇魔法でバリアを張ってきた。


「まじか、これを防げるのかよ!」


 まさかの上級魔法をバリア1枚で防がれてしまった。


[あいつのバリア硬すぎだろ]

[この勝負あつすぎ!]


「上級魔法も防がれるならそれより強い魔法じゃないとあのバリアは破れないじゃないか」


 とりあえず攻撃の仕方を変えてみることにした。

 縮地でデュラハンに近づき剣で攻撃して不意打ちで魔法を放つつもりだ。


「縮地、縮地、縮地」


 ここまでの攻撃を防がれることは想定済みだ。


「縮地、縮地、ここだ!ホーリーレイ!」


 デュラハンは俺が剣で攻撃してくると思ったのか剣を構えていたので咄嗟の魔法に反応できずもろにくらった。


「どうよ!」


[不意打ち成功!]

[やるやん!]


 だがあくまで初見でやったので当たっただけで次やっても対策されるだろう。


 デュラハンは大きな魔法陣を作り出した。

 魔力感知を使うとあの魔法陣に魔力がだんだん集まっている。


「あれはまずい!」


 あのまま魔法を発動されたら上級魔法以上の威力になるだろう。


(どうしよう、どうしようあんなの俺が使える防御魔法では防げないぞ!)


 アイスウォールなどを作ったところであの魔法の前では紙切れも同然だろう。


 あの魔法に勝つにはあれ以上の威力の魔法で押し返すしかない。

 だがまだ上級魔法より上の魔法を使えないのでそのほかのやり方で火力を上げるしかない。

 

「やったことはないが並列思考で魔法を同時に扱えるなら上級魔法の同時発動もできるだろ」


 俺は一か八かで光の上級魔法ホーリーレイと火の上級魔法ヘルフレイムを左右に発動し2つの魔法を合成した。


『スキル合成魔法1を獲得』


 新しいスキルを獲得して放つことが出来るようだ。


 お互い魔法の用意ができ同時に放った。


「ホーリーフレイム!」


 初めて合成魔法を放ったが威力がえぐいことになった。

 上級魔法を2つ発動しているので威力が2倍になると思っていたが2倍どころか4、5倍になっていた。


 脅威に感じていたデュラハンの魔法も簡単に押し返してデュラハンに直撃した。


 今の一撃で馬は消えさりデュラハンもだいぶダメージを負ったようだ。

 

[威力えぐw]

[合成魔法かっけぇ!]


「まさかここまで威力が出るとは」


 咄嗟の思いつきで試しただけだが想像以上の威力で正直びっくりしている。


 鑑定をしてみるとデュラハンのステータスは馬がいなくなったので元に戻っている。


 それにデュラハンのHPが残り600ほどになっておりなおかつMPも今の魔法に使いすぎたのか残りが少ない。

 だがこちらも剣での戦いのせいでHPは半分ほどでMPに関しては今の上級魔法の同時発動のせいで残りは500ほどになっている。


 俺はまたデュラハンが何かしてきたら勝てなくなるかもしれないので早期決着をつけるために魔力回復の指輪に貯めているMPも使って再び身体強化と光剣を発動した。


「決着をつけさせてもらうぜ!」


 デュラハンに縮地で近づき攻撃した。デュラハンは始めの時よりダメージを負っているせいか反応が遅くなっており簡単に攻撃を与えることができた。


 俺はそのままの勢いで攻撃を続けデュラハンはもう瀕死だ。


「お前はいままでの敵の中で断トツに強かったよ。さすが元剣王だ。俺に剣を教えてくれてありがとう。安らかに眠れ」


 デュラハンは顔がなく表情なんて分からないはずなのになんとなくやり切った感があった。そして俺はトドメを刺した。


 デュラハンはどんどんチリになり消えていく。消える最後の瞬間に透けている人が笑顔で天に昇っていくのが見えた。


 たぶんあれはデュラハンの生前の姿だったのだろう。これは予想だが剣王は解放されたのが嬉しかったのかもしれない。


 そしてデュラハンが消えたところには宝箱がドロップした。


[すげぇ勝った!]

[今までの戦闘で1番鳥肌がたった]

[デュラハンが消える瞬間に生前の姿が見えた気がする]


『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』


 強敵だっただけにレベルが一気に5上がった。


『コインを100000コイン獲得』

『世界で初めてダンジョンを攻略したことを確認。称号と特典のユニークスキルの書を獲得。』


「やっとダンジョンを攻略できた!やっと帰れる!家に帰ったらゆっくり布団で寝よ!」


[おめでとう!]

[おめでとうございます!]


「疲れたから今日の配信終わります!またそのうち配信するのでよろしくお願いします!」


 疲れたので配信を終わった。


「配信も終わったしもう限界だから休憩してから帰ろ」


 デュラハン戦は集中して剣で戦ったり魔法の同時発動を連発したせいで配信を切った瞬間に気が抜けてすぐ横になって寝てしまった。




 俺は夢を見ているのだろうか。目の前が真っ白で何もない広い空間に立っている。


『ようこそシエルさんいいえ神崎蒼空さん』


 どこからか俺を呼ぶ女性の声がする。


「あなたは誰ですか?」


 そう言ったら女神のような服装の綺麗な女性が目の前に現れた。


『初めまして私は異世界の神のラミリアです』


 現れた女性は神を名乗っている。聞いたこともない神の名前なので本当に神か怪しい。


『本当に神です!あなたが考えていることは私にバレているので気をつけてください』


 どうやらバレているようだ。


「異世界の神様がどうして俺の目の前に現れたのですか?」

『それはあなたがダンジョンを世界で初めてクリアしたからです』


 ダンジョンをクリアしたこととどういう繋がりがあるか分からない。


『それはこの世界にダンジョンを造った張本人だからです』


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