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12話 ボスが強すぎた件 前半

 ダンジョンに入って5ヶ月が経ちやっと50階層に来た。

 このダンジョンが50階層ならこの階層が最後になる。

 

 もしかしたらやっと出れるかもしれないと思うと嬉しくなる。


 だが今までの経験上10階層ごとのボスはステータス的に強かったりスキルを色々使ってきて強かったので死霊系ならさらに強い予感がする。


 ここで油断して死んだら意味がないのでここ4ヶ月間貯めておいたコインで上級スキルの書と耐性の書を買い少しでも強くなっておこうと思う。


 耐性の書とはその名の通り何かしらの耐性を獲得できて1冊20万コインだ。

 今まで必要がなかったが少しでもダメージを減らせるなら耐性を獲得してもいいだろうと思い初めて購入する。


 配信の再生数が多かったので所持しているコインは320万コインもある。

 このコインで上級スキルの書を4つと耐性の書を5つ買い使った。


『上級スキルの書の使用を確認。スキルコインチェンジ1を獲得。」

『上級スキルの書の使用を確認。スキル鑑定1を獲得。既存のスキルのため鑑定7が鑑定8になりました。』

『上級スキルの書の使用を確認。スキル錬金1を獲得。」

『上級スキルの書の使用を確認。スキル再生1を獲得。』


『耐性の書の使用を確認。魔法耐性1を獲得。』

『耐性の書の使用を確認。物理耐性1を獲得。』

『耐性の書の使用を確認。毒耐性1を獲得。』

『耐性の書の使用を確認。恐怖耐性1を獲得。』

『耐性の書の使用を確認。物理耐性1を獲得。もう獲得済みなため物理耐性1が2になりました。』


「鑑定と物理耐性が被ってしまったな。でもレベルが上がったからよしとしよう。」


とりあえずどういうスキルを獲得したのか鑑定で詳細を調べることにした。


〈コインチェンジ1 10万コインと全ステータス1を交換することができる〉

〈錬金1 MPの消費量次第で物質を想像した物の形に変化させる〉

〈再生1 部位欠損しても時間がかかるが再生する〉


「変わったスキルがあるな」


 まだレベルが低いので使い所が難しいスキルばかりだ。


「でもコインチェンジっていうのが面白いスキルだな」


 コインを10万コイン使うとはいえステータスが全て1上がるっていうのが魅力的だ。


「まだ20万コインあるし試しに10万コインだけやってみよう」

 

 神崎蒼空  18歳  人間  レベル79


 職業 賢者


 使用前

 HP 1448/1448(+50) MP798/798(+50)

        

 攻撃力 796(+250) 

 防御力 677(+150)

 体力  688(+150) 

 敏捷性 701(+150)

 魔法力 738(+50) 

 魔法耐性838(+150)


 使用後

 HP 1449/1449(+50) MP799/799(+50)

        

 攻撃力 797(+250) 

 防御力 678(+150)

 体力  689(+150) 

 敏捷性 702(+150)

 魔法力 739(+50) 

 魔法耐性839(+150)


 ユニークスキル

 全属性魔法6


 スキル

 剣術9、暗視6、鑑定8、アイテムボックス6、武術1、気配察知5、体当たり1、並列思考4、無詠唱4、隠密4、魔力感知4、縮地5、覇気3、身体強化4、コインチェンジ1、錬金1、再生1


 耐性

 物理耐性2、魔法耐性1、毒耐性1、恐怖耐性1


 称号

 ワールドビギナー


 装備

 魔を払いし片手剣 攻撃力+200

 魔力回復の指輪

 疾風シューズ   敏捷性+100 体力+100

 漆黒の外套    防御力+100 魔法耐性+100


 ステータスが本当に全て1上がっていた。微々たるものなので意味ないかもしれないがこのスキルのレベルが上がれば効果が良くなるかもしれない。


「よし準備も出来たし行きますか」


 仮面をつけ配信もつけて気合いを入れた。


「こんにちは!今日は50階層のボスと戦いたいと思います」


[50階層!?]

[凄すぎる!]


「50階層なのでボスを倒せたらもしかしたらダンジョンを出れるんじゃないかとわくわくしています」


[確かにその可能性はある]

[もしかしたら100階層かもしれないよ]


「もし100階層だったらめちゃ凹むと思います。50階層だと信じてここのボスを倒したいと思います!」


[頑張れ!]

[頑張ってください!]


 みんなからの応援も貰ったのでさっさと倒そう。

 扉を開け中を見ると玉座がありそこには首の無い騎士が座っていた。


[めっちゃ強そう!風格がある]

[なんかデュラハンみたいな見た目してる]


「なんだこの圧迫感!」


 今までに感じたことがない気配がしておりもうすでに押されている気がする。


「鑑定」


 デュラハン  レベル85


 HP3000/3000 MP1500/1500


 攻撃力 1600(+200)

 防御力 1480(+100)

 体力  1450(+100)

 敏捷性 1400(+100)

 魔法力 1470(+100)

 魔法耐性1450(+100)


 スキル

 剣王5、武術8、闇魔法6、召喚魔法6、縮地7、威圧9、騎乗7、身体強化7、世界眼2、無詠唱6


「化け物じゃないか!」


 鑑定のレベルが上がったおかげで相手のスキルも確認出来るようになったが明らかにこの階層に居ていい強さじゃない。


 見たことがないスキルや明らかに上位であろうスキルにステータス補正的に装備はA級以上のものだろう。


「まさか」


〈デュラハン ユニークボスモンスター 元剣王が死にアンデッドになった姿〉


「ユニークボスモンスター」


 冷や汗が止まらない。正直言って勝てる気がしない。

 

 だが相手がユニークボスモンスターなら俺のステータスも称号の効果で上がる。


神崎蒼空  18歳  人間  レベル79


 職業 大賢者


 HP 4771/4771(+50) MP2578/2578(+50)

        

 攻撃力 2096(+250) 

 防御力 1932(+150)

 体力  1969(+150) 

 敏捷性 2013(+150)

 魔法力 2375(+50) 

 魔法耐性2472(+150)


 称号の効果でモンスターと戦闘時1.5倍とボスモンスターと戦闘時1.5倍とユニークモンスターと戦闘時1.5倍が併用されデュラハンのステータスは越している。


「称号の効果があってよかった。じゃなかったら瞬殺されていた。」


 称号がなかったらステータスがデュラハンの半分程度しかなかったので助かった。


[あのシエルさんが焦ってるの初めて見た]

[相手は相当強いだろうな]


 鑑定も終わり剣を構えた瞬間だった。


「うぉ!」


 相手が縮地で一気に間合いを詰めてきて攻撃してきたのだ。

 ギリギリ反応することができ防ぐことに成功した。


「なんて力なんだこいつ」


 剣と剣で押し合っているがステータスでは俺の方が上なのに押されている。


 とりあえず距離を取るために空中に逃げることにした。

 新しく手に入れた疾風シューズの特殊効果で空中を歩けるのだ。


 小手調べで空中から光魔法を放った。


「ライトアロー」


 だがデュラハンはライトアローを闇魔法で打ち消してからジャンプして俺に切り掛かってきた。


「まじかよ!」


 もう一度ぶつかったがさっきが手抜きだったんじゃないかと思うレベルの攻撃だ。


 俺はそのまま飛ばされて壁にぶつかった。


「強すぎるだろ」


 立ち上がり剣を構えて縮地で近づき攻撃をしたがデュラハンに受け止められてしまった。


「これも駄目か。じゃあもうMP消費を無視して攻撃してやる!」


 俺は光の上級魔法を放つことにした。


「ホーリーレイ」


 デュラハンは先ほどと同じように闇魔法で打ち消そうとしてきたがこちらは上級魔法を撃っているので闇魔法を押しのけデュラハンに当たった。


「上級魔法が当たってHPが500しか減ってないのかよ」


 あと5回当てないと倒せないしデュラハンも警戒をして当てることが難しくなったであろう。


 デュラハンは魔法をくらって怒ったのかこちらに走ってきたと思ったが気づいたら目の前におり剣で攻撃をしてきた。

 一撃目はギリギリ剣で対応したがそのあとの攻撃は相手の方が剣での攻撃が上手く致命傷となる攻撃は何とか防いでいるが切り傷が増えていっている。


「強いな防ぐので精一杯だ。」


 さらにデュラハンは縮地を相手との距離を詰めるために使うのではなく相手を惑わせるように動いて使うのでいつ目の前に現れるのかが分かりづらい。


[剣の攻防が早すぎる!]

[シエルさんのダメージ増えていってる。敵強すぎだろ]


 もう身体強化を使っていてこれなので俺は初めてあることを試してみる。


「身体強化ライトニング!」


 身体強化をさらに雷魔法も用いて強化してみた。


 初めてで成功することができそのおかげで身体強化がさらに強化され思考と反射速度も速くなった。

 スキルと魔法を掛け合わせた使い方だが魔力回復の指輪の回復量より使う量の方が少ないのでコスパがいい。


 俺は身体強化を使ったおかげでデュラハンの攻撃に対応できるようになった。

 

「これならいけるかもしれない」


 だがやはり剣王なかなか攻撃を当てさせてくれない。


 ステータスでは勝っていても剣術スキルと剣王スキル、身体強化のレベルの差でここまで実力が縮まると思わなかった。ステータスが上がっても強くなれないことをこの戦いでわからされた。

 

「俺も剣王スキルが欲しい」


 丁度ここには剣王がいる。俺はダンジョンに入ってから手本がなく独学で剣を使っていたが今は目の前に手本がある。


 身体強化している状態ならこの速さにもついていけるから剣を学ぶなら今だ。


「お前の技術盗ませてもらうぞ!」


 俺は相手の動きをよく見ながら戦うのだった。


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