11話 もう大量のモンスターは嫌だ!
「はーよく寝た。いた!」
どれくらい寝ていたのか分からないが疲れは無くなっているが骨は折れたままだ。
「エクストラヒール」
全属性魔法のレベルも上がり使えるようになった上級回復魔法だ。これなら骨折も治る。
「痛みもなくなったな」
それにしても今回はガチで死にかけた。あの声の助けがなかったら死んでいただろう。
「それにしてもあの声の正体は何だったんだ?」
スキルレベルを上げることが出来て意識がなくなる寸前に配信を切れる存在。
そんなのダンジョン管理者か神かのどちらかだろう。
「まぁ考えても答えが分かるわけでもないし考えるのやーめた」
それよりも試練の部屋のクリア報酬を確認することにした。
「疾風シューズかどういうアイテムだ?」
〈疾風シューズ 等級A 体力+100 敏捷性+100 特殊効果 空中を歩ける。不壊。〉
「おーこれがあれば空中戦が出来るじゃん!」
ワイバーンみたいな相手と戦う時に役に立つ。
「称号は試練をクリアせし者か」
〈称号の効果によって全てのステータス+50〉
「おー難易度が高かった分、報酬がいいな」
あとワイバーンの魔石が落ちていた。何故かワイバーン以外のモンスターは魔石を落とさなかった。
ちなみにワイバーンの魔石はBランクだった。
「そういえばレベルもめちゃくちゃ上がったな。ステータス確認するか」
神崎蒼空 18歳 人間 レベル70
職業 大賢者
HP 1250/1250(+50) MP690/690(+50)
攻撃力 715(+250)
防御力 596(+150)
体力 607(+150)
敏捷性 620(+150)
魔法力 630(+50)
魔法耐性720(+150)
ユニークスキル
全属性魔法6
スキル
剣術9、暗視6、鑑定7、アイテムボックス6、武術2、気配察知5、体当たり1、並列思考4、無詠唱4、隠密4、魔力感知4、縮地5、覇気3、身体強化4
称号
ワールドビギナー
試練をクリアせし者
装備
魔を払いし片手剣 攻撃力+200
魔力回復の指輪
疾風シューズ 敏捷性+100 体力+100
漆黒の外套 防御力+100 魔法耐性+100
試練の部屋でレベルが5も上がったのでレベルも70台に入った。
「だいぶ強くなったな」
今つけている装備は全て等級がAランクのもので揃っている。
「もう完全に人間は卒業してるな」
みんなはまだダンジョンに入れるようになって2週間ほどしか経ってなくてゴブリンと戦っているのにこっちはワイバーンだ。差が開きすぎている。
「まぁ視聴者のみんなが楽しんで配信を見てくれてるからいいか」
今更かと思いながら確認も終わったのでご飯を食べて先に進むことにした。
45階層のボス部屋の前に着いた。
「さっさと倒すか」
部屋に入ると3体のフードを被った人型のモンスターがいた。
ネクロマンサー レベル50
HP800/800 MP1500/1500
攻撃力 350
防御力 350
体力 300
敏捷性 250
魔法力 500
魔法耐性500
どうやら魔法系に特化したモンスターのようだ。
3体のネクロマンサーは何か詠唱をし始め魔法陣が出てきた。
その魔法陣からゾンビやグールを大量に召喚し始めた。ざっと数百はいるだろう。
「またこのパターンかよ。もう大量のモンスターを相手するの嫌だわ」
しかも召喚を終えたネクロマンサーの存在が消えた。たぶんだが隠密系のスキルを使っているのだろう。
試練の部屋でたくさんのモンスターを相手したばかりだったので嫌な記憶が蘇る。
「ヘルフレイム!」
今の一撃で1/3のモンスターが灰になった。
「まぁ余裕だな」
だがネクロマンサーは再び魔法陣を出して減った分のモンスターを召喚し再び隠密を使った。
「まじで?」
これはネクロマンサー本体を倒さないとMPがある限り召喚し続けるだろう。
試練の部屋では倒す数が決まっていたのでよかったが今回はそれがないししかもネクロマンサーは隠れるからさらにめんどくさい。
「もういっちょヘルフレイム」
もう一度1/3くらいモンスターを減らしたが再び召喚された。
2回目で気づいたがこいつらは一度に召喚できる数が決まっているようだ。
それに召喚するときは隠密を解く。
「それならネクロマンサーを直接叩く!」
俺はもう一度ヘルフレイムを使いモンスターを倒した。
そしてまたネクロマンサーが召喚を始めたので俺は魔力感知でネクロマンサーを探した。
「そこだな!」
隠密を使い見つけたネクロマンサーに近づき剣で倒した。
「まずは1体目」
ネクロマンサーを倒したがどうやら一度召喚すると召喚主が死んでも召喚されたモンスターは残るようだ。
「それならネクロマンサーを全部倒した後にゆっくり片付ければいい」
同じ要領でもう1体のネクロマンサーも倒すことが出来た。
「あと1体」
最後の1体になったネクロマンサーはまた何か詠唱を始めた。
そしたらゾンビとグールが合体を始め2体の巨大なゾンビとグールになった。
ジャイアントゾンビ レベル50
HP1500/1500 MP0/0
攻撃力 800
防御力 600
体力 600
敏捷性 300
魔法力 0
魔法耐性300
ジャイアントグール レベル50
HP1500/1500 MP0/0
攻撃力 800
防御力 600
体力 600
敏捷性 300
魔法力 0
魔法耐性300
「勘弁してよ」
合体したことで20mほどの大きさになり強くなっている。しかも攻撃力とかだけ見たらワイバーンとステータスが変わらない。
「なんかまたやられる前にネクロマンサーだけ先に倒すか」
ゾンビとグールは俺に攻撃を仕掛けてきたが敏捷性が低いので攻撃を避けるのは容易くネクロマンサーまで簡単に近づくことが出来た。
「ラスト」
最後の1体を倒すことが出来た。
「あとはお前らだけだな」
こいつらは攻撃をくらったらまずいが当たらなければ意味がない。
「ホーリーレイ」
光の上級魔法を放った。効果はバツグンのようで簡単に上半身が消し飛びジャイアントゾンビの方を倒した。
「やば、MP無くなったな」
今の一撃で指輪の分のMPまですっからかんになったので再び撃てるようになるまで剣で戦うことにした。
5分ほど剣で戦いMPが半分ほど回復したので終わらせるために再びホリーレイを撃った。
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『コインを20000コイン獲得』
ワイバーンと戦ったあとだからか余裕で勝てた。
「今回は敵との相性がよかったな」
本来なら魔力感知のスキルを持っていなかったらネクロマンサーのMP切れを待ってから倒すしか方法がないと思うが俺には魔力感知もあれば隠密もあったので簡単に近づくことができ倒せた。
「魔石とドロップ品を回収するか」
今回のドロップ品は宝箱に上級ポーションが10本入っていただけだった。
「しけてるな」
あれば助かる品ではあるのだがアイテムとかの方が良かった。
「難易度とドロップ品の内容があってない」
実は上級ポーションはショップで買えるが1本5万コインするので意外にも難易度に見合っていたりする。
そして俺は45階層をクリアしてから1ヶ月かかったが遂に50階層に辿り着くのだった。




