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改めて襲撃者の姿を確認すると『Devil sheep』という名前らしく、全身黒みがかり、頭部には角が生え、その顔は禍々しい見た目をしている。まさに羊の悪魔らしい見た目だ。
私たちの現状のステータスでまともに勝てる相手ではないわね。タゲを私に向けさせるとしても、もう脳が揺さぶられる様な攻撃をくらうことは出来ない。
吸血鬼としての状態維持は出来たものの、先ほどの衝撃が思ったより脳にダメージが入っている。
まずはタゲを引き受けないと。銃を仕舞い、右手には刃先を相手に向けるように、左手には刃先を後ろに向け隠すようにナイフを握り悪魔めがけて突撃する。
そんな私に対して悪魔の斬撃が頭めがけて振り下ろされる。
周りでは"あぶない"、"避けて"などの声が飛び交っているが、敵の攻撃に集中している私の耳に入ることはなく、剣が当たる寸前で身体を右に反らしスレスレで回避し、左手に持つナイフを悪魔の目に突き刺す。
「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
ナイフは見事に刺さり、悪魔は叫びを上げると痛みからか振り下ろしている最中の剣を落としてしまう。
痛みに苦しみながらも落とした剣を拾うと腕を伸ばしているが、このチャンスを逃すつもりはない。
私は潰した目の方向から瞬時に敵に迫り、右手のナイフを悪魔のもう片方の目に突き刺した。
悪魔はさらに叫びながらも私の気配に反応し魔法を撃ってくるが、目が見えない状態ではまともに狙うことが出来ず、余裕を持って回避することが出来る。
様子をうかがっていたプレイヤーたちもこのチャンスを逃さず、目が見えなくなっった悪魔に向けて一斉に攻撃を開始する。
無数のプレイやーからの攻撃によって悪魔のHPゲージはごそっと減ったがそちらにヘイトが向くことはなく、こんな状態にしたソフィアを執拗に追い回している。
「そんな状態の攻撃なんて当たるわけないでしょ? 何も見えない状態でいたぶられる気分はどうかしら」
気分がハイになりどんどん思考が加速し、突き刺したままにしてあるナイフに銃弾を正確に当て、ナイフがさらにめり込む。
あまりの痛みでついに足を止め、目を抑える。
そんな悪魔に対しプレイヤーたちは一斉に魔法やスキルを使い、過剰なほどの火力でそのHPバーを削りきると爆発とともに悪魔の姿は消し飛んだ。
『システムアナウンス。プレイヤーたちによるモンスターの殲滅、及び統率者"Devil sheep"の撃破を確認しました。これにてイベントクリアとなります。皆様おめでとうございます』
悪魔を倒すとシステムアナウンスが流れ、その内容にプレイヤーたちが喚起している。
少しして最初の砦に転送で戻されると前方から声がかかる。
「諸君、この度はよくぞ私たちの依頼を完遂してくれた。報酬は後ほど配布させていただく。また、今からお呼びする方に皆を祝して貰おうと思う。では、キャンディさん、どうぞ」
全身鎧の男が壇上から下がると、女性が勢いよく壇上に上がってくる。
「いぇーい! プレイヤーのみんなたちぃ、盛り上がってるかー! キャンディちゃんは盛り上がってるぜぃ」
何か変なのが出てきたけど目の錯覚かしら。
気づいたらまたまたブックマーク増えてる! 本当にありがとうございます。
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