17
あれからゲーム内の時間は朝になり、テントの隙間から射す光で目を覚ます。
私はテントから出て体を伸ばし体をほぐしていると、周りも起き始めたようで続々とテントから出ているのが見える。
しばらくすると招集がかかり作戦会議が始まる。今回のイベントの黒幕である統率者の姿が確認できていないため、その戦闘に関してはぶっつけ本番になってしまうが、昨日の戦闘である程度モンスターの把握も終わり、各々情報を出し合い攻撃パターンや弱点などをまとめていく。
1時間程かけ情報のまとめとチーム決めをし作戦会議は終わる。ソフィアを含む現状ポイントの数値が高いプレイヤーたちは前衛にいる盾職の後ろに配置され、押し寄せる敵をある程度減らすのと不測の事態の時に対応する役目を言い渡された。
配役も決まったことだし、この後行動する味方達の所に行かなきゃ。周りを見渡すとほかのプレイヤー達とは違うオーラを放つ集団を見つける。どうやらあそこみたいだね。
集団に合流するとちょうど自己紹介を始めるところのようだ。
「それじゃ、自己紹介をしようか。僕の名前は正嗣、ユグドラシル所属で種族はヒューマンだ。この刀一本で戦うスタイルをとっている」
「わたくしはフィオナ、ユグドラシル所属のエルフですわ。支援魔法なら任せてくださいな」
正嗣は整った顔に金髪のショートヘア、青みがかった黒い服装で身をまとめ、腰に一般的なサイズよりも長い刀を一本装備している。
フィオナはシャンパンゴールドのロングヘアに優し気な顔つき、妖精の姫の様な服装を身に着け、小ぶりな杖を装備している。
そのまま順番にプレイヤーたちが自己紹介していくと私の番が最後に回ってきた。
「私はソフィア、レグナント所属のヒューマンだよ。どの距離でも戦えるけど、特に近距離戦闘は自信あるから任せてよ」
満面の笑みで自己紹介すると数人がソフィアの美貌にぼーっとする。容姿が大きくいじれないこのゲームでソフィアの様な美貌の持ち主は希少なのである。
このグループ内でのポジションを話し合い決め、全チームの準備が出来たところで出発をする。
敵拠点への進行の間に戦闘が続き、一定のプレイヤーがリスポーン地点に戻されたためキャンプ地からの人数は減ったものの、進行自体はスムーズで敵の拠点に到達する。
敵の拠点は黒い結界で覆われており、この中に統率者がいるであろうことが察せる。
結界に近づくとシステムアナウンスが流れる。
『システムアナウンス。この先には強大な敵が待ち受けており、進入したら死亡以外で出ることは出来ません。また、この結界の中で死亡した場合リスポーンすることはできません。30秒のカウント後プレイヤーの皆様を結界内に転送いたします。健闘を祈っています』
アナウンスが終わると同時にカウントダウンが始まる。どうやら作戦を練る時間はないようだ。
カウントが0になると同時に視界が白くなり、数秒後には結界内に転送されていた。
目の前には隙間を探すのが難しいほどのモンスターの大群と、その後ろにある砦の天辺からこちらを見下ろしている人物? の姿が確認できる。
手をこちらに突き出すと大量の魔法陣が展開され、こちらに無数の魔法が打ち出される。
私は無理やり意識を切り替え吸血鬼としての能力を引き出し、迫りくる魔法を撃ち落としていくが数があまりにも多く、周りのプレイヤー達が何人かやられてしまう。なかなか盛大な歓迎をしてくれるじゃない。
魔法が止むと混乱するプレイヤーたちにモンスターの大群が襲い掛かってくる。これはまずいわね。
「私が先陣を切るからカバーを頼むわ」
もうこの距離ではアサルトライフルでの戦闘はリスクがあるためGLOCK17とナイフを装備し敵に発砲しつつ突っ込む。
怒涛の勢いで敵を殲滅するソフィアに続くように正嗣たちはモンスターとの戦闘を開始する。
支援職たちによるバフのおかげでステータスが上がり、順調にモンスターたちを倒していく。
「囲まれた状況でよくやるわね正嗣」
「はは、なんとかね。ソフィアさんこそとても人間技 あれからゲーム内の時間は朝になり、テントの隙間から射す光で目を覚ます。
私はテントから出て体を伸ばし体をほぐしていると、周りも起き始めたようで続々とテントから出ているのが見える。
しばらくすると招集がかかり作戦会議が始まる。今回のイベントの黒幕である統率者の姿が確認できていないため、その戦闘に関してはぶっつけ本番になってしまうが、昨日の戦闘である程度モンスターの把握も終わり、各々情報を出し合い攻撃パターンや弱点などをまとめていく。
1時間程かけ情報のまとめとチーム決めをし作戦会議は終わる。ソフィアを含む現状ポイントの数値が高いプレイヤーたちは前衛にいる盾職の後ろに配置され、押し寄せる敵をある程度減らすのと不測の事態の時に対応する役目を言い渡された。
配役も決まったことだし、この後行動する味方達の所に行かなきゃ。周りを見渡すとほかのプレイヤー達とは違うオーラを放つ集団を見つける。どうやらあそこみたいだね。
集団に合流するとちょうど自己紹介を始めるところのようだ。
「それじゃ、自己紹介をしようか。僕の名前は正嗣、ユグドラシル所属で種族はヒューマンだ。この刀一本で戦うスタイルをとっている」
「わたくしはフィオナ、ユグドラシル所属のエルフですわ。支援魔法なら任せてくださいな」
正嗣は整った顔に金髪のショートヘア、青みがかった黒い服装で身をまとめ、腰に一般的なサイズよりも長い刀を一本装備している。
フィオナはシャンパンゴールドのロングヘアに優し気な顔つき、妖精の姫の様な服装を身に着け、小ぶりな杖を装備している。
そのまま順番にプレイヤーたちが自己紹介していくと私の番が最後に回ってきた。
「私はソフィア、レグナント所属のヒューマンだよ。どの距離でも戦えるけど、特に近距離戦闘は自信あるから任せてよ」
満面の笑みで自己紹介すると数人がソフィアの美貌にぼーっとする。容姿が大きくいじれないこのゲームでソフィアの様な美貌の持ち主は希少なのである。
このグループ内でのポジションを話し合い決め、全チームの準備が出来たところで出発をする。
敵拠点への進行の間に戦闘が続き、一定のプレイヤーがリスポーン地点に戻されたためキャンプ地からの人数は減ったものの、進行自体はスムーズで敵の拠点に到達する。
敵の拠点は黒い結界で覆われており、この中に統率者がいるであろうことが察せる。
結界に近づくとシステムアナウンスが流れる。
『システムアナウンス。この先には強大な敵が待ち受けており、進入したら死亡以外で出ることは出来ません。また、この結界の中で死亡した場合リスポーンすることはできません。30秒のカウント後プレイヤーの皆様を結界内に転送いたします。健闘を祈っています』
アナウンスが終わると同時にカウントダウンが始まる。どうやら作戦を練る時間はないようだ。
カウントが0になると同時に視界が白くなり、数秒後には結界内に転送されていた。
目の前には隙間を探すのが難しいほどのモンスターの大群と、その後ろにある砦の天辺からこちらを見下ろしている人物? の姿が確認できる。
手をこちらに突き出すと大量の魔法陣が展開され、こちらに無数の魔法が打ち出される。
私は無理やり意識を切り替え吸血鬼としての能力を引き出し、迫りくる魔法を撃ち落としていくが数があまりにも多く、周りのプレイヤー達が何人かやられてしまう。なかなか盛大な歓迎をしてくれるじゃない。
魔法が止むと混乱するプレイヤーたちにモンスターの大群が襲い掛かってくる。これはまずいわね。
「私が先陣を切るからカバーを頼むわ」
もうこの距離ではアサルトライフルでの戦闘はリスクがあるためGLOCK17とナイフを装備し敵に発砲しつつ突っ込む。
怒涛の勢いで敵を殲滅するソフィアに続くように正嗣たちはモンスターとの戦闘を開始する。
支援職たちによるバフのおかげでステータスが上がり、順調にモンスターたちを倒していく。
「囲まれた状況でよくやるわね正嗣」
「はは、なんとかね。ソフィアさんこそとても人間業とは思えないよ」
複数いるプレイヤーの中でもソフィアと正嗣の動きは群を抜いており、二人が先導する形で戦闘を行っている。
戦闘開始から1時間は経っただろうか、あれだけいたモンスターたちはほぼ壊滅まで追い込んだものの、こちらも大半のプレイヤーたちがやられ、私を含む数人しか残っていない。
消耗したプレイヤー達をあざ笑うかのように口をゆがめた人物が足を叩きつけるとその足元から禍々しい見た目の大剣が出現し、それを引き抜き振りかぶるとこちらに襲い掛かってくる。
急いで回避行動を行い直撃は免れたものの、剣が叩きつけられたことによって起きた衝撃波でプレイヤーたちは吹っ飛ばされる。
「っ!」
無理やり意識を切り替え戦闘を行っていたソフィアは、脳が衝撃によって揺さぶられた結果立ち眩みを起こし、敵から目を外してしまう。
そんな隙を狙い私に向けて魔法が飛んでくる。
「させませんわ!」
そんな声とともに魔法が飛び、ぶつかり合った魔法がお互いを打ち消しあった。
「大丈夫か!」
正嗣が駆け寄ってきて私を守るようにカバーをする。
「ええ、大丈夫よ。ごめんなさい、隙をさらしてしまったわ」
痛みが引き思考と視界がクリアになっていく。無理やりこの状態になった弊害が出てしまったわ。また同じ衝撃をくらったらまずいわね。




