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SELECT REMEMBERS  作者: ヨベ キラセス
prologue
2/6

prologue 2nd

「おい!ここから出せ!!」

 響き渡る自分の声、しかしその他の声は返ってこない。

 周囲を見渡しながら、ふと俺の体がなぜか幼すぎる体型をしてる気がすることに気づく。


 そしてすぐに理解した。

 この体は本物ではない。この体は『記憶の集合体』で、認識できなかったが灰色の情景は『記憶』そのものだと言うことを。

「誰か…助けろよ……」

 黒く、柵も何もない、無限に広がる一室で、俺は抗う。もう出る事はできないだろうと知りながら––––


(……たあなたがいたところだけど、どう?)


 ふと、一つの額縁から声がした。少女の声だった。

 映画を見ているように、その額縁には色あせた記憶が映されていた。それには少女と、背の高い俺がいた。


 俺は彼女を知っている……かもしれない。

 これが自分の記憶だと理解していても、同時に自分の記憶じゃないと否定する自分がここにいて、実に不思議な感覚を覚える。


 ふと、ある道路が見える。この道路を俺はよく知っている。しかしその絵の俺はそこを知らないようだ。

(……いや、さっぱりだ。)

 低いが、たしかに俺の声がした。

 同時に苛立つ。俺は覚えているのに『俺』は覚えていないことに。そして彼女のことを俺は曖昧に覚えているのに『俺』はハッキリ知っていることに。

(ゆっくりと思い出せばいいんだよ。時間だって…)

 時間?そうだ、俺はすぐにやらないといけないんだ、そのためにも時間は少ない。しかし『俺』じゃあ一生思い出せないかもしれない。一生?それじゃ……


「俺はそれじゃあ…」


「それじゃあ遅いんだ!!」

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