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温かい。
やっぱり、陸斗さんはやさしくて温かい。
このまま永遠に寝ていたい。
まぶたを通り抜けて届く明るい光。
朝か……。
「え!?」
がばっと飛び起きた。
布団?
きょろきょろと見回す。自分の部屋だ。
あれーーなんで? いつからここで寝てた?
額に手を当てて記憶をたどってみる。ひどくあやふやだ。断片的な場面がいくつも思い浮かぶ。
そうだ……サイダー飲んで、それが酒だって……それから……?
その先を思い出して愕然とした。激しく後悔したがもう遅い。最悪だ。陸斗さんに抱きついてそのまま寝たなんて。
ああ、このことでいったいいつまでいじられるだろう。想像するだけで恐ろしい。
のろのろと布団を出る。陸斗さんが敷いてくれたのだろう。ああああ、これじゃ子供だ。ため息をついた。
夕方、帰ってきた陸斗さんと顔を合わすのが気まずかった。しかし同じ家で暮らしている以上は逃げることはできない。トイレに行くときにばったり会ってしまった。
会う前までは緊張していたが、会ってみるとそうでもない。気になるので昨日のことについて聞いてみる。
「昨日はその……ごめんなさい。酒だなんて気づかなかった。完全にサイダーかと思って飲んだら酔っちゃって」
いじられることは覚悟している。酔って抱きついたことを理由にしていろいろ命令されるかもしれない。
しかし彼は少し表情を固くしただけだった。気にしてないから、とだけ言って素通りする彼を見て口がぽかんと開いた。
こ、こんなあっさりでいいの?
なんか怖いよ。裏がありそう。




