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すぐに陸斗はまりを引き取りたいと申し出た。陸斗の申し出はありえないくらいにあっさりと受け入れられ、間もなくまりがやってくることになった。あまりに早すぎて、彼女がいた家の者たちが、彼女を厄介払いしたがっているということがありありとわかった。
十三年ぶりに会った彼女は、まるきり別人だった。幼稚園の子が高校生になったのだから当たり前といえば当たり前だが。変わっていないのは大きな目くらいだ。
すっかり大人っぽくなった姿に動揺して、かなりそっけない態度をとってしまった。
自分だけは彼女を悲しませない。泣かせない。
そう心に決めたのに、なぜかまりの顔を見るとちょっかいを出して困らせたくなる。なんとかそれを抑えるためにそっけない態度をとり続けてきた。
しかし少し前に別れた彼女がついてきたとき、それをまりに見られてしまった。完全にまりに自分の本性を知られ、無愛想という鎧は剥がされた。
それからは歯止めがきかなくなって、まりを困らせてはその反応を見て楽しんできた。真っ赤になって慌てるのがかわいい。もう、彼女を居候の親戚とみることは出来なくなっていた。
そして今、彼女は酔って自分の腕の中で寝ている。しかも微かな声で、自分のことが好きだと言った。
まずい。このままだと自分は何をするかわからない。
腕に力がこもる。彼女を傷つけてはいけない。
部屋に運んで寝かせることにした。なるべく頭を空っぽにする。
安らかな寝顔。見ているとおかしくなりそうで、足早に立ち去った。




