28/37
2
勇者とガタックが最後に詰めの話し合いを難しい顔でし合った。
「そうだな、我らの体力も、もう限界に近い」
真剣な協議の結果、私のことばかり信用しないけれど、勇者パーティは、最後の力を尽くして、魔王城へ飛び込んでいくことを決定した。
戦況は最悪だったけれど、私は十の魔法のうちの、七つの攻撃防除魔法を使った。
ヒドラ、ゴーレム、怪物などが、どんどん岩場から出てきて、襲ってきたけれど、私は体の文字を読み、口から宝珠を出して、攻撃なり、防御を提供した。
すると、どんどん敵をやっつけていけて、隊は進むことができた。
ええい。私の体からどんどん力が削られている。って言っても、もう知らない。
もう、ヤツアタリよ。ぜんぶ、これ、そう。
魔王との戦いも、私がここに来たのも、全部魔王のせい。
やっつけてやる。
とにかく、あいつをぎゃふんと言わせてやらねば、気が済まない。
王宮で、出勤記録ばかりつけていた事務職を、なめんじゃねーぞ。
どりゃあああ。
「やった。魔王城が見えたぞ」
そうして、私たちは魔王の城が見える崖の上に出たのだった。
「あれ?ガタックは?」
けれど、その時、私たちは仲間が一人かけていることに気づいたのだ。




