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第十三話 暴露
翌朝。
ニュース番組は異様な空気に包まれていた。
《昨夜から拡散されている“世界同期者”情報について――》
《政府は否定していますが――》
《SNSでは陰謀論が急速に拡大――》
玲司はホテルの一室で画面を見ていた。
凛が用意した偽名の宿泊先。
だがもう安全とは思えない。
テレビには専門家達が並んでいる。
笑う者。
否定する者。
青ざめる者。
その中で、一人の科学者が言った。
『もし仮説が事実なら、昨夜の異常現象との一致率が説明できます』
玲司はテレビを消した。
沈黙。
凛がコーヒーを置く。
「まだ確証段階よ」
「でも、もう隠せないんだろ」
凛は答えない。
玲司は窓の外を見る。
街は普通に動いている。
通勤。
信号。
人波。
なのに、自分だけ別世界へ落ちた気がした。
その時だった。
突然、ホテル全体が揺れる。
玲司と凛が同時に顔を上げる。
遠くで悲鳴。
窓の外。
空が歪んでいた。
黒い波のようなものが、空間を走っている。
玲司の呼吸が止まる。
凛が呟く。
「……同期反応」
その瞬間。
玲司の胸に激痛が走った。
「っ……!」
世界が揺れる。
空気が軋む。
凛の顔色が変わる。
「玲司!?」




