覗き?
宣告通りちょっと長めです。
それと遅くなりましたが、「♢何かしらの名前♢」となっているときはそれの視点になるという解釈でお願いします。
♢如月双葉♢
あれから素材等々を売却して得たお金は100エルだった。
ちなみに1エルで100円程。お金は硬貨で、レートはこう。
銅貨=1エル、小銀貨=10エル、大銀貨=100エル、小金貨=500エル、大金貨=1000エル。
聖金貨=5000エル、超金貨=10000エル。
聖金は青みがかった白色で、超金は赤っぽい白色だ。
まあ、聖金貨と超金貨はめったに見ないから覚えなくても良いが。
「宿はここにするか」
「そうじゃな」
俺達は食事付きで一泊することにした。
二部屋取ろうとしたが、イータがどうしてもと言うので一部屋にした。
使ったのは12エル。
意外と安い?あんまり分からん。
♢
その後夕食を食べて部屋でくつろいでいる。
日本以外の場所あるある、部屋でも靴。
「うーむ」
「どうしたんだ?」
「いや、お主の服をどうにかしたいのじゃ」
「確かにこれ一着しかないからな」
今着ているのは黒のパーカーと青のジーンズ。
この世界にもこういう服はあるらしい。
動きやすさを考えるとそういう系の方が良いんだよなあ。
というか服すらいらないと思ってる。
最悪ズボンだけあれば良い。
まあ、別にスーツとかでも戦えんこともない。
できれば嫌だけど。
ちなみに洗濯はイータが魔法でしてくれていたので綺麗だ。
「よし、明日は服を買いに行くのじゃ」
「その前に報酬の受け取りだな」
「忘れておった。それなら私も溜めに溜め込んだ給付金を受け取るとするかのう」
あっ、そうだ。
イータに聞きたいことがあったんだった。
「そういえば、この街に入る前にワイバーンの群れに気づいたのはなんでだ?」
「あれは《魔力探査》という技術じゃ。魔力を薄く広げることで魔力を持ったモノが分かる」
「俺もできる?」
「可能じゃよ。やってみるか?」
「やるやる!」
俺はイータにコツを聞いて魔力を広げてみた。
するとゲームのマップみたいな感じで色々と分かった。
「凄いな」
「範囲と時間は魔力量によって変わるが、お主なら常に広範囲を探査できるじゃろ」
魔法が使えない分、こういったことで補っていかないと。
俺はしばらくの間展開し続けてこの感覚に慣れることにした。
イータはお風呂に入るそうだ。
「あっ、《魔力探査》を使ってると私の裸が見れるかもよ」
「見れちゃダメだろ!?解除しとく!!」
「双葉になら見られても良いんだけどな」
今のは聞かなかったことにしよう。
はあ、《魔力強化》の練習でもしていよう。
魔力の巡りを加速させればさせるほど強化されるらしいから。
♢マナ・メル・イータ♢
「さっきのはやりすぎたかな」
恋愛なんて初めてだからアプローチの仕方なんて分かんないよぉ。
双葉は普通に《魔力強化》の練習してるしさあ。
好奇心に負けて覗けよ。
でも、そういうところが良いんだよね。
大丈夫、ライバルはいないんだからじっくり時間を掛けて確実に落とす。
「明日は双葉の服を買うからね。ここで私のファッションセンスが試される」
♢如月双葉♢
翌日、宿を出て冒険者協会に向かった。
そのまま受付に向かうと昨日の受付嬢だった。
「おはようございます。本日はどのようなご用件でしょうか」
「えっと、ワイバーンの件の報酬と」
「私の溜め込んでた給付金の受け取りじゃ」
「⋯⋯?少々お待ち下さい」
受付嬢は不思議そうな顔をしながらどこかに行ってしまった。
しばらく待つと赤髪のイケメンを連れて戻ってきた。
「貴方がたでしたか!ここでは何ですので、こちらへ」
赤髪の案内で応接室に通された。
俺とイータはソファに座らせてもらった。
イータは毎度の如くくっついている。
「お初お目にかかり光栄です。
わたくし冒険者協会フリア本部長を務めております『カルト・ノート』と申します」
「ご丁寧にどうも。僕は」
「存じ上げております。如月双葉様とマナ・メル・イータ様ですね」
「あっ、はい」
「ワイバーンの件はありがとうございました。その時は丁度ここを離れていたもので。
話はモーストから聞いております。こちらが報酬となります」
「ありがとうございます」
「それから、ワイバーンの群れを退ける実力者がEというわけにもいきませんのでこちらを」
そう言って差し出されたのはBと書かれた金製のプレートだった。
一気に滅茶苦茶昇格した。
「本来はクエストをこなして実績を積んでいただくのですが、ワイバーンで十分です」
「そうですか。ありがとうございます」
「次にイータ様、こちらが給付金です」
《魔力探査》の見え方は人それぞれです。
双葉くんはゲームのマップ機能。マナちゃんはドローン撮影みたいに見えてます。
なので、人によって若干の認識のズレみたいなのがあります。




