第九話「悪の企みを爆破せよ」
現代からそう遠くない未来、日本は様々な改革を経て混沌の時代となっていた。
子供は親を失い、孤児となり1人で暮らす。そんな荒れた都会の郊外で、暮らすある1人の少年にまた新たな…
めっちゃ喋る愉快な脅威がやってくる…!?
突如現れたヴァーグ『ケニチ』によって強襲されたすくろん宅。つるさめのサメ、ファボの炎、すくろんのバグ、あおいのパワードスーツの爆破攻撃を全て凌がれ、危うく全員撃沈…のところを一旦はあっぷるとぽちねこに救われたのだが…。
ケニチ「…ッ…」
ケニチは辺りを見回す。第一部隊だけじゃない、辺りの住宅では他の部隊が避難誘導等をしている。
ケニチ「人目ニツイタカ…。」
あっぷる(人目…?大人数がいる場所で何か起こす…とんでもないことを起こそうとしているのは間違いないか…!)
ケニチ「皆ヨ、コレヲ見ルガイイ。コレハコ全国に放映サレルノダ。」
あっぷる「…放映だと…?」
すると、ケニチはどこからか巨大なスクリーンを出現させる。
ぽちねこ「…あ、あれは…。」
スクリーンに映し出された映像、それはとある配信者の配信画面だった。
ぽちねこ「…トマト様じゃないか…?」
すくろん「どういう…?」
あおい「洗脳系の可能性もあるから気をつけて!」
あっぷる「心得てるさ。」
すると、配信の雰囲気が突如変わる。
トマト『ここで、皆様にお知らせがございます…。ここで言う皆様とは、日本全国の国民の皆様です。』
あっぷる「っ…」
トマト『私の芸名はトマト。…本名はシルクと申します。』
すると、トマトのVアバター、背景などが外れ、実写の画面となる。
ぽちねこ「これ…前家に来てた…くそっ…あの時、家の場所を特定されたのか…!」
ケニチによって倒されたファボやつるさめも首を上げ画面を見つめる。
ファボ「あいつは…」
シルク『コレから流す情報を、合法的に流し、拡散する為この配信者の姿で活動していました。』
はるりんご「チャット欄、実写も可愛くて草とか呑気なコメントばっかね!」
すくろん「これがヴァーグの流している配信だなんてまだみんなは知らないからな…!」
シルク『私はとある組織に所属しております。その名も『コマンダーズ』。そして、このコマンダーズのボスこそ…。』
その言葉の続きを聞き、皆が目を丸くする。
シルク『現在世界中に蔓延る異常現象バグを発生させた張本人です。』
すくろん「…!?」
あおい「この女…こいつらがバグ…はるりんごを…」
皆、その場で静止ししてしまった。
あっぷる「…っ、おい!情報課!聞こえるか!場所の探知急げ!」
シルク『それではコマンダーズのボス、『ヴァロバナナ』様と代わります。』
すると、配信画面が切り替わり、黒いフードを被った男の画面が表示される。
ヴァロバナナ『こんにちは。紹介の通り私はヴァロバナナで通しているコマンダーズのボスです。』
すくろん「あいつが…!」
はるりんご「!」
すると、はるりんごの様子がおかしくなる。
はるりんご「あいつ…ぼんやり…覚えてる…!」
すくろん(っ…はるりんごも一応はバグ…発生過程で神バナナと出会ってたのか…?)
ヴァロバナナ『何故、バグのような異常現象を起こすのか、皆様には理解していただけないかもしれない。だげ、それでも正直にお話しします。我らがバグを発生させる理由は、我が家族のための最高最強の王国を作る為。』
その理由に皆あっけに取られる。
すくろん「んな…んなわけあるか…絶対裏あるだろ…!」
あおい「王国って…子供じゃないんだから…!」
あっぷる「いや…もしこいつがバグを発生させている張本人なら、所詮バグによって人を大勢殺した殺人犯。そんな奴に常識は通じん…。」
あおい「にしても…!」
ヴァロバナナ『王国を作るなど、夢を見過ぎだと思われるかも。だが、数年前発見された新元素によるエネルギー、それがバグという現象を生み出しすかぎとなり、そのバグにより夢の実行が可能となった…。バグは俺にとっての夢なのです…!!!これから行われるは我が国の国民の厳選…強く、誠実な者のみが生き残るバトルロワイヤル…その一歩が今!ケニチという現状最恐のヴァーグによって踏み込まれるのです…!そして、次の段階並行するためのの鍵…。』
すると、配信のはずなのに、神バナナの視線がすくろんの方に向けられる。
すくろん「!」
はるりんご「いやだ…」
ヴァロバナナ『…それを回収し計画は99.9%確実なものとなる。皆様、この日本の最後、我が国の誕生を見届けられるよう…。精々頑張ってください…。』
すると配信はぷつりと切れた…。
情報課『すみません!特定無理でした!』
あっぷる「…っく…まぁいい、奴らのはじめの一歩は今ここにいる…!」
あっぷるはケニチに向き直る。ケニチもスクリーンを投げ捨てるとコチラを睨む。
あおい「気をつけて…やつは対象の本体に触れるとグリッチを奪うことができる…。」
あっぷる「了解した。」
あっぷるはグリッチを使い枝を伸ばし始める。
あっぷる「本体に触れないと奪えない…それは丁度俺のグリッチの必殺と相性最悪だ…!」
体が枝に覆われていき、素肌が見えなくなる…!
ブランチマッスル
アップルの姿はまるで、木に覆われた鎧の兵士のようになった。
アップル「ふん!」
あっぷるは枝をケニチの体に巻き付けるとそれを巻き取り、ケニチとの距離を一気に詰める!
ブランチスマッシュ
枝にが幾度にも重なり、重く、頑丈になった腕での全力パンチ!
ケニチはそれを喰らい仰反る!
あおい「…今だ…今のうちに!撤退を…。」
ぽちねこ「あおい!ファボ達の方にあたるからすくろんお願い!」
あおい「りょ!」
あおいはぽちねこと代わりすくろんを担ぐ。
ぽちねこ「ファボ!つるさめ!」
ぽちねこは急いでケニチとアップルの攻撃を掻い潜りながら2人を担ぐと、ケニチと距離を取る。
ぽちねこ「大丈夫か!」
つるさめ「あぁ、僕は。だがファボはさっきの配信も届けたあと倒れた。サメに噛まれた者は強い倦怠感を覚えることになる。サメのグリッチを持ち耐性を持つ僕は大丈夫だったが…。」
ぽちねこ「わかった。ファボを安全なとこまで頼む!」
一方のあおい達は撤退しつつ戦況を伺っていた。
すくろん「あおい…何だか俺の中のバグ…はるりんごが変なんだ…。震えが止まらないというか…恐怖みたいなものが俺まで伝播してきて…。多分しばらく戦えないと思う…。」
あおい「…やっぱヴァロバナナとか言う奴の配信見たせいか…!とにかく今は逃げ…」
あおいがそう言い足を早めようとしたその時…。
????「ガァァァァ!」
上から何者かの方向が聞こえる!
あおい「!」
あおいは反応はできたものの、パワードスーツがない状態では上から迫る物を避けれない!
つるさめ「サメ!」
すると、突如あおい達の頭上に向かってサメが出現。頭上から迫った何かから守った。
あおい「つるさめ!」
そう、同じくファボを背負って撤退する途中のつるさめに助けられたのだ。
つるさめ「逃げ道にも居るとは…!」
あおい「さっきアップルが言ってた2体目のヴァーグか…!」
すると、つるさめに背負われたファボも目を覚ます。
ファボ「ゔぁー…ぐ?」
つるさめ「お前、まだ寝てろ!体思うように動かんだろ!」
ファボ「大丈夫…だ!」
ファボはつるさめから降りると戦闘体制をとる。
つるさめ「あおい!お前達だけでも逃げろ!奴らの狙いはすくろん君の中のバグだ!裏にヴァロバナナと言った人間が絡んでる以上、盗られたら利用される可能性が高い!もうちょい行けば第二部隊が待ってるはずだ!」
あおい「あぁ!ごめん!」
あおいはヴァーグを無視して先に進もうとする。
ファボ「あの毛むくじゃらなヴァーグ…前にも見たことがある。“カメオ”って言ったかな。俺がS.G.の試験受けてる時に現れたやつ…。ガスを出して洗脳するんだ」
つるさめ「だけどガスがなければただの獣だろ。あいにくこっちはあらゆる状況に対応する為マスクを持ってるからな!」
つるさめとファボはマスクを装着すると、武器を構え突っ込んでいく!
カメオ2「ガァァ!」
カメオもこちらに迫ってくる!
つるさめ「君の炎で毛並燃やしてやれ!」
ファボ「あいよ!」
ファボは炎の箱を投げつける。するとカメオの全身に炎がつく。が、それでもお構いなしで突っ込んでくる!
ファボ「おいおい、知能下がっちまったのか?」
つるさめ「泳げ!」
シャークスイム
つるさめは腕をサメに変形させると、もう片方の手でファボを掴みサメに引っ張られるように移動し、カメオの突進を避ける。
ファボ「俺の炎単体じゃ火力足りねぇか…!」
つるさめ「息を合わせやるぞ!」
さて一方のアップルは…。
あっぷる「ふん!」
クロスブランチウィップ
ケニチ「がぁぁぁ!」
アップルが枝を利用した技を出し、ケニチが腕に装着された砲身でそれを撃ち抜く。
ぽちねこ「くっそ…入る隙が…。」
アップル(グリッチを奪えなければただの頑丈なヴァーグ同然!)
どんどん距離を詰め、追い詰めていく…!
ぽちねこ「すげぇ…!まじで入る隙が…」
アップル「ケニチやらよ!二度と日を拝むな!」
ケニチ「!」
アップルツリースピア
巨大な木を生成し、ケニチの腹を貫く!
ぽちねこ「!やった…!」
ケニチは腹を貫かれると、項垂れたかのように顔を下に向けた。
ぽちねこ「あっぷr…」
あっぷる「まだだ!」
近寄ろうとするぽちねこを静止させ、そう叫ぶ。
アップル「まだ体が消えていない。つまり…。」
ぽちねこ「うそ、まだ…!?」
その言葉通り、ケニチは自身の腹に刺さった木を引き抜き始めた。
ぽちねこ「おいおい…硬すぎだろ…!?」
すると木を構えそれをアップルに向かいなげつける!
アップル「っく!?」
ケニチ「オワリダ…!」
ケニチは隙を狙い弾丸を連発する…!
あっぷる「ぬぐぐ…!」
ぽちねこ「アップルさん!」
一点を集中して打ち込まれ、そこだけ枝による装甲が剥げ、素肌があらわになる…!
ケニチ「モラッタ!」
ぽちねこ「やめろぉぉぉぉ!」
キャットスマッシュ
ケニチ「邪魔」
ぽちねこはそれを止めに入るも、ケニチに片手で受け止められてしまう。
ぽちねこ「!」
ケニチ「オ前ハ終ワリ。」
ケニチはその装甲の穴に腕を突っ込み、そのまま反対側まで貫通させる…!
あっぷる「なあ゛っ…!」
アップルの腹の表面が抉れ、血肉が飛び散る。
ぽちねこ「アップルさんっ!!!!!」
ケニチ「オ前ノ相手スル時間ナイ。」
するとケニチはぽちねこには目もくれず地面を蹴り、飛び去っていった。
ぽちねこ「み…みんな…」
つるさめ「食え!」
カメオ2「がぁぁっ!?」
カメオとの戦いが激しくなってきていたファボとつるさめ。そこにぽちねこから通信が入る。
ぽちねこ『み…みんな…』
ファボ「なんだ!今忙しいんだ!」
ぽちねこ『ケニチが…倒せなかった…』
つるさめ「!」
ぽちねこ『アップルさんが…やられた…!』
次回 セツナ 第十話「インパクト」に続く…!
しんじゃったー




