第十話「インパクト」
現代からそう遠くない未来、日本は様々な改革を経て混沌の時代となっていた。
子供は親を失い、孤児となり1人で暮らす。そんな荒れた都会の郊外で、暮らすある1人の少年にまた新たな…
めっちゃ喋る愉快な脅威がやってくる…!?
街では今だに他部隊が避難誘導をしていた
すらねこ「皆さん!現在バグの汚染拡大が止められず、広がっている状態です!危険ですのでお下がりください!」
リス「オラ!写メなんて撮ってねぇでさっさと逃げろ!」
サウザンド「俺は気も棒も短いんだ!はやく避難所行って!」
そんな中皆の通信機に第一部隊のぽちねこから着信が来る。
ぽちねこ『み…みんな…』
すらねこ「この声…第一部隊の、」
サウザンド「ぽちねこ…!」
ぽちねこ『ケニチが…倒せなかった…アップルさんが…やられた…!』
すらねこ「な…!?」
第一部隊の隊長がやられた。そのことは他部隊の皆に衝撃をはしらせた。
サウザンド「第一部隊がやられた…そんなレベルのヴァーグ…大丈夫なのかな…」
すらねこ「…そんな時のための我らの第二部隊だ…!」
ケニチを倒せずアップルがやられた。その連絡はケニチから逃げるあおい達の元にも届いた。
あおい「そんな…」
すくろん「これって…まずいよね…。今戦えるのはファボさん、つるさめさん、ぽちねこさん。ファボさんとつるさめさんは2体目のヴァーグの対処で忙しい。ぽちねこさん1人じゃあ流石にあの化け物は…。」
あおい「…とにかく、他舞台の元にまで行ければこっちのもんなのよ…。」
あおいはすくろんを背で背負いながら全力で足を動かしていたが、背負ってる分消耗が激しいのと、すくろん宅の家が住宅街から少し離れた丘の上にある為移動に時間がかかっていた。
あおい(通信機はパワードスーツ爆破の時にマイクがぶっ壊れたから遠距離での救援要請はほぼ無理…。アップルがやられたってことは、すぐこっちにくる…!)
すくろん「俺がバグ使えれば…!」
あおい「!」
すくろんは自身の胸の中のはるりんごに語りかけるかのように胸に手を当てた。
はるりんご「…」
すくろん「なんで、力まで封印したんだよ。」
はるりんご「わからない…何だか気持ちが悪い…あのケニチとか言うやつとか…特にヴァロバナナが…」
すくろん「怖いの?」
はるりんご「わかんない…!!!」
あおい「…!きた…!」
すくろん「!」
すくろんははるりんごと話している途中、あおいの声で後ろを振り返る。するとそこには、3人を追いかけてくるケニチの姿があった…。
あおい「腹に穴空いてんのに…!硬すぎるでしょ…!」
ぽちねこ「まて!」
さらにそれをぽちねこが追いかける。
あおい「流石ねこ、早いわね!」
ぽちねこ「おらぁ!」
すくろん「ぽちねこ…みんな戦ってる…なのに…!」
一方カメオと戦っているファボとつるさめは…。
つるさめ「…あっぷる…。」
あっぷるが自身のマスターであったつるさめはショックを受けたようだった。
ファボ(ぽちねこ、お前また目の前で人が失われていくのを…。畜生…!!!)
ファボは出す炎の火力をどんどん上げていく!
ファボ「ふざけんじゃねぇ!」
つるさめ「!」
ファボはカメオに向かって炎の箱、ファイアボックスを投げまくる。
ファボ「俺たちはなぁ、お前らヴァーグの自分たちの自己中な国家の国民になったつもりも、そのためのバトロワに参加したつもりもないんだよ!」
カメオ2「グググっ…!」
ファボ「俺らは…この国…日本を守る、SGだ!あおい達助けなきゃなのに、これ以上仕事増やすんじゃねぇ!!!」
カメオはその迫力に押されてタジタジとなる。
つるさめ(ファボ…ただでさえサメに噛まれてキツイだろうに…こんな顔、見たのはいつぶりかな…もう二度と…、)
ファボ「悲劇は繰り返さない!」
つるさめ「あぁ!」
つるさめも表情をキリッとさせると、剣を構え突っ込んでいく!
ファボ(硬いコイツらには炎とか、そう言うのは効かない…だったら…最終的に行き着くのは…!)
ファボもバットを構える!
ファボ「脳筋戦法なんだよなぁぁぁ!」
ファイアストライク
一騎当千
2人の攻撃が見事にカメオのアゴにヒットする!
つるさめ「食え!」
更にそこにサメで追い討ち…!
サメ「がぁぁぁっ!!!」
カメオ2「きゅうんっ…」
カメオはサメに飲み込まれてしまった。
ファボ「…やったか…」
つるさめ「…あぁ…!」
ファボは休む暇もなく歩き出そうとする。
ファボ「早く…助けねぇと…な…」
するとファボは地面に倒れそうになる。
つるさめ「おっと。」
それをつるさめがキャッチする。
つるさめ「ったく、とっくに限界だろうが…。」
場所は戻りケニチに襲われたあおい達は…。
ぽちねこ「くそっ…!コイツ、早い上に頑丈すぎる…!こりゃ今までのヴァーグとは格が違う…いや、あまりにも違いすぎる…。」
すくろんは再び胸に手を当てる。
すくろん「はるりんご、怖いんだろ…?」
はるりんご「だから、わかんないんだってば!」
はるりんごはすくろんの目を通してケニチを見つめる。
はるりんご「あいつ、いつも私の隣にいた。」
すくろん「…え…?」
はるりんご「私の…弟…?」
ぽちねこ「うわっ!」
ぽちねこは、ケニチの攻撃をくらい吹っ飛ぶ!
あおい「畜生…!あんな硬いならスーツ捨ててまで自爆するんじゃなかった…!」
ケニチ「うおおおおっ!」
ケニチは物凄い勢いであおい達に近づく!
あおい「流石にもう無理か…!」
あおいは攻撃を喰らわないようすくろんを後ろに投げ捨てる!
すくろん「あおい!」
ケニチ「ふん!」
ケニチの拳が生身のあおいに直撃。近くの壁まで吹っ飛ばされてしまった。
すくろん「くそっ…。」
すくろんは足を引き摺りながら後退りする。が、ケニチはどんどん距離を積める。
ぽちねこ「やめろぉぉ!」
ぽちねこは急いで地面を蹴ると、ケニチまで飛んでいき、掴みかかる!
ぽちねこ「とま…れぇ!」
すくろん「くそっ、はるりんごっ!!!」
はるりんご「そうだ…ヴァロバナナに作られたんだ!同じシリーズ、TYPE-C…!」
すくろん「おいっ!」
はるりんご「やっぱそうだ。怖いんだ…また…追われるのが…!」
すくろん「大丈夫!怖くない!」
はるりんご「そんなこと…!」
すくろん「俺たちがついてる!!!」
はるりんご「!」
その時、すくろんの中で何かが疼いたように感じた。が、そんなことをしている間にもケニチは向かってくる!
ぽちねこ「うわっ!?」
ぽちねこはケニチに蹴飛ばされてしまう。
すくろん「くそ…!」
すくろんは少しでも反抗しようと腕に力を込める。
すくろん「!」
その時、一瞬ではあったが、すくろんの腕が光った。
すくろん(バグ…!)
ケニチ「ヤハリソコニ居ル…!オネェチャン!!!」
だが、そこにケニチの腕が伸ばされる…!
すくろん(やべ…間に合わん…!)
ケニチの腕がすくろんに触れる…かと思ったその時、
ドンッ!
ケニチの腕はすくろんの体の真横に振り下ろされた。
すくろん「…え?」
いや、正確には倒れ込んだと言ったほうがいいだろうか。
すくろん(あおい、ぽちねこはやられてる…俺がバグを…?いや、それも違う…そっか…!)
すくろんはケニチの体を見つめる。
すくろん(コイツは確かにしぶといけど…硬いってわけじゃなかった、あおいの爆破、誰かが開けた腹の穴、それは全部積み重なって…、)
ケニチ「イダイ…っ!」
すくろん「今も残っている!」
すくろんは腕を構える!
♦️ウェーブインパクト
ケニチはすくろんの攻撃をくらいその衝撃で距離を離される。
すくろん「くっ…」
すくろんは今だに痛む足を押さえながら立ち上がる。
あおい「すく…ろん、無理しちゃ…だめ…!」
はるりんご「だいじょーぶ。」
すると、すくろんの傷ついた足に重なるようにすくろんの隣にはるりんごが実体化する。
はるりんご「私がついてる…!」
あおい「っ!」
すくろんに吹っ飛ばされたケニチは再びこちらに向かってくる!
ケニチ「ヌググ…オネェチャン…オネェチャン!!!」
すくろん「行こう!」
はるりんご「あぁ!」
すくろんとはるりんごは走り出す!その姿はまるで二人三脚のようだった。
ケニチ「邪魔だあああああ!セツナあああ!」
すくろん「邪魔は!
はるりんご「お前らだ!」
ケニチはもはや標準のあってない弾丸を四方八方に連発する!
すくろん「ふん!」
はるりんご「はあっ!」
ふたりはそれを避け、どんどん距離を詰めていく!
はるりんご「一気にやろう!」
すくろん「あいよ!」
2人は腕を構える!
♦️タライインパクト
♦️タライインパクト
盾のようにタライが出現!それは弾丸を防ぎながらケニチへとぶつかっていく!
ケニチ「ウワワ…!」
タライで頭を打たれたケニチは目を回す。
すくろん「今だ!」
はるりんご「くらえぇぇぇ!」
♦️♦️ダブルグリッチインパクト
ケニチ「がぁぁぁあぁぁぁ!?」
はるりんごのピンクの拳、すくろんの赤から変色した紫の拳、2人の拳はケニチの体を割っていく!
ドォォォォォォォォン!!!
そして、ケニチの体に亀裂が伸びていき、その亀裂からケニチは爆散していった…。
すくろん「…や…った…!」
はるりんご「…ふぅ…」
2人はその場に尻餅をついて座り込んだ。
神バナナ「のおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっぉっ!!!」
ケニチの撃破を感じ取った神バナナはその場で絶叫した。
神バナナ「私の…私の夢の一歩を…お前らぁぁぁぁ!!!」
シルク「神バナナ様、落ち着いて…。」
神バナナ「だまれ!」
神バナナはシルクをおしのけ、操作パネルに手を伸ばす。
神バナナ「もうこれ以上邪魔はさせん…雑魚を大量に送りつけてくれる!」
シルク「そんなことをすれば来月分のヴァーグが大幅減って…。」
神バナナ「構わん!今の奴らは消耗状態、雑魚とはいえ堪えるだろ…!」
そうすると、操作パネルを操作し、ヴァーグを大量に用意する。
神バナナ「シルク!亀裂を!」
シルク「ですが…」
タジタジとしているシルクを見て、神バナナは睨みつける。
神バナナ「…二度とは言わんぞ。亀裂をだせ…!!!」
シルク「…はい。」
さて、場所は戻りすくろん達は…。
あおい「とりあえずもう大丈夫かな…。」
ぽちねこ「はぁ…終わったかと思った…流石にこれから毎回こんなのじゃないよな…?」
すくろん「はるりんご大丈夫か?」
すくろんは座り込んだままのはるりんごに手を伸ばす。が、様子がおかしかった。
すくろん「はるりんご?」
はるりんご「…まだ…くる…!」
すくろん「え」
その時、すくろん達の頭上に無数の亀裂が発生する!
ぽちねこ「おいおい、まじかよ…!?もう流石に無理だぞ…!」
あおい「くそ…やられた…!ケニチ相手に弱らせたとこを数で狙いに来たか…!」
すくろん「やばい…!」
皆先ほどの戦いを得て、もう戦闘する体力なんて残ってない。
ヴァーグ「ヴァぁぁ!」
が、ヴァーグはそれでもお構いなしに襲ってくる!
すくろん「まず…!」
が、その時、そのヴァーグ達を何者かが吹っ飛ばした。
つるさめ「蹴れ!」
先ほどカメオと戦っていたつるさめが駆けつけ、腕をサメの尻尾に変換し、ヴァーグ達を吹っ飛ばしたのだ!
ファボ「き、きたぞ…!」
すくろん「つるさめ…!」
すらねこ「第一部隊だけじゃないわよ!第二部隊だって!」
すると、第二部隊隊長のすらねこは腕からスライムを伸ばすと、それを吹っ飛ばされたスライム数体にくっ付ける!
すらねこ「そーれっ!」
そして、そのままそのヴァーグ達を地面に叩きつける!
リス「よぉしお前ら!街の人たちの避難は完了した!全力でやるぞぉぉぉ!」
SGの他部隊達が駆けつけ、数々のヴァーグ達と戦う。だんだんとヴァーグ側の数が減っていき、一時はどうなるものかと思ったものの、すくろん宅襲撃事件は終結したのだった…。
次回 セツナ 第十二話「スクールインパクト」に続く…!
やったー




