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SETUNA -そのバグ修正致します-  作者: 刹那すくろん
一期「S.G.入隊編」
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2/22

第二話「一般人」

現代からそう遠くない未来、日本は様々な改革を経て混沌の時代となっていた。

子供は親を失い、孤児となり1人で暮らす。そんな荒れた都会の郊外で、暮らすある1人の少年にまた新たな…

めっちゃ喋る愉快な脅威がやってくる…!?

あおい「さて、刹那すくろんさん。そして、それに宿るバグ、はるりんご。話を聞かせてもらおうか。」

2人はSGの施設で拘束されていた。ただ、完全に離すとすくろんが死んでしまうため、一応隔離はされず腕で繋がっている。

ファボ「ったく、治療しようにも重症すぎて…やってくれたなぁはるりんごさんよぉ!あぁん、本当ならレイプしてやっても良いんだぞ!」

ファボはそう言うとはるりんごに迫る。

はるりんご「私がやったんじゃないわ。お互いピンチだったからこうした。それだけよ。」

ファボ「その結果がこれだ!どれだけの被害が出たと…」

あおい「落ち着いて。」

あおいはファボの背中をポンと叩いた。

すくろん「…僕が悪いんです。」

あおい「?」

すくろん「自分が生きる為に…こんな…」

あおい「…生きようとすることは罪じゃない。人として当たり前だよ。君に罪はない。」

ファボ「おう。すくろん、確かに君にも罪はあるが、我々は君には最大限サポートするつもりだ。このクソりんごも、いずれ処分できるようにする。きっといつも通りシコれるようになるぞ。」

あおい「君にだって人権はある。だからこの後解放する。」

すくろん「…え?けど、それじゃあ…」

あおい「すくろん君に関しては私が大丈夫と判断した。はるりんごは、下手に暴れたら自分が死ぬことくらいわかるだろ?」

はるりんご「…」

すくろん「それでも、自滅覚悟で暴れ出したら…」

あおい「あぁ。その時のために…。」


日が暮れ、すくろんとはるりんごは自宅に戻された。

はるりんご「…ま、生きてここに帰れただけ上々ね。」

すくろん「…これから俺…どうなるんだろ…」

はるりんご「ったく、しょげてないで元気を…」

はるりんごがそうすくろんを叱ろうとしたその時!

ビリリリッリイリリリリリ!

突然はるりんごに電流が流れる!

はるりんご「ガガガががガァァァァ!?!?」

すくろん「あぁぁぁぁぁぁ!?」

ジュー…

すくろん「ちょ…これ僕の方にまで通電するじゃん…あおいさん、やめてくださいよ…」

すると、電流を発生させたあおいも家に上がり込んでくる。

あおい「これから暴走防止、監視の為、あんたの家で住み込みで働くことになったから。よろしく。一応同居人になるからお互いタメ口で行きましょ。」

はるりんご「おー、よろし…」

ビリリリッリイリリリリリ!!!

あおい「あんたはタメ口きいたら電流ね。」

はるりんご「(´・ω・)」

すくろん「はぁ…とにかく、よろしくお願いします。」

あおい「こら。」

すくろん「…?」

あおい「…タメ口でいい。敬語だとなんかやりずらいのよ。」

すくろん「…!…よろしく…。」

あおい「はい、よろしく。あ、このプリンもらうわね。」

すくろん「なんでうちに来る奴はこぞってプリン食うの?」

すくろん宅にまた住人が増えたのであった…。


夜が明け、次の日…。

ぱんだ&てらのこ「心配したんだぞぉぉぉ!!!」

チャイムがなったので玄関に出ると、バイト先の2人が飛び出してくる。

ぱんだ「うわぁぁぁん!まじで!SGにお世話になって!何やってんの!」

てらのこ「とにかく無事で良かったけど…ドアどうした…?」

すくろん「ふたりとも落ち着いて!」

あおい「彼には触れない方がいい。濃厚接触者となる。」

すると、昨日からすくろん宅で住み込みですくろんとはるりんごの監視を始めたあおいも玄関に出てくる。

ぱんだ「のうこうせっしょくって…コロナじゃないんだから!」

あおい「別にコロナじゃなくても濃厚接触って言うわよ。すくろんの中にはバグのようなものが秘められている。だからそれに触れた場合。あなた達もバグに侵され、グリッチを発現する可能性がある。」

ぱんだ「ぐりっち…?」

すくろん「まぁ人体に発現する超能力…かな。」

ぱんだ「はぇ〜…」

てらのこ「なんだか大変なことになってるんだな。なにか、俺らに協力できることがあったら、連絡してくれよ。」

すくろん「うん、ありがとう。」

すると、2人はすくろん宅を離れた。

はるりんご「もう出ていい?」

すると、はるりんごが霊体となってすくろんの体から飛び出す。

はるりんご「まったく、来客来るたびにこれなんだから。空気が美味しいわねぇ。」

すくろん「まぁ、仕方ないさ。もしヴァーグが体内にいるなんて言ったら…それこそ社会的に死ぬよ…。」

あおい「さ、お昼にしよう。君の体をいち早く治すため、栄養を考え、料理は私が作る。」

すくろん「ありがとう。」

すると、すくろんは席についた。

はるりんご「あの女、見た感じすくろんと同年代なのにマルチでいろんなことできるのね。」

すくろん「うん。すごいや。」

はるりんご「果たしてお味はどうかしらねぇ…」

しばらくすると、食卓に料理が出される。

あおい「はい、栄養満点カレー」

あおいはすくろんの前にカレーを置くと、自分も自分用のカレーを食べ始める。

はるりんご「美味そうね…って何で私の分がないのよオラ!」

あおい「バグに食う権利はない。」

すくろん「いただきます!」

すくろんもカレーを頬張った。カレーの甘辛さと旨さが舌に染み渡る…はずだった。

すくろん「うごっ…!?」

すくろんは吐き出しそうになりながら何とか耐えた、

はるりんご(ど、どうしたの!)

すくろん(ま、不味い…!)

あおい「どうしたの?もっと食べなよ。」

すくろん(やばい!食い切れるか…!?)

あおい「あぁ、そのカレー、中に薬入れてるから苦いかも。バグを弱体化させる薬。」

はるりんご「何でやねん!」

すくろん「な、なんだそう言うことか…。」

あおい「けど、おかしいなぁ。味が少しでもマシになるよう、お砂糖とか…」

すくろん「ほー…」

あおい「魚の骨とかレモン汁とか豚骨の出汁とかそこら辺からとってきた天然水とか塩酸とか入れたのに…」

すくろん「おぐごぉえあぉえぇぇぇぇぇっっ!!!」

すくろんは盛大に先程食ったカレーを吐き出した。

はるりんご「…私の分なくて良かったわ。」

すくろん「今度は…薬は別々に…普通のカレーを…作って…」


一方その頃、SGの施設では…。

ファボ「…それで、あおいが監視することになったらしいです。」

あっぷる「そうか…」

あおいやファボの所属する、SGの第一部隊の隊長、あっぷるはそれを聞くと頷いた。

あっぷる「その少年が少しでも早くバグから解放されることを願おう。」

ファボ「俺の童貞からの解放も願ってください。」

すると、話を聞いた他の隊員も寄ってくる。

つるさめ「案外人に友好的なバグと共存ってのも悪くないと思うけどなぁ…」

水色の上着に剣を背負った、つるさめはそう呟く。

ファボ「お前は気持ち悪りぃんだよ!自分から進んでヴァーグみたいな怪物を飼うなんて!グリッチだって分かっててもキメェわ!」

つるさめ「さめちゃんがお利口なのはみんな知ってるだろ?いいじゃないか。」

そう言うとつるさめはサメのような小さなヴァーグを呼び出し、それを撫でた。

つるさめ「それにこの子はグリッチによって生成されたヴァーグ。つまり実質僕なのさ。」

ファボ「意味わからんな。賢者モードなんか?」

ぽちねこ「まぁまぁ。あんま怒ってても人生おもんないよー」

そうファボに語りかけたのは、猫耳のように盛り上がっている髪のぽちねこ。

ファボ「お前はお前で楽観的すぎだ。」

あっぷる「その通り。」

隊長であるアップルが言葉を発すると、一瞬でその場がしずまりかえる。

あっぷる「今回の事件、謎が多いし、被害もかなり大きかった。」

ぽちねこ「うん。亀裂の発するパワーが通常より大きかったって話だ。それに、そこから出てきた、人の言葉をしゃべるヴァーグ『はるりんご』、何者なんだろ。可愛いなら会ってみたいな!」

つるさめ「僕も、サメちゃんに言葉教えてみようかな。」

あっぷる「…あおいに頼みたかった案件があるんだが、これでは忙しすぎて無理か。」

ファボ「そうなんですか?」

あっぷる「あぁ。ヴァーグの能力的にあおいにしか戦えないような相手なんだが…」

つるさめ「あの人なら忙しくてもやるんじゃないですか?監視ならすくろんも現場に連れて行けばいい。」

ファボ「バカか、あくまで一般人だぞ。それにバグを宿してる以上、要監視の身なんだ。危険すぎるな。」

あっぷる「…とにかくだ。あおいに話を通してみる。」

ファボ「それに、この事件以前の事件を思い出します。」

あっぷる「あぁ。以前にも似たようなことがあった。今回はそれの再来かもしれぬ。気をしきしめよう。」


すくろん「任務が入ったから自宅で安静にしてろ?」

あおい「うん。」

あおいはパワードスーツに着替えると、外に出て離陸の準備をしていた。

あおい「グリッチを持たない私にしかできないことがあるらしい。けど、君を連れていくわけにもいかないし。後で代わりの監視役がくるから。」

すくろん「…また大規模なバグが?」

あおい「いうて昨日の奴ほどじゃないと思うわ。それじゃ行ってくる。」

あおいはジェットパックに点火すると、空へと飛び立った。

あおい「さてと…方向は…って…」

あおいは自身の下半身を見る。

やはりと言うか何というか、すくろんがあおいの足にしがみついていた。

あおい「ちょっと!足しがみついたら方向転換できん!」

すくろん「つれてってぇぇぇ!」

あおい「もう!」

あおいは一旦近場の丘に着陸した。

あおい「何してんの!」

すくろん「いや…俺も手伝いたくて…。」

あおい「手伝わなくていい!あんた一般人なんだから!」

あおいは再び飛び立とうとした。

すくろん「確かに、一昨日まではそうだった!」

あおいはすくろんの叫びを聞き、振り返る。

すくろん「…いじめっ子のいじめに怯えて何も出来ない臆病者だった。けど、今は…」

すくろんは自身の拳を握りしめる。

すくろん「はるりんご、バグを体内に宿して、バグを対処できる力を得たんだ。対抗できる力があるんだ。それなのに、力になれるかもしれないのにそれを見ぬふりするのは…もうしたくない!」

あおい「…はぁ…」

あおいはすくろんに向き直る。

あおい「君は監視下なだけでSGの正式なメンバーじゃないんだ。それなのに手を出したら…今度こそ罰を喰らうぞ。」

すくろん「…っ」

あおい「…だからバレないようにな。」

すくろん「…!あぁ!」

すくろんはそれを聞くと目を輝かせた。

あおい「あと一つ条件。」

すくろん「?」

あおい「しがみつかれると速度落ちるから自分の足でついてきて。」

すくろん「あ、はい…」

はるりんご「メンドクサ」

すると、あおいとすくろんは現場に向かって移動し始めたのだった…。


さて、あおいについて行き、バグの発生現場へと向かう途中にて。

あおいはジェットパックで空を、すくろんは俊足で地を進む。

はるりんご「どーせこのまま行けばヴァーグと戦うことになるだろうけど私はめんどいし、あんた1人で戦えるようコツ教えとくわ。」

すくろん「コツ?」

はるりんご「えぇ。今はこの俊足も私が手を貸してるから安定してるけど。バグを発生させるときは、コマンド動作をするの。」

すくろん「コマンド動作?」

はるりんご「ゲームとかでバグを起こす時、何度も同じことを繰り返したり、壁に向かって歩き続けたり、意図的にバグを起こす場合は自ら行動を起こすでしょ?それを頭の中にどんなバグを起こしたいかを浮かべながら自分の体で起こす。それがコマンド動作。」

すくろん「なるほど…」

はるりんご「じゃ、私は寝て体休ませるから、あとは1人で頑張れ〜。」

すくろん「ちょっ!?」

すると、いきなり俊足の速度が不安定になり始める。

すくろん(俊足は確か…足に力を込める…!)

すると、速度が安定し始めた。

すくろん(やった!…けど常に力込めるのきついな…)

あおい「大丈夫〜?」

すくろん「あ、うん。大丈夫!」

すくろんは集中を切らさないように前だけを向いてあおいについて行った。


さて一方の謎の2人は…。

神バナナ「何かがおかしい。」

シルク「どうかいたしましたか?」

神バナナ「昨日失敗したあの時もそうだった…アイツの任意外で何者かがバグを利用している。」

シルク「まさか…そんなことが?」

神バナナは顔を顰める。

神バナナ「本来その座は私のもの…カス野郎が…。」

神バナナは怒りのこもった声で宙を睨んだ。


次回 セツナ 第三話「一般人の根性」に続く…!

二話目です。赤でイチゴのすくろんと青でブルーベリーなあおい、桃でりんごなはるりんご。フルーツいっぱいパフェ組で同居です。

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