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SETUNA -そのバグ修正致します-  作者: 刹那すくろん
一期「S.G.入隊編」
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第一話「バグ/害悪バグにはなりたくないから」

現代からそう遠くない未来、日本は様々な改革を経て混沌の時代となっていた。

子供は親を失い、孤児となり1人で暮らす。そんな荒れた都会の郊外で、暮らすある1人の少年にまた新たな…

めっちゃ喋る愉快な脅威がやってくる…!?

時はここから少し未来のお話。日本はある時点から革命的なエネルギー源を発見。それを利用した企画のお陰で首都東京等は大発展を迎えていた。が、日本に革命をおこしたそのエネルギーは同時に危険な物でもあった。そのエネルギーにしか使われていないはずの新元素が別のとある危険なものから発見されたのだった…。

ある日の放課後、中学生である『すくろん』はバイトに向かうため帰路に付いていた。

すくろん「えっと…今日はニンジャのやつか…」

すくろんはふと横道を見る。そこは建物と建物の間にできた細い道で、人1人が通るのがやっとと言った感じだった。そして、その奥に時空を歪ませている謎の亀裂があった。

すくろん「バグ、こんなとこにも。」

すくろんはスプレーのようなものを数発その亀裂に吹きかけるとその亀裂は塞がって消えてしまった。

そうこの亀裂の正体はバグ。先ほど語った、新元素を含む危険物とはこの事だ。

隊員「この辺りでバグを見かけませんでしたか?」

すくろん「あ、はい。見かけたんで、消しときました。」

隊員「そうですか、ご協力ありがとうございます!」

バグによる亀裂は放置していると大変なことになる。例えば亀裂から汚染物質がこぼれ出たり、バグにより生成された怪物『ヴァーグ』が出現したりする。一応は市民でも対応できるよう、全市民に亀裂を塞ぐスプレーを配ったりしているが、それでも見つからずに、放置され大きくなったバグは一般人には対処のしようがない。そこで…。

すくろん「これからも頑張ってくださいねエスジーの隊員さん!」

Secretly fix earth bug glitch force、略してS.G.。この組織がバグの対処を行なっている。

すくろん「…さてと、今日のショー大変そうだし急がないと。」

すくろんは友人と共にショーのバイトに励んでいた。着ぐるみを着てショーに出て踊ったりする。子供向けの仕事で、かなり体力を使うが、すくろんはそれで見る子供達の笑顔が好きだった。

???「おーい」

そんなすくろんに背中から声をかける者がいた。

すくろん「あ、ゆうり…。」

ゆうりはすくろんの同級生。同じクラスなのだが…大分悪評が凄い。

ゆうり「おーいどこ行くんだいセツナくーん?」

すくろん「いや、まぁ…バイト…」

ゆうり「バイトぉ?」

ゆうりはニヤニヤしながらすくろんの前に立つ。

ゆうり「そんなんサボって俺らと遊ぼうぜぇ!」

すくろんは困り顔になる。

すくろん「無理だよそんな突然…バイトは急には休めないし。」

ゆうり「だーかーらサボれって言ってんだよ!耳で話し聞いてるかぁぁぁ?もしもーし!」

ゆうりはすくろんの頭を人差し指でなん度も突く。

すくろん「はは…」

すると、ゆうりの連れも集まってくる。

たし「わはは!ばーか!もうボコしちゃえよ!」

ゆうり「おうおう!」

ゆうりはすくろんに華麗な腹パンを決める!

すくろん「ぐほっ…」

ゆうり「遊べやなぁ?」

すくろん「む…り…」

ゆうり「…あっそ。」

ゆうりはすくろんから手を離した。

ゆうり「今日はこんくらいにしてやるよ。お前ら行くぞ。」

たし「はいはーい。」

ゆうりは連れと共にその場を去っていった。

すくろん「…っちくしょー!」

すくろんはかぶっていた帽子をぶん投げる。それは近くにいた野良猫にクリーンヒット!!!

すくろん「…あ…」

猫「シャァァァァァァァ‼︎」

すくろん「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」


ぱんだ「あら?早いね…顔の傷どうした?」

仕事場に着くと、一緒に仕事している友達、パンダが出迎えてくれた。よくパンダの着ぐるみを着るのでパンダというあだ名がつけられている。

すくろん「おう。猫にやられた。」

ぱんだは呆れたような顔になる。

ぱんだ「ほーんと運悪いね。外傷の次は内傷とか病気にならないようにね!バグも最近また増えてきたらしいし。シフトに穴開けたら承知しないよ!」

すくろん「うん…で、今日はお客どんくらい来そう?」

ぱんだ「うーん…大分…」

てらのこ「少ないかな。」

2人を雇っている雇い主のてらのこもその場に来る。

すくろん「みんな最近家引きこもってショーなんて見ないですからね…。」

ぱんだ「ここに来るのもまだスマホとか持ってない子供達とかだしね。」

てらのこ「ま、仕方ないさ。今見てくれる人の期待に全力で応えるまでさ。」

ぱんだ「うんうん。」

すくろん「…とりま、飲み物買ってきますわ。」

てらのこ「おう。」

するとすくろんは外へ出て、最寄りの自販機へと向かい始めた。そして、それを怪しい目で見つめる者が1人。

たし「…あいつのリアクション面白いしなぁ…ぐへへ。」

その者は何かをすくろんに向かって放り投げる。それはコロコロと転がっていき、すくろんの足元まで転がっていく。

すくろん「?ちゃんと捨てろよ…」

それはコーラの缶のようなものだった。すくろんはそれを拾い上げようとしゃがみ込んだ。その時!

パッパラパーン!

なんとその缶が弾けすくろんのおでこに直撃!!!

すくろん「どわぁっ!?」

その勢いですくろんは尻餅をつく。

たし「ははは!」

するとたしがその場に走ってくる。

たし「びっくりしたかぁうぇーーい!ゆうりに失礼な態度働くから!俺がしばきにきたぞぉ!」

ゆうり「どわぁっ!?wったくwちゃんと遊べばなぁ?こんなことしないのになぁ?」

すくろん「…っ…」

すくろんはまたかとピリつきながらも感情を抑えて立ちあがろうとした。

たし「なぁなぁ、あれちゃんと見ろよ!」

たしはそう言うと弾け飛んだ缶を指差した。火薬で弾け飛んだことによって缶は木っ端微塵になり、内部が見えていた。

ゆうりはすくろんのバッグを掴むと強制的に立ち上がらせる。そのせいか、内容物がいくつかバックから転げ落ちる。

そして、缶の内部には紙が置いてあった。すくろんは恐る恐るそれに手を伸ばす。

その紙には文字が書いてあった


“お前の仕事ダッセェ(笑)”


すくろんは目を丸くする。

ゆうり「ふははっw」

ゆうりはすくろんのバッグから転げ落ちたノートを見つめる。

ゆうり「お前、これに絵とかかいてんだろ?」

すくろん「!」

ゆうり「ノートってのはなぁ、絵描くためじゃなくて勉強するためにあんだよ!」

するとゆうりは勢いよくそれを踏み潰した。

すくろん「そんな…」

ゆうり「ばーか!」

ゆうりはそう叫ぶとその場から去って行った。

すくろん「ちくしょぉ…」

すくろんは悔しそうに顔を歪め、ため息をついた。

すくろん「はぁ…」

そうしてそのままその場から去ろうとした。

が、その時その場の空間が歪み始める。

すくろん「…バグ…」

すくろんの目の前で空間に亀裂が発生する。

すくろん「…もうっ!!!」

すくろんは地面に落ちたノートを亀裂に向かってぶん投げる!が、普通の物質では亀裂に干渉できず、すり抜けて行くだけ。

すくろん「…くそやろー!」

すくろんは最後にバッグを投げつける。すると、本来干渉出来ないはずが、バッグは亀裂に当たってゴツッと鈍い音を立てた。そのことに驚いたすくろんは目を丸くしその亀裂を見つめる。

その亀裂からなんと人間の形をした少女が出てくる!

すくろん(これって…噂のバグにより生成される怪物ヴァーグか…!?いや、けど人間っぽいぞ…?)

その少女は苦しみながらも、地面を這うように亀裂から出てくる。少女の辺りには、血のような汚染物質が流れていく。

すくろん「と、とりあえずSGにつうほ…」

?????「!」

その少女はその言葉を聞くとこちらを睨む。すくろんはその圧に押され再び尻餅をつく。その時!

ガァァァァ!

亀裂の方から咆哮が聞こえる!

すくろん(まさか…!)

少女もそれに気づき亀裂の方を見つめる。

すくろん(ヴァーグ…2体目…!)

その言葉の通り、亀裂をこじ開け怪物がこちらに来ようとしてくる!

少女は立ち上がると、そちらに向かい歩き出す。が、ヴァーグはそれには目もくれず最初に目に入ったすくろんを狙う!

すくろん「いやっ、ちょっ…!」

まだ亀裂から出きれてないヴァーグは、目からビームを放つ!

すくろん「うわぁぁぁっ!?」

それにすくろんは吹き飛ばされる!

一方の少女は腕を大きく振るうと、怪物に向けパンチを放つ!

?????「っく…!」

グアァァァッ!

その攻撃にヴァーグは押し戻されていった。と、同時に力尽きたかのように少女もその場に倒れる。

すくろん「っ…」

すくろんは倒れたまま動けない。体が鉛のように重かった。

すくろんは遠のく意識の中、過去を振り返る。

すくろん(俺の人生これで終わりなのかよ…)

すくろんはゆっくりと瞼を閉じた。




セツナ


完


ご愛読ありがとうございました。











すくろん(やっぱ死にたくない…!!!)

すくろんは必死に瞼を開けようとした。が、それでも襲ってくる眠気は凄まじかった。その時。

すくろん「…ん…」

最初に亀裂から出てきたヴァーグが地面を這って、こちらに向かってくる…!

すくろん(まずい…)

すくろんは逃れようとしたが、身体中痺れて動けない。

少女はこちらを見ると手を伸ばす。

?????「君も死にかけ?ならお互い協力しよう。」

すくろん(ヴァーグが喋った…!?)

?????「死にたくはないでしょ?」

すくろんは心の中で迷う。本当にコイツの言うことを聞いていいのか。

すくろん「どう…せ…死ぬなら…」

?????「…」

すくろん「…あが…くよ」

すくろんはその少女の手を振り払おうとしたが、少女はお構いなしにその手を握った。すると、少女の姿は泡のように消えてしまった。


すくろんが倒れた地点からさほど遠くない地点にて。

???「この辺りはなしか。」

???「で、結局何だったんだ?今までとは違う感じのバグ反応だったんだろ?」

???「違うっていっても…基準より少しパワーが大きかったってだけだけど…まぁ確認しとかないとね。」

2人の者がバグについて語るのをコソコソと見つめる者がまた2人。

たし「聞いた?バグだってよ。」

ゆうり「あぁ…あ、良いこと思いついた…俺の庭に放置してるバグあんだけどよ、それでいたずらしようぜ。」

たし「バグの亀裂って鉛筆とかが触れても大丈夫だけど、魂を持つ生物が触ると大変な事になるらしいぜ!」

ゆうり「待ってろよぉすくろん…今お迎えに行くからなぁ…」


場所は戻って…。

すくろん「…え?」

先ほどまで鉛のように重かったすくろんの体が急に軽くなる。

すくろん「何だったんだ…?」

すくろんは怪我の重さを感じさせないくらい普通に立ち上がった。

すくろん「っ…体軽くなったけど痛みはまだあるな…バイト休めないし早く行かないと…」

すくろんは歩き出す。が、やはりあの2人と鉢合わせてしまう。

すくろん「…ん?」

たし「おーいすくろんちゅわぁ〜ん???」

ゆうり「お迎えに来たわよぉ〜ん!」

すくろん「っ…!なんだよ…良い加減しつこいぞ…またいじめに来たのかよ…!」

すくろんは少しピリついた感じで言い返す。

ゆうり「おいおいなんだよ。お前のために言ってんだぞぉ?」

すくろん「おm…」

?????「なぁるほど?コイツらがやったの?」

脳内に先ほどの少女の声が響く。

すくろん「な、なんだ?あ…さっきの…?」

ゆうり「?」

?????「おっと、私を追い出そうとしたらあなたも死ぬからね。今私たちは死にかけの状態、お互い二分の一くらい魂が消えかかってる。けど二分の一も二つあれば1になる。」

すくろん「つまりどういう…?」

ゆうり「お前をバグのところになぁ…」

?????「もし私と君がまた長時間分離した場合、君の命はないし私も命がない。ってこと。」

すくろん「な…」

すくろんは絶望したかのようにその場に跪いた。

?????「だいじょーぶ、プライバシーは守るしお前に力を貸してやるから!」

すくろん「だ、誰なんだよお前!」

はるりんご「君たちの言う…ヴァーグって奴の仲間の『はるりんご』だよ。これから一生よろしく!」

すくろん「そんな…」

すくろんはその場にうずくまった。が、すくろんの脳内に響く声など聞く手段もないゆうり達は訳がわからんと目を丸くしている。

はるりんご「疲れてるだろうし私に代わりな!」

すくろん「えty…」

その時、テレビのチャンネルを変えたかのようにプツンとすくろんの意識が途切れた。

ゆうりとたしは急に倒れたすくろんを覗き込む。

ゆうり「おーい?耳で話聞いてるか〜?もしもーし???」

すくろん「あぁ、よく聞いてたよ!」

するとすくろんはいきなりゆうりの股間に強力なキック!

ゆうり「あぁぁんっ///」

たし「ゆうりぃぃぃ!?すくろんあいつヒョロガリにくせに急に…」

ゆうり「俺に恥ずい声出させやがって…やっちまえ!!!」

ゆうりとたしは勢いよくすくろんに向かって突っ込んでいく。

すくろん「喰らえ!私の全力!タライ落としパーンチ!!!」

すくろんは腕をゆうり達に向かって振るうと、腕の先から何故かタライが出現する!

ゆうり「のわっ!?」

たし「えぇ!?」

ゆうりとたしの顔面にタライが激突!そのままゆうりとたしは吹き飛ばされる!

すくろん「ふふん、タライの出現バグよ!」

ゆうり「なんだよあいつ!」

たし「逃げろぉぉぉ!」

ゆうり「ちょ、たし、まてや…!」

すくろん「もっかい行くかぁ!?」

すくろんが構えをとる。

ゆうり「て、てめぇ!次学校来た時はお前の命が終わる時だからな!覚えとけよ!」

するとゆうりも走り出す。2人は情けなく散っていった。

すくろん「ふぅ…雑魚ね。じゃ、意識戻すわ。」

するとまたしてもテレビのチャンネルを変えたかのようにすくろんの意識が戻った。

すくろん「ちょ…何やってんだよ!?」

はるりんご「ふふん、これが私の力、バグの力よ!」

するとはるりんごは幽霊のように霊体となってすくろんの体から出てきた。ただ、尻尾の方がすくろんにつながっているので、やはり完全に離れられるわけでは無いようだ。

すくろん「はぁ…公の場でそんなことしたらどうなるのか分かってんのか?レーダーに引っかかるぞ…」

はるりんご「ん?レーダー?」

すくろん「そう!バグを検知する…」

タタタッ

すくろんが説明するよりも先にその場に何者かが駆けつける。

すくろん「!」

はるりんご「!」

はるりんごは急いですくろんの体内に隠れる。

???「そこ!何やってる!」

すくろん「SGの人だ…やばい…」

はるりんご「私と変われ!ぼこす!」

すくろん「いやいや、ぼこすのダメだし意識変わらん!」

はるりんご「もう…じゃあお前がバグの力使え!」

すくろん「えぇ…ばぐぅ!?」

???「バグって…お前まさかヴァーグでも飼ってるのか…?」

すくろん(当たってるゥゥゥ!結構ってか絶対聴かないくらいには珍しいこと起きてんのにぃぃぃ!)

すくろん「ま、まさか…」

はるりんご「足に力込めて走れ!」

すくろん「…え?」

はるりんご「はやく!」

すくろんははるりんごの命令のままにいつの間にか足を動かしていた。

???「まて…!」

ビュュュュュンッ!!!

するとすくろんは凄まじい速度で走り出す!

すくろん「えぇぇぇぇぇ!?」

はるりんご「このままあんたの家までレッツゴー!」

すくろん「やぁぁぁぁぁ!!??」

すくろんはそのまま走り去って行ったのだった…。

???「…ヴァーグ…?けど、あいつ自体は人間っぽかった…。どう思うファボ。」

ファボ「まさか一般のグリッチ持ちか。…だとしたら、報告書めんどくさいな…。あおいこれからどうすんだ。」

あおい「はぁ…ったく相変わらずめんどくさがり屋ね。そんなんだから童貞なのよ!」

ファボ「まな板には言われたくないな。」

あおい「とにかく、あの男は私が追うから亀裂の方は任せたわよ。一応あっぷるに報告しといて。考えがあるから。」

ファボ「あいよ。はぁ…つるさめとシフト変わんなきゃよかったなぁ…。そしたら今頃ぽちねことゲーム…。」

あおいは呆れたような顔で背中のジェットパックを起動し、空へと飛んでいったのだった…。


すくろん「ほんとすみません!怪我しちゃって…はい。ごめんなさい。明日は行けると思います。」

すくろんは電話を終えると自身の部屋のベットに横たわった。

すくろん「流石にバイトとか言ってる場合じゃないよな…。」

はるりんご「そうそう。少しでも早く体の傷が治るように休んで!」

するとはるりんごが霊体となってすくろんの目の前に現れる。

はるりんご「栄養も取らないとね!あ、このプリンもらうねーん。」

すくろん「おまそれ俺のだぞ!もう…治ったらどうすんの?」

はるりんご「どうするも何も…わかんないわよ。記憶ないんだし。これ上手いわね。」

すくろん「記憶ないの…?」

はるりんご「そ。まさに、セーブデータ消失バグね。」

すくろん「そう…。」

ピンポーン

すくろん達が話していると、チャイムが鳴る。

すくろん「ちょ、早く隠れろ!」

すくろんははるりんごを自分の体に押し込むと恐る恐るドアの覗き穴から向こう側を見る。

はるりんご「どう?」

すくろん「さっきの人だ…!どうしようっ…!」

そこに立っていたのは、先ほどすくろん達を発見したSGの隊員だった。

はるりんご「みつかんの早くない!?」

すくろん「どうしようっ…!」

と、焦っていると…

ビリリリッリイリリリリリ

すくろん「ウギャァァァッ!?!?」

なんとドア鍵部分が切断され始める!

すくろん「強引すぎ!どうしよう!」

はるりんご「戦闘体制!!!タライで吹っ飛ばせ!」

すくろん「何だよタライって!?まずバグの使い方よくわからんし!」

そう言い争っていると、勢いよくドアが吹とばされる!!!

すくろん「ぬぉっ!?」

吹っ飛ばされたドアを急いで避ける。すると、先程のSGの隊員が乗り込んでくる。

あおい「S.G.第一部隊副隊長、和渡あおいです。刹那すくろんさんね。」

すくろん「わ、和渡…?どっかで聞いた気が…学校…?」

あおい「シャラップ」

すくろん「は、はい…な、何でここが…」

あおい「私の仲間が情報提供者の情報を元に住所割った…確かゆうりって言ったかな。で、やっぱあんた人の言葉話す感じ、人間なのよね…?」

すくろん「ハッ!もちろんでございます大佐!」

あおいは少し安堵したかのように表情を緩めた。

あおい「…私少佐。ってことは、あなたグリッチ持ちね。」

すくろんは何のことだかわからんと言う感じで顔をしかめる。

すくろん「…何ですそれ?」

あおい「グリッチ。バグとの関わりが多いと人体に直接発生するバグ。例えばサメが召喚できるようになったり、炎を操れたり、体が猫のようになったり…。そう言いう者達が集まり正義のために戦う。それが我が組織S.G.です。」

すくろん「つまり超能力ってことですか…。」

あおい「まぁそうね。私はSGの隊員だけどグリッチは発現してない。だからどんななのか感覚的な事はわかんないけど、あなたのはそのグリッチと似てると思うの。」

すくろん「は、はぇ〜」

はるりんご(グリッチどころかバグ発生源自体だなんて言えそうにないわね…。)

すくろん「もしかしたらそうかも〜ハハハ…」

あおい「グリッチだとしたら…で無かったとしても能力の乱用はしないようにね。それと、これ。」

あおいは紙を取り出すとすくろんに渡す。

あおい「S.G.隊員試験への招待状。なるべくグリッチはこちらで管理したいし、これを受けなかったとしてもあなたはS.G.の監視下となる。だったらいっそもう入っちゃいな。学業に暇があった時にでいいから。あおいから紹介されたってあっぷるって人に言って。」

すくろん「あ、ありがとうございます…。」

あおい「それじゃ。」

あおいはそう言うと立ち去って行った。

すくろん「ドアの修理…あぁ…」

はるりんご「…どうすんの?」

すくろん「いっそグリッチってことにしてSGに入るのが安牌なんだろうけど…。」

すくろんは暗い表情になる。

はるりんご「だったら入ればいいじゃない。」

すくろん「簡単に言うなよ。お世話になってるバイト先とかもあるんだ…SGは公務員。パトロールとかもあるんだ。それじゃあ忙しすぎて…」

はるりんご「だぁぁっ!全部やめなさいよ!」

すくろん「うるさいなバグのくせにキャンキャン吠えて!…はぁ…。」


その日の夜。

すくろん「…お前がいるせいでお風呂とか入れんのやけど。」

はるりんご「別にいいじゃない。私は気にしないよ。」

すくろん「俺が気にすんだよ!お前見た目女だし…。」

はるりんご「ふぅん…ま、ある程度経てば一時的な分離もできるようになると思うわ。まぁ1時間とか短い時間になるだろうけど。」

すくろん「それでも分離できるならそうしたいさ…。」

はるりんご「…私だって…。」

すくろんはそのまま眠りについたのだった…。


次の日。

はるりんご「ふわぁ…」

すくろん「学校行くとゆうりとたしがいるからもう行けないな…。」

はるりんご「じゃあ何すんの?」

すくろん「昨日バイト行けなかったから、その分働きに行こうかな。」

はるりんご「休めばいいのに…」

すくろんは支度をすると、雇い主であるてらのこの元へと向かった。

そしてそれを見つめる者がいた。

あおい「…一応グリッチを持ってる危険分子は専用の監視ドローンが紐付けられるまで、戦える奴が監視しないとなのよね…めんどくさい…。」

あおいはそう牛乳とあんぱんを頬張りながら呟く。

プルルルル

あおい「ん…?」

あおいはスマホを取り出し、電話に応じる。

あおい「何?ファボ」

ファボ『なぁ、昨日のバグ亀裂覚えてるか?』

あおい「えぇ。あぁ、あれね。だけど…どうしたの?」

あおいはファボのシリアスな声質を聞き、息を呑む。

ファボ『その亀裂が…大分やばいことになったかもしんねぇ…!』


とある研究所にて。

????「それで、アイツの行き先は分かったのか?」

シルク「はい。どうやら東京の方へと向かったようです。」

????「日本一のバグ発生源に自ら向かうとは…これもまた血ゆえかな。直ちに回収せよ。」

シルク「了解しました。神バナナ様」

その研究所にはそのシルク、そしてボスらしき人物、神バナナ。2人以外何もいないように見えた。が、そこには何か多くのパワー的な何かを感じさせられる。

神バナナ「もしあまりにも上手くいかなくなった場合はお前の出番だ。プロジェクトK…。」


しばらくして、すくろんはてらのこの元へに着いた。

てらのこ「やぁすくろん。昨日は大丈夫だったかい?」

すくろん「あ、はい!大丈夫です!」

てらのこ「午前中はパンダちゃん居ないけど頑張ろうね。」

すくろん「はい!」

そう返事するとすくろんは更衣室へと向かった。

すくろん「今日はニンジャの着ぐるみを着てビラ配りだ…。」

はるりんご「面白いの?それ?」

すくろん「面白いか面白くないかじゃなくて…うーん…。まぁビラ配りは面白くないかも。」

ニンジャの服を着て、背中に巨大な手裏剣を背負う。そしてニンジャの手袋を着用。

はるりんご「手袋デカすぎない?その靴もでかいし。」

すくろん「着ぐるみはみんなこんな感じさ。あとは、現場まで寒いからパーカー着てと…」

すくろんがパーカーを着始めたその時。

はるりんご「っ…」

はるりんごは何かを察知したかのように辺りを見回す。

すくろん「…?どうしたんだよ?」

はるりんご「なにか…大量の何かが向かってきてる…。」

すくろん「なんだそr…」

ドッカァァァン!!!

すくろん「!?」

外から爆発音が鳴り響く!

てらのこ「すくろん!大丈夫か!」

すくろん「はい!けど、なんだ!?」

すくろん達が外に出ると、燃え盛るビルや、汚染された地面が広範囲いに広がっているのが見えた。

すくろん「な、なんだあれ…」

すると、後ろの方からジェットパックの音が聞こえる。

すくろん「あ、あの時の…えっと…あおいさん!あおいさ〜ん!!!」

こちらに気づいたあおいは急降下しすくろんの元に降り立った。

あおい「どうしたの!?」

すくろん「あれ、どうなってるんです。」

するとあおいは顔をしかめた。

あおい「昨日君がいた辺りにバグの亀裂があったんだ。それを消す為にバグの亀裂を発生させたヴァーグを見つけようとしてるんだけど、一生見つからなくて。ヴァーグ産の亀裂はそのヴァーグが自分の意思で直接閉じるか、そのヴァーグを倒さないと止まらない!」

すくろん「な…っ…」

すくろんには、思い当たる節が大有りだった。

てらのこ「けど、たった1日経っただけでこの規模はおかしくないですか…!?」

あおい「うん、だから大事になってるのよ!それじゃ時間ないから!話は後で!」

するとあおいは再び飛び去って行った。と、同時にすくろんは地面に跪く。

てらのこ「すくろん、逃げるぞ!おい!」

すくろん「俺の…おれの…せい…?」

すくろんは焼けた鉄骨や汚染された地面を見て絶望する。

すくろん(俺が自分が生きるためにこのバグを生かしたから…あの後ちゃんと閉じに行かなかったから…!!!)

すくろん「ど、どうしよう…っ!」

てらのこ「逃げよう!俺たちにはどうしようもないんだ!俺たちはSGの人たちとは違う!ただの人間なんだ…!!!」

すくろん「…あぁ…っ…」

そう。ただの人間。自身も、昨日までそうだった。

はるりんご「…私を亀裂の元へ。」

すくろん「!」

突如脳内に響いたその声はすくろんをハッとさせた。

はるりんご「あの女の言うことが正しければ私なら閉じれるはず。けど、あの亀裂、暴走しててもう遠隔じゃ閉じれない。早く!」

すくろん「くっ…!」

すくろんは再び立ち上がる。

てらのこ「すくろん…」

すくろん「僕は大丈夫です、てらのこさん…。」

てらのこ「!」

すくろん「ただの人間じゃ…無いんで!」

するとすくろんはバグの発生源目掛けて走り出す!

すくろん(高速移動の技なら昨日やったからどうやるかわかる…!)

すくろんは足に力を込める!すると足が坂を下る車輪のように素早く動き出す!

すくろん「早すぎて普通は小回りは効かない。けど、俺が効かせる!」

すると、汚染されたエリアへと入っていく。俊足はかなりはやく、先に突っ込んでいったあおいにもう追いつく。

あおい「ちょ、君!昨日も使ってたけどグリッチ使うな!それにここは危ないし、機動力系グリッチじゃあ…」

そう叫んでいると目の前に突如ヴァーグが現れる!

あおい「ヴァーグは倒せない!」

あおいは止まると、ヴァーグに向かって青の弾幕を放つ。更にそれよりも前からそのヴァーグと闘っていたファボも、炎のキューブをヴァーグに投げつける。

ファボ「やっと来たか!…っておい!誰だよそいつ!」

あおい「昨日のやつ!勝手に来ちゃって…。」

ファボ「機動系グリッチじゃあ何も出来ない!自殺行為だ!やるのは性行為だけにしとけ!」

ファボはそう叫ぶもすくろんは腕を構える。

すくろん「グリッチなら一種類の技しかつけないからそうかもだけど…俺は違う…!」

はるりんご「タライ落としだ!」

すくろんは空に手を伸ばすと空に巨大なタライを召喚!それはヴァーグの頭に向かって落っこち、激突!目を回したところをパンチで粉砕!

すくろん「着ぐるみの手袋持ってきてよかった!殴っても痛くねーや!」

あおい「俊足の応用…じゃないな。なんだ今のは…いい加減止まれ!」

すくろん「嫌です!これは俺の、俺達にしかできない罪滅ぼしだから!」

あおい「…!」

ファボ「おいっ!」

すくろんとあおいはどんどん奥へと向かって行く。

あおい「亀裂、目視で確認…!」

すくろん「おいバグりんご!閉じるにはどうすればいい!」

はるりんご「バグの力を宿す君なら亀裂に直接触れることができるはず。それで強引に閉じるしかない!」

あおい「さっきから聞こえるその声なんだ!」

すくろん「おい、あおいさんにも聞こえてるぞ…!」

はるりんご(やべっ…。)

すくろんは亀裂の元へ辿り着くと、はるりんごの言う通り、亀裂にふれてみる。

すくろん「触れられた…!」

はるりんご「よし!どっちみちもうバレてんだ!一緒に閉じよう!」

するとはるりんごはすくろんから離れ、実体化する!

すくろん「な…!離れたら…!」

はるりんご「大丈夫!」

足元をみると、2人は足で繋がっていた。

はるりんご「繋がってさえいれば死なない!」

はるりんごも亀裂に両手をかける。

あおい「ヴァーグ…何だよ…なんなんだ…こいつら…」

2人は力を合わせ亀裂を閉じ合わせる!

すくろん「うぅぅぅっ!」

はるりんご「だぁぁぁぁぁ!」

そして、まばゆい光を放ち亀裂が閉じる!

すくろん「…!よし!」

あおい「閉じた…閉じたぞ!」

あおいがそれを見届け、その場にいる者に伝える。

ファボ「よぉし!亀裂さえ消えれば消化試合だ!行くぞ!全員孕め!」

ファボはそう叫ぶとその場に取り残されたヴァーグ達に向かい走り出す!

あおい「2人とも。話は後だ。ここで待ってろ。」

すくろん「…はい。」

はるりんご「な!?逃げないの!?」

すくろん「…今逃げたら敵判定されて殺されるぞ。」

はるりんご「…っ」

あおいは上昇していくと、ジェットパックの装甲を一部展開する。

あおい「散くよ!」

あおいは装甲の隙間から水蒸気のような物をまく。それは地に落ちていき、汚染された大地を浄化していった。

すくろん「バグを消すスプレーと同じ成分か…」

はるりんご「肌に触れるとピリッとするわ…」

すくろん「はぁ…これから大変そう…。」

そうすると、先ほどまで荒れていた場所からバグが消え去ったのだった。ただ、1人を除いて。


次回 セツナ 第二話「一般人/一般人の根性」に続く…!

なろうに投稿する初作品となります。不慣れですがよろしくお願い致します。

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