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SETUNA -そのバグ修正致します-  作者: 刹那すくろん
二期「スムージー編」
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第十七話「巻き戻り」

現代からそう遠くない未来、日本は様々な改革を経て混沌の時代となっていた。 子供は親を失い、孤児となり1人で暮らす。そんな荒れた都会の郊外で、暮らすある1人の少年にまた新たな… めっちゃ喋る愉快な脅威がやってくる…!?

ある日のすくろん宅付近にて…。

あおい「じゃ、リハビリのためにも散歩してくるわー」

すくろん「うん。いってらっしゃい。」

あおいは前の戦いで怪我を負っており、回復したものの、まだリハビリが必要な段階なのでS.G.の仕事を休んでいた。かと言って、今日は土曜なので学校もない。暇なのでリハビリを兼ねた散歩に出たのだ。

あおい「…静かなのもたまには良いわね。」

あおいは空気を吸いながら気持ち良く進んでいく。

あおい「さてと…。」

あおいは近場の公園に着くと家から持ってきたカバンを持ちながらベンチに座った。

あおい「いくらリハビリ中とはいえ…送られてきたら試したくもなっちゃうわよね…」

あおいがカバンの中から取り出したのはブレスレッド型のデバイス。

あおい「技術課から送られてきた新品パワードスーツ!」

あおいがブレスレッドのボタンを押すと、たちまちアーマが展開、一瞬であおいの体を包んだ。

あおい「新車の香り…ってやつね。さてと…バレたらやばいけどパトロールしてみっか!」

パワードスーツのジェットパックが火を吹く。

するとあおいはパワードスーツに連れられ空へと飛んでいく。

あおい「えぇっと、現在この町で発生してる1番近くのバグは…これか。」

あおいはレーダーの指す方向へと飛んでいく。

あおい「…あれか…なんだ、まだ開いてない亀裂か。」

あおいは地面に着陸する。その亀裂は大きくひび割れていたが、開いては居なかった。

あおい「あの一件以来ヴァーグも減ってるらしいわね…。ま、居ないより良いことはないか。」

あおいはスプレーを取り出し、亀裂に吹きかけようとした。

あおい「…あれ?」

が、その亀裂はなかなか消えない。

あおい「んなばかな…」

あおいがもう一度スプレーを吹きかけようとした時…。

???「ガァァァァ!」

あおい「!」

あおいは反応し、後ろから迫るそれを素早く避けた。

あおい「なぁるほど。やっぱヴァーグ既に出現してたか!」

あおいはパワードスーツのキャノンを構え光弾をヴァーグに向かい撃ち込む。

ヴァーグ「ぐぐ…」

が、ヴァーグに打ち込まれた弾丸は溶けたかのように消えてしまった。

あおい「消失系のバグか…!思ったよりめんどい相手の当たっちゃったな…!ならこれはどうだ!」

あおいは次にミサイルを撃ち込む。が、今度は確実にミサイルがヴァーグに衝突したのに、ミサイルが起爆しない!

あおい「もぉなによ!不良品じゃないこのパワードスーツ!」

ヴァーグ「ヴァーグ!」

あおい「そう…パワードスーツのバグね!それなら、物理攻撃で…!」

あおいはジェットパックに点火し、ヴァーグに向かって行く。

あおい「折れた骨が痛みませんように…!」


✈️ジェットストライク


その攻撃は確かにヴァーグにダメージを与える!

あおい「よし…!」

あおいは一旦ヴァーグから距離を取ろうとした。が…。

ヴァーグ「ヴァァァァぁ!」

ヴァーグがあおいに向かって手を伸ばす!

あおい「ちょっ…!」

あおいは足を掴まれ、引き寄せられる。

ヴァーグ「ガァァァァ」

ヴァーグはパワードスーツのヘルメットに手をかけるとそれを引き剥がす!

あおい「あぁぁ!新品なのに!」

ヴァーグ「ガァ!」

ヴァーグは再び手を振りかぶる。

あおい「!」

ヴァーグ「イイ面ダ!」

あおい「なら殴るなぁ!?」

ヴァーグはあおいの顔面にパンチを喰らわせる!その衝撃であおいは吹っ飛ばされていった。

あおい「ぐふっ…レディになんてことを…。」

ヴァーグ「オマエ、イケメンナ男ジャナイノカ。マナ板ツケテルシ」

あおい「ぶち殺すぞオラ!!!」

ヴァーグ「ガァァァァ!」

するとヴァーグは方向転換し、せっせと逃げ出した。

あおい「おいゴラ!まな板訂正するまで逃さんぞ!!!」

ヴァーグ「ガァァァァ!!!」

あおいは腕からミサイルを発射する。それはヴァーグに当たる…!が、爆発しないどころか大きな口で食われてしまった。

そうして、ヴァーグは町のどこかへ消えていった…。

あおい「ちくしょー…。」

あおいはパワードスーツのヘルメットを回収する。

あおい「壊れて…ないわね。ふぅ。アザできちゃった…病み上がりなのに…。これからどうしよ…。こんな状態で出陣したなんて、アップルに怒られるなぁ…。」

あおいがそう俯いたその時。

すくろん「何やってんだよ!?!?」

あおい「あ!?すくろん!?」

家にいたはずのすくろんが駆け寄ってくる。

あおい「なんでここに…。」

すくろん「家からパワードスーツのリングが無くなってるから、アップルが一応追いかけてこいって…。」

あおい「観察眼…。あんた、絶対言うんじゃないわよ!」

すくろん「えぇ…」

あおい「…それと、良いところに来た。」

すくろん「?」

あおい「あのヴァーグを倒すのに協力して!」

すくろん「やっぱ、ヴァーグと戦ってたんだな。」

あおい「ぎくっ…」

あおいは冷や汗を垂らしながらも懇願する。

あおい「たのむよー!あいつ、単純な物理攻撃しか通用しないんだ!私は病み上がりだし、バレたらやばいし、頼む!」

すくろん「…はぁ、ヴァーグを倒すのは良いけど、その前にアップルに殺されるぞ…。」


数十分後、あたりを捜索したもののヴァーグが見つからなかったため、一旦自宅へ帰った。

アップル「…で?」

あおい「ただの散歩です。」

すくろん「…え…?」

あおい「ん゛んっ…!散歩です。」

アップル「…じゃあなんでリング消えてんだ。」

あおい「…なぜか入ってました!」

すくろん「はい!」

アップル「顔のアザは?」

あおい「歩いてたら転んで!顔面地面にぶつけました!」

すくろん「全く!酷い顔でした!」

あおい「余計なんだよオイ。」

アップル「はぁ…。頼むから無理すんなよ…。明日から出張なんだから。」

あおい「は、はい…。」

すくろん「あんたはまず俺の家の正式な住人じゃないんだからプリン代払ってください…。」

アップルは知らん顔する!

あおいはほっとしたようにその場から離れようとした。

アップル「特に、パワードスーツ試着した勢いでヴァーグ倒そうとして、ボコボコにされて帰ってきたとかやめてくれよな。」

あおい「」


さて、夕日が降ってきた夕方にて、あおいとすくろんは作戦会議をしていた。

はるりんご「…バカね。」

あおい「うっさい電流流すぞ。…とにかく、今日1日は多分アップルが目を光らせてるから外出無理だ…!」

すくろん「出るとしたら明日以降か。被害出ないと良いけど。」

あおい「とにかく、私はまだ出動許可が出てない。すくろんもつるさめの許可がない時の単独戦闘は許可されていない。バレないように、被害出る前に、事前に知ってるワイらだけでやるしかない…!」

すくろん「…はぁ…面倒臭いことに巻き込んでくれたな…。」

すると、すくろんはふとあおいの顔を見る。

あおい「…?何、ゴミでもついてる?そんなまじまじと見られたら恥ずいんだけど…。」

すくろん「…いや、さっきの戦いでのアザとかどうしたんだ?消えてね?」

あおいは自分の顔に触れてみる。

あおい「あら本当…。もしかして、ついに私もグリッチを!?再生能力かしら!」

はるりんご「そしたらバグのエフェクトとか出るだろ…。はぁ…、飯食ってはよ寝よう。」

あおい「…うん。」

そうして、その日の夜はすぐに布団に潜ったのだった。


次の日。早朝。

すくろん「ふわぁ…。」

すくろんは起き上がるとあたりを見回す。

すくろん「あっぷる食い散らかしたまま寝てる…。おい、あおい…!」

すくろんはあおいの布団を揺らす。

すくろん「アップルが寝てるうちに行こう…!」

が、応答がなかった。

すくろん「…あおい?」

すくろんはまさかと思い、掛け布団をどかす。すると…

すくろん「な…な!?」

そこにいたのはなんと…。

あおい「ばぶぅ。」

乳児にまで退行したあおいだった…!!!

すくろん「なぁぁぁぁ!?」

あっぷる「ん…?」

アップルが起きそうになったのですくろんはすぐに声を押し殺す。

あおい「だぁ、だぁだ。」

すくろん(なるほど…!昨日アザが消えたのはあおいの身体の時間が巻き戻ってたから…!ちょ、まて?もしそうならあおい最終的に消えちゃうんじゃ…!?)

あおい「ぶぅ…ばぁ、だぁ!ばぶぅ。」

すくろん「ちょ!静かに!はるりんご起きて…!緊急事態だって…!」

すくろんはあおいを抱き抱えると急いで移動する。

あおい「えへっ、だっだ!」

はるりんご「んぅ…何よこいつ…どちら様…。」

あおい「まぁむぁ!」

はるりんご「な!喃語…。」

すくろん「ヴァーグのせいで若返ったみたいで…、とりあえず外でよう!」

すくろん達は外に出ると、一旦ベンチにあおいをちょこんと座らせた。

はるりんご「このパッチリおめめに青い髪、どこか抜けてる感じ…正しくあおいね。」

すくろん「お前、世話してくれよ。」

はるりんご「なんで私!?」

すくろん「いや、俺母乳出ないし。」

はるりんご「ヴァーグ倒せば戻るでしょ!このままいけばこいつ受精卵まで戻って逆に死ぬわよ!」

すくろん「なんてこったい…。」

あおい「だぁわぁ!ばぁぶぅ。だだぁ?うばぁむぅ…だぁ。」

すくろん「…とにかく、ヴァーグ探すしかないか…!」

そう言うと、すくろんはあおいを抱えて走り出す!

はるりんご「見た感じ、約1時間半で1歳若返ってる。時間逆行で今が大体2歳とか3歳くらい。」

すくろん「つまり最長でも4時間半が制限時間か…。大丈夫!俺がヴァーグ倒しまちゅからね〜」

あおい「だぁ!」

はるりんご「あんたもなんだかんだでノってるじゃない。」

今、あおいの育児をしながらのバグ修正が始まる…!


次回 セツナ 第十八話「巻き戻りを巻き戻せ!」に続く…!

ばぶー

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