第十三話「下ネタ大会」
現代からそう遠くない未来、日本は様々な改革を経て混沌の時代となっていた。
子供は親を失い、孤児となり1人で暮らす。そんな荒れた都会の郊外で、暮らすある1人の少年にまた新たな…
めっちゃ喋る愉快な脅威がやってくる…!?
さて、時は放課後。
すくろん「さてと…これをこうして…」
すくろんは久しぶりに登校再開した学校でpcを使い何か作業をしていた。
ゆうり「…おう。すくろん。」
すくろん「あ、うん。」
学校戻った際、最初は気まずかったゆうりとすくろんの関係もだいぶマシになったようだった。ゆうりはすくろんのpc画面を覗きもむ。
ゆうり「何やってんだこれ?」
すくろん「装備のデザインを決めてるの。」
ゆうり「装備…って、S.G.のやつか。」
すくろん「そうそう。」
すくろんのpcの画面には、黒い鎧を纏ったスーツの絵があった。
すくろん「機能面はもうあおいが決めてくれたらしくて、マネキンに機械部分とか装置つけたレイヤーの上にレイヤー増やして装備のデザイン描いてる感じ…で伝わるかな…」
ゆうり「さっぱりだ!」
ゆうりはそう大きな声できっぱり言い切った。
パンダ「あぁぁ!ちょっとぉ!?」
そこにパンダも駆けつける。
パンダ「ゆうカス!まーた懲りずにすくろんいじめてんの!」
ゆうり「はぁ!?いじめてないわ!何でそうなるんだよ!」
ぱんだ「前科よ!前科!一度あったことは二度あるかもしれないでしょうが!」
ゆうり「ぬぐぐ…」
2人の間にバチバチとした雰囲気が漂い始めたその時、
すくろん「できた!装備!」
2人は画面を覗き込む。
パンダ「いいじゃん。かっこいい。」
ゆうり「シンプルだな。」
すくろん「最初はシンプルな方がいいってあおいが。実戦を積んで機能追加してくから。」
ゆうり「なるほどな。」
ぱんだ「いいじゃん!」
すくろん「さてと…あおいは前の事件の報告書の都合で先帰ってるし、俺らも帰るか。」
ぱんだ「そうだね。」
すると、すくろん達は席を立ち学校を出た。
ぱんだ「すくろんも装備が届いたらS.G.での任務開始で会うこと少なくなるの?」
すくろん「いや、当分は階級も低いし、先輩達の任務ついてく感じだし、未成年だから労働時間も少ないし、配慮してもらってるよ。」
ゆうり「すっげぇホワイト企業だな。」
ぱんだ「いーや、意外とそういう組織のボスがバグを発生させてる黒幕ってことも…」
すくろん「そんなわけ…ん?」
すくろん達がそう雑談しながら下校していると、陽気な音楽が聞こえてくる。
ぱんだ「何?なんかのイベント?屋台あるかしら?」
ゆうり「いや、なんかステージみたいなのあるぞ。」
すくろん「見てくか。」
すくろん達は音楽の源となっているステージの元まで駆け寄る。
すくろん「こ、」
ぱんだ「い、いやだ…なにこれ…」
ゆうり「おいおい…」
そこに立っていた看板に書かれていたもの…それは…!!!
すくろん「『下ネタ大会』…!?!?」
すくろん達はステージの上を見る。出場者かと思われる人物が何人も並んでいた。
すくろん「…あれって…ファボパイセン!?」
すくろんが見つめた先にはなんと、すくろんの所属するS.G.第一部隊の隊員ファボが居た!
ファボ「お、よー。すくろんじゃねぇか。」
パンダ「知り合いなんだ…」
すくろん「え!?あ、い〜や〜…うん…。」
ゆうり「うおw」
ファボに目を奪われていたが、その後ろに恥ずかしそうにぽちねこも立っていた。
ファボ「お前らも見てってくれ!席空いてるから!」
すくろん達は半ば強制的に席に座らさせられる。
ぱんだ「…なんでこんなのの席の方がうちらの劇の席より埋まってるのよ…!!!」
ゆうり「まぁ下ネタは世界を救うからな…」
すくろん「始まるよ。」
すると、司会のような人物が出てくる。
司会「レディースアーンドジェントルメーン!ウェルカムトゥ下ネタ大会、開幕ダァ!」
すると観客席からどっと拍手が湧く。
ぱんだ「こいつら全員アタオカじゃないのマジで…」
司会「それではまず、第一種目だ!」
ファボ「頑張るぞ!」
司会「今からみんなには自分の好きな性癖をあつーい液のように語ってもらう!1番熱が伝わった人物の勝利だァァァ!」
ファボ「ファッ!?」
すくろん「…共感性羞恥がすごい…帰りたい…!!!」
司会「それではまず…ブルーベリー選手!!!」
ブルーベリー「やはり私はNTR系のものが好きですね。」
すると周囲からブーイングが押し寄せる。
ゆうり「純愛が1番だろ。」
ぱんだ「ntrか…少しわかるかも…」
すくろん「え?」
ブルーベリー「あの攻められた時の感じ!結局体には嘘をつけないんだ…それが興奮する…!」
司会「おっいいですねぇ。それではお次にファボ選手!」
ファボ「圧倒的“ピー”です。」
すくろん「…ピー?」
パンダ「やばすぎて作者からピー音挿れられてるじゃないこの紫男…」
ファボ「“ピー”は“ピー”と“ピー”が両方あり、その“ピー”が“ピー”してるのが“ピー”で“ピー””ピー“”ピー“の”ピー“”ピー“”ピー“”ピー“”ピー“、よって私は”ピー“を推します!」
すると辺りは拍手喝采!!!
すくろん「いや聞こえねぇよ!」
ゆうり「酷過ぎて俺らの耳が音を受け入れるのを拒否しているのか…?」
パンダ「もう終わりだよ…」
司会「こぉれはすごい!この熱気を超えられるものはいないでしょう!ファボの勝利!!!」
すくろん「もうめちゃくちゃだよ…。」
ファボ「しゃああああ!」
ブルーベリー「く…そ…」
ぱんだ「なにこれ。」
すくろん達はその後こっそり会場を抜けると帰路に戻った。
ゆうり「あれが同僚って大丈夫か?」
すくろん「まぁ…多分…。俺はあおいが復帰するまでつるさめって人のところでお世話になるらしいし。まぁそのつるさめの弟子がファボなんだけど…。」
パンダ「すくろんは…あんなふうにならないでね…」
すくろん「うん…」
三人は顔面真っ青な状態で、家に帰って行ったのだった…。
すくろん「ただいまー。って、あおいの靴ない…でかけてるのかな。あとでpc返そう。」
すくろんはリュックを置くとソファに座り込んだ。
はるりんご「全く、ヒトってあーんなばかなことばっかしてんの?」
するとすくろんの体内に寄生するバグ、はるりんごが顔を出す。
すくろん「いや、あれはイレギュラーだよ…。はぁ…これから大丈夫かなぁ。」
はるりんご「私らが分離できるようになるまでは死ぬなよな!」
すくろん「へいへい。」
ガチャっ
すると、玄関の扉が開き、あおいが帰ってきた。
すくろん「どっか行ってたの?」
あおい「え?あ〜うん。人数合わせでね。」
すくろん「?…装備のデザイン決めたよ。」
あおい「ん、じゃあ見せて。」
あおいはpcを開くとデザインされた装備を見る。
あおい「うん。いいじゃん。」
はるりんご「…こういうのって男の子好きよねー…。何がいいんだか…。」
すくろん「五月蝿いな!ロマンがあるだろ!」
はるりんご「わたしにゃあわからんなぁ。」
あおい「…よしこれで発注しといた。設計とシステム自体は前から決まってたし、大体2週間で届くと思う。」
すくろん「ついに俺もはるりんごを隠さずともいれるのか…」
そう、S.G.職員以外の者はバクや、それ関連のものを扱うのが違法なので、今までは外に出る際はるりんごには隠れてもらっていなければならなかった。
あおい「けど、スーツ着てる時だけだよ。制服とか、S.G.職員だってわからないのはNG!」
すくろん「それでも少し、心に引っかかった重荷が一つ取れた感じがする…。まぁ氷山の一角でしかないんだろうけど。」
あおい「そんじゃ、私夕飯の準備するわ。」
すくろん「うい。」
あおいはそういうとキッチンに向かっていった。
すくろん「にしても下ネタ大会酷かったなぁ……。ステージ乗ってる人よく恥ずかしくなかったなぁ…。ん?…ステージか。」
すくろんはふと思い出したかのようにスマホに手を伸ばす。
すくろん(そういや最近…てらのこさんのとこのバイト行ってないな…。)
その日の晩のすくろん宅の食卓にて。
あおい「そろそろバイトに戻ってもいいかですって?」
すくろんはあおいにバイトに関する交渉を行なっていた。
すくろん「うん。劇とか、着ぐるみ着るバイトやってるんだけど…。人手不足で、こうして休んでいる間にも結構迷惑かけてるっていうか…。」
あおい「役者なの?」
すくろん「まぁ…どうなんだろ。大きな劇場ほど大掛かりな劇したりはしないし、全体的に子供向けだし、ビラ配りとか広告宣伝ばっかの月もあるし。なんていうか…予算不足っていうか…。」
あおい「あぁ、キャラクターの着ぐるみとかがやってるヒーローショーみたいな感じか。まぁ…今の時代そういう劇?ステージ?ってあんま誰も見ないわよね。」
すくろん「うん…。」
あおい「まぁ、いいわよ。監視も兼ねてたまに見に行ってあげるわ。」
すくろん「ありがとう。」
すくろんはそう言うと食い終えた夕飯の食器を片付け始めた…。
次回セツナ第14話「下ネタ大会のようなステージに」に続く…!
うぇい




