100.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
グレースの大剣が風を切り裂き、襲いかかる魔物を次々と両断していく。
戦場を縦横無尽に駆け巡るその破壊力は、まさに無双という言葉が相応しかった。
同時に、マルコーが率いる帝国軍人たちの動きも見事であった。
統率された無駄のない連携でグレースの死角を完璧に埋め、討ち漏らした魔物を確実に仕留めていく。
よく訓練された彼らの支援により、いつもなら骨の折れる乱戦が、驚くほど楽に進んでいった。
「ふん、思った以上にやるじゃないかい」
「お褒めに預かり光栄です」
マルコーは軽快に弓を引きながら、余裕の笑みを浮かべて答えた。
その時、倒れた魔物の影から、もう一匹の獰猛な魔物が音もなく跳躍した。
完全にグレースの死角からの不意打ちであった。
大剣を振り抜いたばかりのグレースは、一瞬だけ反応が遅れる。
しまっ、と思った瞬間。
どんと、横から強い衝撃が走り、グレースの巨体が大きく突き飛ばされた。
「なっ」
地面に足を踏み鳴らして踏みとどまったグレースが目にしたのは、自分の代わりに魔物の鋭い爪を受けたマルコーの姿であった。
衣服が裂け、彼の腕に赤い鮮血が走る。
マルコーは痛みに眉を顰めながらも、至近距離から放った一矢で魔物の眉間を正確に撃ち抜いた。
魔物はどさりと地面に倒れ伏し、二度と動かなくなる。
「あんた、何やってんだいっ」
グレースは信じられないものを見るように、目を見開いて叫んだ。
自分よりも遥かに小柄な男が、Sランカーである自分を庇って怪我をしたのだ。
「レディを怪我させるわけにはいかない。それが帝国の軍人の誇りですので」
マルコーは傷口を軽く押さえながら、何事もなかったかのように爽やかに微笑んだ。
どきん、と。
グレースの胸の奥で、今まで感じたことのない激しい鼓動が跳ね上がった。
レディ、と。
この男は今、確かに自分のことをそう呼んだ。
(レディ……。こんな、クマみたいなあたしを……)
グレースは自身の大きな手をじっと見つめ、顔が急激に熱くなっていくのを感じた。
今までその規格外の体躯と腕力から、周囲には化け物か男扱いしかされてこなかったのだ。
一人の女性として扱われ、命懸けで守られたことなど、ただの一度もなかった。
動揺を隠すように、グレースは慌てて大剣を握り直した。
「ば、馬鹿言ってるんじゃないよっ。さっさとその傷を塞ぎな。残りはワタシが全部片付けるよっ」
「おや、頼もしい。では、お言葉に甘えましょうか」
マルコーが小さく笑う。
グレースは赤くなった顔を誤魔化すように、大剣を激しく振り回して残りの魔物へと突撃していった。
【おしらせ】
※5/22(金)
新作、投稿しました!
ぜひ応援していただけますとうれしいです!
URLを貼っておきます!
よろしくお願いいたします!
『婚約破棄された【失格聖女】、元魔王城を最強ホテルに改装して楽しく暮らす。~極めた結界術で未来の世界で弱った魔族たちのための最強の宿を作る。私を失い没落した勇者はお断りです~』
https://ncode.syosetu.com/n6777mf/
広告下↓のリンクから飛べます。




