18 3体合身ギルガメッシュ・ダガー
だがイービルが示す忠誠心は本物であった
水晶城は己の命も省みず
主の命じる侭に、その出口を閉じた。
だが水晶城が入り口を閉じるより
僅かに早く脱出を成功脱出を成功
させた者達がいた
その数404体
「やった!やったぞ!何とか脱出
出来たぞ!」
彼等が脱出出来たのは奇跡だった
イービル軍の奴隷として捕まった敵兵ダークネスの
生き残りやイービル軍を裏切ろう
としたダークネス兵
それにガモン・ダガーの為に自ら
人質として捕らわれた
ダガーの兵隊ダークネス達である
アークエリアルは
彼等を水晶城の牢に閉じこめたがその牢と呼ばれている場所は
水晶城イービルの胃袋だったこの胃袋から脱出する事など不可能に思えたが
彼等はあるダークネスによって救い出されたのだ
「本当に脱出出来るなんて
全部貴方のおかげだアンドロマリウス軍隊長グリオット」
404体のダークネスを
先導したのは何と
自爆して果てたと思われていたあのグリオットだった
「いや…例を言うなら
脱出の手助けをしてくれた
イービル軍の兵とグライル・ダガー殿のおかげだ」
あの時ーーーー
自爆を計ったこの俺を
「部下を逃がすために己の命を犠牲にする迷い無き信念を持つ戦士
グリオット…このままお前を死なせるのは琴子
にとって損失が大きすぎる…お前はアンドロマリウス軍にとっても
必要不可欠の存在なのだ…」
そう言って
グライル・ダガーは爆発を
自分のエネルギーで装い
その爆発に紛れて俺を
多くのダークネスが捕らえられている水晶城の胃袋に
紛れ込ませてくれたのだ
此を指示したのはアーモンで
この事を琴子は予め教えられていたから、冷静でいられたのだった
オルペウスになってやっと
馴れてきてアーモンのレベルに近づき意志疎通が可能になり琴子は
俯瞰からモノを見る力を付けた
その力無くして高位の意識空間でアーモンと会話する機会は訪れない、従って
琴子がオルペウスに変身できるのは何の不思議も無かったのである
グライル・ダガーによって助けられた
グリオットは
隙を見てダガー軍の兵だけでなく
他の生け贄砲の餌食にされる筈の
多くのダークネス兵と一緒に脱出
する隠密作戦を琴子と友に進行さ
せていたのだ
「この作戦の成功に
一役かってくれたのは他ならぬ
敵である俺達を監視する
イービルの兵隊ダークネス達だった」
「ああ…確かに彼等に感謝しないと、アークエリアルに反発する
彼等の協力があってこそ初めて我々は第一世代の連中や水晶城の
目をかいくぐりこうして脱出に成功したのだから」
グリオットはアークエリアルの統治機構に問題が多い事を牢の中で知った
何故なら水晶城の中の牢番や兵隊ダークネス達は
牢の中にいる自分達敵兵ダークネスに対し友好的で
兎に角アークエリアルの事を
指示する者は誰一人としていないのである
「あんなに嫌われた主導者を俺も初めて知ったよ」
グリオットはこの、牢の中で知り
合ったガモン・ダガーの兵隊ダークネスの一体と親しく成った
この兵の名はバリュー人狼のバリューと言う。
バリューは気絶していた
グリオットを介抱し牢からの脱出の際にも仲間や敵のイービル兵を
説得した功労者であった。
「うちの大将とは大違いだ…
普通自分達の将をあんな風に罵倒したりしないからな」
「本人が居ない所では不平不満が
蓄積されていた…それらが
このタイミングで一気に
爆発したんだ」
「まあ…俺達を脱出させると同時に一斉ほう起仕様としたが
…第一世代があんなにいては…俺達を逃がすのが精一杯の反抗だったがな…」
「一緒に来ればいいのに
自分達まで脱走すれば第一世代と水晶城の目を誤魔化せなくなるからと言って
残るなんて…」「俺達が逃げたと知れれば自分達の身の安全も危うくなると知っているのに」
グリオットとバリューは
イービル兵達の友情と勇気に感謝した
「こうなれば一刻も早く
アークエリアルを倒し
彼等を解放してやらねばなるまい」
グリオットのこの言葉にバリューも応えた「その通りだとも!」
だが当然と言えば当然だが
水晶城から404体ものダークネスが逃亡するのを気づかれずに逃亡出来る程、
第一世代は甘くは無かった何体かの第一世代はその異変に気が付き直ぐに後を追おううとした
のであるだが水晶城から遠ざかる404体の逃亡者を目しした
第一世代が水晶城の中から出ようとした瞬間その扉は
堅く閉じてしまった
「何をしている水晶城!今頃閉めてどうする!このノロマが!」
他の逃亡者を追おうとした第一世代も同じように
「此処を早く開けろ!奴らに逃げられてしまうだろう!」
と言い声を荒げた
だが、その声を聞いても
水晶城の扉は何故か開かなかった
ーーー第一世代のダークネス達は
困惑の表情を浮かべたーーー「何
なんだ一体?」
その頃オルペウスとダガーの戦い
は最終局面を迎えていた
戦いの最中でも琴子は
グリオットとの連絡を取っており
水晶城からの脱出に成功した事を
知る
「良いことを教えましょうか?グ
ライル・ダガー」
グライル・ダガーはオルペウスへ
の攻撃を続けながら
「聴こう…」とだけ言った
「今さっき貴方の無くし物と私の
無くし物が見つかったと連絡が…」
それを聞きグライル・ダガーは
「そうか…ならばもうこれ以上アークエリアルの茶番に
付き合う必要も無いな」
そう言いグライル・ダガーは
オルペウスへの攻撃を止めた
当然アークエリアルは
「何故オルペウスへの攻撃を止めるのだ!?」と抗議したが
グライル・ダガーは
「お前に捕まっていた我が
兵達は既に水晶城から脱出した…残念だったな」
グライル・ダガーは静かにそうアークエリアルに伝えた
「何っ!?」だがガモン・ダガーの躰をしたアークエリアルは
「そうか…我が軍の中に裏切り者が…やはり第一世代以外は信用出来ないな」
アークエリアルは将である
自分を兵達が裏切った事を悟った
「それでは404体のダークネス
の逃亡を手助けした兵達は全員死
刑に決定だ」
アークエリアルは悪魔の形相で部下達の死刑を宣告した
「いや…逆に裁かれるべきはアークエリアルお前の方だ…
お前に三行半を突きつけた者達こそが正義なのだ!」
グライル・ダガーはそう言い
アークエリアルを指さした
「フフフ…いい気になるなよグライル・ダガー…お前は…我を甘く見たな…いや
我がお前の考えを上回ったと言うべきだな」
オルペウスとグライル・ダガーは
互いに顔を見合わせ
「この状況で…何を言っているの
アークエリアルは?」
「絶望のあまり…狂ったか?」他の第一世代の助けもなく
グライル・ダガーをオルペウスとの戦いに
引きずり出すだけの目的で
単身この戦場に乗り込んできたアークエリアル
たとえガモン・ダガーの体で
闘ってもオルペウスとグライル・ダガーの2体にたかだか
30万クラスのDPでは相手にも成らないのは
解りきっている
何しろオルペウスとグライル・ダガーの現時点での
戦闘力は互いに800万超えしているのだから
勝算など有るわけが無かった
20体のガモン・ダガー親衛隊がたとえオルペウスにやられたダメージを回復し
戦いに加わってもガモン・ダガーの兄である
グライル・ダガーに牙を剥ける筈もない、人質である
404体の命が唯一のカードだったのに
それを今また失い八方塞がりになったごの状況で
一切の道が閉ざされたなか大人しく捕まりガモン・ダガーの
肉体を返し、命乞いする以外にアークエリアルに
生き延びるチャンスが有るとは思えなかった、だがこの
アークエリアルの不敵な態度は何だ!?
我々に気づかれずに
何かごの状況をひっくり返すような
秘策でもあると言うのか?張ったりか否か?
琴子もアークエリアルの真意を計り難いと思った
「何か企んでいるとしても
ごの状況で一体何が出来るのか解らないわ」
グライル・ダガーは
「腐っても一軍の将だったダークネスだ…只の虚勢では無いだろう
…油断せずにいこう」
水晶城からの攻撃も斜線上から完全にズレている上に
山脈が連なる此処ギリシャ
中央部は単身で乗り込んできたアークエリアルにとって
絶体絶命の最後のステージに違いなかった
琴子はラピュタを呼び
このガモン・ダガーの体を
運び込み、何とかアークエリアルとの分離を試みる事にした
「上手く行けば良いけど」
後はガモン・ダガーを傷つけずに捕らえるだけだ
オルペウスとグライル・ダガーはガモン・ダガーを
挟み撃ちにした
「ウゴォオオオオ」
暴れ狂うガモン・ダガー
「コラ!大人しくしろガモン!」
グライル・ダガーはガモン・ダガーを後ろから羽交い締めにした
オルペウスは
ガモン・ダガーの顔と
首を巨大な足の鍵爪で
鷲掴みにして押さえた
「大人しくしなさい」
オルペウスとグライル・ダガーに前後で押さえつけられた
ガモン・ダガーは為す術もなく捕らえられた
「口ほどにも無いやはりハッタリか」
その言葉を発したのは兄弟達の身を案じて
一足先にやってきたゲインフル・ダガーである
「この土壇場に何をしてくるかと
思い馳せ参じてみれば
どうやら俺の出番は無いようだな兄者よ」
ゲインフル・ダガーはグライル・ダガーとオルペウスの
手助けに成ればと思い
空中城塞から飛び出して来たのだ
「ああ…どうやらお前の出る幕は無かったようだな
ゲインフル」
グライル・ダガーもアークエリアルと言う邪魔者が混ざっていると
はいえ、ダガー3兄弟が揃い踏みになって
「オルペウスよ…紹介が少々遅れ
たが此処に集いし3体がダガー3兄弟だ、この後は互いに同盟を結
び今回受けた多大な恩をお返ししたいと思う」
オルペウスは「こちらこそ
宜しくお願いします」
と返事をかえした
「さあ観念にろよ他人の体を盗む事しか能のない盗人め
お前を我が弟の体から引き剥がし
それ相応の報いを受けさせてやるからな」
グライル・ダガーはそう言い
巨大な物体が自分達の元に
近づくのをみた
それは空中を浮遊する
巨大岩石にヨーロッパ中の
美しい城を集めて乗せた
アンドロマリウス軍の空中城塞ラピュタであった
「お迎えが来たぞ…アークエリアルお前の負けだ」
グライル・ダガーがそう言うと、
ガモン・ダガーに乗り移っている
アークエリアルが
不敵に笑いだしたグライル・ダガーの、怪力で羽交い締めにされ、
オルペウスに
顔と喉を足の鍵爪で鷲掴みにされているにも関わらず
アークエリアルは不気味に
笑い続けた
「何がそんなにおかしい
アークエリアル?狂ったか?」
グライル・ダガーは気味が悪かった
「狂ってなどいないさ…
ただあまりに我の思い通りに事が
進み笑いが止まらないだけだ」
アークエリアルがそう言った
その時だった
恐ろしい惨劇の幕が開いたのは…イービルは沈黙を続けていた、
イービルは水晶ダークネスと言う独特な体とダークネスの生命力を
吸収しそれを糧とする事からダークネスイーターとして
同じ種のダークネスからも忌み嫌われてきた
共食いはダークネス同士にも当然あるが
イービルは余りにも大食い過ぎるのだ、此が
ダークネス世界の食物連鎖のバランスを乱すと言う理由から
イービルはゾスター王の命令で廃棄処分される所だった、
アークエリアルが拾わなければイービルは等の昔に
遙か宇宙の果てにあるブラックホールに投棄されていたのだ。
そこまで嫌われるイービルは逆に
それだけ恐ろしい存在でもあったのだ
まず一度その体の中に捕らわれてしまえば空間転移能力でも無い限り脱出する事は
不可能に近いどんな攻撃もイービルの中では無効化されてしまうからだ
それが彼等には解っているからこそ、こんなにも混乱し焦っている
「いい加減に出せ!この水晶の化け物め!
もう冗談ではすまさんぞ!」
怒り心頭に達した第一世代達の怒号が聞こえる
此はもう恐怖から来る叫びに近く同じく水晶城の中に居るイービル軍の兵隊ダークネス達にも
その混乱は伝わっていた
「お前達これはどう言う事なのだ?我々を直ぐにこの城の外に出せ!早くしろ」
そう言われても兵隊ダークネスにはどうする事も出来なかった
「申し訳有りません
アークエリアル様以外この
水晶城のイービルが言うことを聴かないのです」
其れを聞き一体の第一世代が
自分の主に通信を送る
「大変で御座いますフラウロス様!水晶城に異変が起きております!」
その通話を受けた主はフラウロスと言う名の
強力なダークネスである
彼女はアーモンの依頼で自分の部下をイービル軍に
進入させていた
「何が起きているか応えなさい!?」
フラウロスの言葉にそのスパイは
「城の中に第一世代が全員閉じこめられました
どうやら兵達も何も知らされてはいない模様です」
フラウロスは此はただ事では無いと思った
「とにかくお前は空間転移出来るのだから今直ぐそこから
脱出しなさい!急いで」
だがもう既に手遅れだったのである
水晶城はその恐るべき牙を
味方である筈の第一世代達に向かって遂に剥いたのだ
「何だ!いったい何をする気だ!!」
第一世代達は慌てて
壁を破壊し始めた、近くに居るか弱いイービルの兵達はその破壊行為に巻き込まれ
一瞬で絶命するだがしかし水晶城の胃壁はびくともしないどころか
そのエネルギーをも吸収する
そして第一世代達は勿論の事
イービル軍の兵隊ダークネス達のコアエネルギーまでも
水晶城は吸い上げ続けた結果
力の弱いダークネスから順に
その命を絶たれたのである
一方 水晶城もこの行為の代償は大きく
只では済まなかった
第一世代のエネルギー量は
膨大だった、いつもは
数百のダークネスのパワーをチャージして砲として
発射するのが当たり前の水晶の怪物も第一世代約4000の
エネルギーを全て吸い尽くしそれをエネルギー砲として
発射するのである
主の命とは言え無謀過ぎた
イービル軍の数は数万だが
此だけでもダークネスが
一生を掛けて消費する
膨大なエネルギーである
その総量は計り知れない
まして4000の第一世代
そのDP総量は約8000万強
この途方もないコアエネルギーを
一気に破壊エネルギーに変えて撃
つ水晶城の主砲
バルケウスは想像を絶する
ものになるのは間違い無いであろう
この史上最悪の破壊をもたらすと
思われる一撃が
狙うのは…ギリシャ中央山脈にて
ガモン・ダガーを無事捕獲し空中城塞ラピュタに
運び込もうとしているオルペウスとダガー兄弟が
活動するその場所であった
水晶城はそこに照準を合わせ
史上最悪の生け贄砲バルケウスを発射したのだ
水晶城イービルは発射の
刹那 主であるアークエリアルの
身体を自分の体内から脱出させた
この時イービルは主人の名を呼べるものなら呼んでいたであろう
それは忠犬が主人に対して最後に贈る吼声だった
「オオオオオオォンンン」
水晶城の中では4000もの
ダークネスでも最強世代と
呼ばれた者達が死の重圧の中で苦しみ悶えていたこの死の世界では
力の弱い者は幸せだ、何故なら直ぐに死んで楽にならるのだから
だが第一世代の中でも特に力の強い者は悲惨だった
アークエリアルに組みし
他の世代を弾圧してきた彼等…アークエリアル等に
手を貸すのでは無かったと
今頃後悔しても後の祭りである、
アークエリアルの取り巻きとして美味い汁を吸おうと考えた連中ほど
この地獄で長いこと苦しむ結果となった
あわよくば自分がアークエリアル
に取って代わろうと考えていた程の事もあり
この取り巻き連中は全員
5万DPを超える猛者ばかり もし空間転移のアビリティを所持していれば
この地獄から脱出する事も出来たであろうが、残念な事にそのアビリティを持つ
唯一のダークネスは既に命を吸い尽くされ絶命していた
このダークネスはフラウロスと言う名の
セブン・デッドリー・サインズ候補の一体が
アークエリアルの同行を探る為に送り込んだスパイだったのだが
フラウロスにこの水晶城の現状を報告し終わった直ぐ後脱出しようとしたが
時既に遅く、絶命したのである。
取り巻き連中はアークエリアルに対し最後まで恨みと呪いの言葉を
吐きながら命を吸われる苦痛にのたうち回る者や
絶望のあまり嗚咽を漏らす者までいたが
次の瞬間全ての苦痛から解放された
水晶城イービルは第一世代4700体の命を生け贄に
最凶の破壊砲バルケウスを発射したのだ!
その瞬間天文学的なエネルギーが発生し
水晶城は爆発を起こし光の中に消えていった
凄まじい衝撃音と共に
衝撃派が発生しアテネと言う名の都市はその光の中に
消滅していく
そしてその壊滅的な破壊をもたらした
エネルギーの塊は一直線に目標である
アンドロマリウス軍の空中城塞ラピュタを完全に捉えていた
生け贄砲バルケウスは並みいる山脈をものともせず
ただ一直線に目標に向かって突き進んだ!
あらゆる障害はまるで無意味な紙で出来たオブジェ
実にその破壊力は推定
1億4000万DP この破壊力は
ゴーラやレイディアンスにも
匹敵する空前絶後のスケールに達した
核兵器にして14万発の破壊エネルギーが一方方向に集約された状態で突き進む
主人の危機を救うために
イービルがその命を捨てて
放った一撃がオルペウス達に
到達したのは発射から
6秒後である
オルペウスが気が付いたのは
その2秒前でグライル・ダガーもほぼ同時に気が付いた
グライル・ダガーはすぐさま
時間粒子を散布し
体感時間を20倍に加速した
「しまった!こやつは此をねらっていたのか」
グライル・ダガーは自分が
羽交い締めにしているガモン・ダガーを見ながら思わず声を荒らげた
「このコースではラピュタは直撃
だわ!何とか止める手段を考えな
いと」
だがこの優れた2体のダークネス
にはもう解っていた
この攻撃を止めることは勿論
ラピュタへの直撃を回避させることも不可能であると
ラピュタにいる全ての
ダークネス達もそれは伝わった、
彼等の結論は明確で
「オルペウス…そしてグライル・
ダガー殿の…お二方は逃げて下さい」
それを聞き取り乱す琴子は
「何を言うの!一緒に逃げるのよ早く!」
ルノアールにそう言ってから
琴子はそれが不可能だと
解ってしまった
そう…ジリジリと…後方から
巨大なエネルギーの塊が
押し迫ってくる気配を感じたのだ
「己!アークエリアルめ
死なば諸ともと言う訳か」
その質問にガモン・ダガーに取り憑く悪魔は応えた
「悪いが我は死なんこの身体から
離れれば我の精神は
元の身体に戻る結え」
そう言ってアークエリアルは
ガモン・ダガーの身体から
精神を切り離したのか
ガモン・ダガーの意識が
突如回復し「兄者…」
グライル・ダガーはその変化に即
座に気が付き羽交い締めにしてい
た腕を放した
「ガモン・ダガーか…本当の…」
オルペウスもガモン・ダガーを捉える鍵爪を放すと
ガモン・ダガーの目の光が
グライル・ダガーと同じ
ライトグリーンである事を確認する、アークエリアルに
身体を乗っ取られて居るときは彼の目の光の色は
くすんだ赤色だった
「目の光が…戻ってる」
ガモン・ダガーは完全に
アークエリアルの支配から
身体を取り戻したようだ
「ガモン・ダガー!!」
そこに弟を心配し続けた
ダガーの次兄であるゲインフルが弟の肩を抱き寄せ首に
腕を回した
「心配を掛けたなゲインフルの兄者」
「オオウ!心配したとも
このバカたれが」
この土壇場での3兄弟の再会はし
かし余りに時間が切迫していた
「グライル・ダガーの兄者
合体しようそうすれば
時間操作も強化され脱出の時間を
稼げる筈だ
「解った…合体だガモン・ダガー
そしてグライル・ダガー」オオウ!
3体のダークネスは心を合わせると本来の姿とも言うべき
三位一体の合体を果たした
グライル・ダガーの身体に
ガモン・ダガーの身体が鎧と剣そして盾となり
ゲインフル・ダガーは
正しく巨大な軍馬の姿をとり
ガモン・ダガーの鎧を纏う
グライル・ダガーをその背に乗せた黄金の騎馬大帝
ギルガメッシュ・ダガー




