17 イービルの献身
人狼戦士20体は大きく吠えて次々に自分達の王の後を追った!
「上手いぞ!我ながら実に上手い作戦だ!このままオルペウスと戦えば
弟とその忠義者のあの馬鹿共を救う為にグライル・ダガーが必ず乗り出してくる
そうなれば我の勝利だアークエリアルは20体の
人狼部隊を引き連れて
第一世代と交戦中のオルペウスのいる中央へと向かった
その頃ーーー
オルペウスはラピュタを襲ってきた第一世代部隊を還付無きまでに叩きのめしていた
だが強力な力が敵の本拠があるアテネから
此処中央ギリシャへと向かって来る事を察知し
オルペウスは此処に存在するアークエリアル軍団の残党を一体残さずかたずける事に
決めた
「新たな敵が到着する前に
残った敵を倒して置いた方が良いわね、一応こいつらも
第一世代の連中なんだから」
琴子はオルペウスのアクセルを全開に吹かすと敵に
攻撃を仕掛けた
「オルペウスの超電磁攻撃よ避ける暇なんてないわ」
逃げようとする第一世代ダークネスの体を次々に貫き
オルペウスは攻撃を終了させた、「攻撃完了!」
琴子はオルペウスの操縦を
完全にモノにしたようだ
「最強の戦闘マシーン・オルペウスがあれば怖い物無しよ」
琴子にとって自分自信の躰の様に動かせるこのオルペウスは何かに
乗っている様な気がする、まるで
人類の兵器であるバトルアーマーを操る操縦士の感覚と同じだ、つまり
オルペウスとはアンドロマリウス軍数万から生み出された
戦闘マシーンなのである
操縦士としての琴子の熟練度が増せばその戦闘能力も飛躍的に向上する
、戦いを繰り返せば繰り返すほど加速的に
強くなる
此まで戦闘経験が少なかったオルペウスが第一世代と言う
丁度良い練習相手が出来たお陰で今は動きそのものが
自然になっている
狩の腕がどんどん上がって
第一世代は既にオルペウスの
餌でしか無かった
もうオルペウスの戦闘力は
600万ダークネスパワーに到達している…この調子で
アークエリアル軍団が
ドンドン後続を送り続けてくれたらオルペウスの力は
更に強力になるのだが
「この…プレッシャーは…
これに近い感じの気を持つ
ダークネスを私は知っている…これは…
ゲインフル・ダガーのプレッシャーと同じ種類のものだ」
どんなに巨大なプレッシャー
でもその本質は変わらない
同じハブから生まれたダークネスでしかも三身一体の力を持つ者ならプレッシャーが
似ているのも当たり前だ
そしてその正体不明の敵が
オルペウスの目の前に出現した時、オルペウスの眼を通してルノアール達が見た者は
人狼の姿をしたダガー三兄弟の一体ガモン・ダガーに
間違い無かった
「まさか…本当にガモン・ダガーなのか…敵軍の親玉が
こんなに早く出てくる何て
あるのか?」
ルノアール達は困惑した
あのアークエリアルがこうもあっさり、その姿を見せるなど考えてもいなかったのだから当然だ
「本当に本物なのか?」
ルノアールは目の前に現れたガモン・ダガーに疑いを持った、だが
「いや間違いない…これは本物だ本物のガモン・ダガーだ!このゲインフル・ダガーが保証する」
懐かしい弟の姿を見てゲインフル・ダガーは心を震わせた
「間違いない弟の姿だ…」
オルペウスの前には
雄々しい姿をした人狼甲冑の
戦士が20体の人狼戦士を
引き連れ現れたのだ
中味がアークエリアルだと
解っていてもその姿は見惚れる程美しく気高い
まるで高名な画家が画く
絵画の一部分を切り取った様だった
「まさか貴方が直接出てくる何て思わなかったわアークエリアル」
琴子はオルペウスの口を通してそう言った
現時点でのオルペウスの
総戦闘力は600万ダークネスパワーである
10万にも満たないであろう
ガモン・ダガーに負ける要素は見当たらなかった
後、気になるのは20体の
ガモン・ダガー親衛隊だが
一体辺りの力は推定5000万である事から
敵の総戦力は20万
600万のオルペウスの
驚異に足り得ない事は明らかだった
「これなら殺さずに生け捕りに出来る筈…任せてガモン・ダガーを
生きたまま捕獲するからねゲインフル」
琴子はアークエリアルに操られているだけのガモン・ダガーを出来れば救いたいと
思いオルペウスのパワーを抑制した、通常のパワーで戦えば
殺してしまうのは明らかである
「行くわよオルペウス」
琴子はオルペウスの戦闘スイッチをオンにして、まずは
敵の戦力の中心であるガモン・ダガーの足を奪う事にした
「狼の俊敏な動きを封じるには
足を奪うしかない」
だが人狼達は逆にオルペウスの周りを円陣を組んで取り囲み攻撃を仕掛けて来た
狼は群で行動する
ガモン・ダガーの攻撃力の
不足を補うように巨大な力を持つ梟の化身であるオルペウスを狩る人狼の群
オルペウスの蹴りを巧みにかわし 爪と牙で徐々にオルペウスにダメージを与える
たとえどれだけ力の差があっても攻撃され続けたら
オルペウスでも危ない
だがオルペウスにはこの
ガモン・ダガーを生かしたまま捕らえるという想いが強くあった
オルペウスの本気の攻撃が
ガモン・ダガーや他の人狼に少しでも当たれば当たった
相手は一撃で即死は免れない
だからといってこうやって
攻撃を受け続けるのも手詰まり、ならばとオルペウスは
この人狼の群を気絶させる
手を考えた
オルペウスには敵の三半規管を麻痺させる超音波攻撃と言うとっておきの手段があった
「超音波砲…発射」
その攻撃は胸にある金色の
梟の飾りの口から発射された
超音波は見事に敵の動きを封じガモン・ダガー以外の
人狼の群に大きな効果を与えた、オルペウスは
「此処までよアークエリアル私の勝ちだわ大人しく投降しなさい殺さずにいてあげるから」
アークエリアルは高く笑って
「偉そうにこの我がそんな戯言聞き入れると本気で思っているのか?人間とダークネスの
混ざった雑種の小娘め!」
そう言うとアークエリアルは
ガモン・ダガーの心臓であるコアを暴走し始める
「何をするの?アークエリアル!そんなことしたら貴方も死ぬわよ」
オルペウスの中で琴子は
思わぬ行動に出たアークエリアルを止めようとした
「近づくな!お前のような雑種に敗北する辱めを受ける位なら、いっそこのまま死んだ方がましだ」
そんな殊勝な事を本気でアークエリアルが考える筈は無いのだがゲインフル・ダガーには効いた様だ
「待ってくれオルペウス!
そのガモン・ダガーの言い様はもしかしたら本気かも知れない…アークエリアルに
まだ抵抗する心が残っているのかも…」ルノアールは琴子に
そう直訴するゲインフル・ダガーを止めようとした
「騙されるなゲインフル!
アレがアークエリアルの手だと もう解っている筈だろう?」
「だ…だがもし…万が一と言う事も…」
それでも必死に食い下がる
ゲインフル・ダガーに
ルノアールは
「もしも万が一も無い!
ガモン・ダガーの身体は完全にアークエリアルに乗っ取られている!それを認めろゲインフル」
だがゲインフル・ダガーは
聞かなかった「そんなに簡単に諦められるものか!あそこに居るのは俺の可愛い弟なんだ!
兄弟の無いお前に何が解る?」
ルノアールは一瞬たじろぐ…兄弟の話は琴子に聞かせたくない話題だ
「悪いけど…アークエリアルは野放しに出来ない
…捕らえられなければ…許してゲインフル・ダガー」そう言って
琴子はオルペウスの攻撃システムにアクセスして
一撃で敵対者を無力化出来る
超電磁技を発動させた
「リニア・フルヴァースト」
リニアフルヴァーストそれは
惑星の強大な電磁力を利用して突進力を増したキックで攻撃する大技に電解させた小石を
障壁として身に纏い敵にぶつかると言うもので
攻防一体となっているのが特徴であるが、この技の元に成ったのは宇宙空間で光速で移動する際
宇宙空間に漂う障害物から
身を守る為に使った防御方法を攻撃に転用したのである
黙視できない程の小石も超電磁で光輝きオルペウスの身を包めばもう立派な破壊兵器である
、鋼鉄よりも堅い装甲を持つダークネスであっても
この攻撃が当たればひとたまりもないだろう
フルヴァーストはガモン・ダガーの爪と牙による物理攻撃を無効化しその命とも言える
コアを貫くかに思えた
だが琴子が気が付くと
破壊したと思ったガモン・ダガーの姿がもうそこにはなかったのである
「危ない所であったな…我が弟よ」その時現れた戦士それは、アークエリアルとオルペウスは
同時にその名を呼んだ
「グライル・ダガー」と
アークエリアルはだが確信していた「きっと来ると信じていたぞ
…お前が弟を見殺しにする筈はないとな」
オルペウスである琴子には
この新たに現れた戦士が
並の強さでは無いことは直ぐに解った
「凄い…オルペウスと同等のパワーを感じる…グライル・ダガーだけで
600万ダークネスパワーを上回るとでも言うの?」
その問いに答えたのはアークエリアルだった
「何も不思議な事はない
ダークネスには突然変異で
生まれながらに強い特異種が希に生まれる事がある…あの
2大魔獣と言われる
白い獣ボイストンや
魔獣ゼクトールの様な奴がな…」
この伝説クラスの力は別格で
闘神であるゴーラを引き合いに出さなければその強さが
計れない程だ、因みに
ボイストンはゴーラの
4分の一の強さで
ゼクトールは3分の一と
言われている
グライル・ダガーの力が
ボイストンと同等とは考えにくいが600万DPと言う今の強さが
限界とは限らないだろう事は容易に想像が付く
「セブン・デッドリー・サインズになるには…少なくてもこのグライル・ダガーを
圧倒しなければ成らないと叔父様は言っていたわ…オルペウスなら…不可能では無いはず」
リニア・フルヴァースト状態のオルペウスでも時を操る
グライル・ダガーと戦うには
状況が不利だった何故なら
惑星の重力が邪魔なのだ
時間を止めて行動する敵と
対峙するには光速の動きで
相殺するしか無いが
その速度を出すには宇宙空間のような無重力の環境でなければ不可能だった
琴子はこの時 重力と言えば
…超重力で時間粒子を
吸収する方法がある筈だけど
リニアで超重力を発生する
方法を知るダークネスは
アンドロマリウス軍にいないのが問題だった
「この局面で科学に精通しているダークネスが必要になるなんて…叔父様はオルペウスなら
グライル・ダガーに勝てると確信してああ言った、だから時間停止に対抗する手段が
オルペウスにはある筈何だわ!」
だが問題解決が成されない侭オルペウスはグライル・ダガーと戦う事になる
オルペウスは素早い動きで
グライル・ダガーに蹴りを
見舞うが攻撃がヒットしたと思った瞬間そこにグライル・ダガーは無く
次の瞬間には反撃の一撃を
食らっていた
グライル・ダガーは素手で
オルペウスの強靱な肉体に
ダメージを与えられるのだ
オルペウスは諦めず回し蹴りを見舞うもまたしてもグライル・ダガーの拳がオルペウスの腹に
一発そして次の瞬間には何カ所にも突然分身したように姿を現し蹴りや拳で
オルペウスに打撃を加えた
これには流石のオルペウスも
片膝を折るしかなかった
「早い…それに…何て重い
攻撃」
琴子はオルペウスと痛覚を
共有している、反応速度を上げるために敢えてそうしていのだが、それが今は仇になった
、痛みを感じればそこを
庇いたくなるのは生き物として当たり前の反応だが
一カ所を庇えば他の場所は疎かになり、グライル・ダガーはその機会を狙っていたのだ
格闘に関してはオルペウスは
グライル・ダガーの経験に
遠く及ばない
たとえ力は互角でも戦闘技術の差でグライル・ダガーは
オルペウスを圧倒した
その上時間停止能力である
オルペウスが超電磁のヴァースト状態でなければこの
攻防でノックアウトに
されているところだ
超電磁で電解している粒子状の小石がオルペウスの受けるダメージを最小限に軽減し
見た目程にはオルペウス自体はダメージを受けていなかった
「流石だなグライル・ダガー…見事にオルペウスの勢いを止めてくれた」
アークエリアルはそう言ってグライル・ダガーの側に寄った、だがグライル・ダガーは冷たく
「下がっていろ!アークエリアル…これ以上弟の身体を危険に晒す事は許さん」
そう言って恫喝したが
「だがな…グライル・ダガー…オルペウスに必殺の一撃を与えるには、どうしても
このガモン・ダガーの身体が必要な筈だぞ…」3身一体の
ユニーク種であるダガー3兄弟は合体する事で互いの能力を高めあい本来の力を発揮出来るのだ
「余計なお世話だ!俺だけで十分だ弟の力は借りん」
グライル・ダガーがそう言ってもアークエリアルは引き下がらなかった
「オルペウスを甘く見すぎだ!戦闘力だけならもう既にお主の力を上回って来ている
…800万DPに届くのも
もうすぐだ」
そうだオルペウスはまだ発展途中のダークネスだ
従ってグライル・ダガーとの戦闘で益々力を上げて来たのだ、その証拠に
オルペウスは超電磁障壁を
数カ所に同時に集中し
グライル・ダガーの時間停止による連続攻撃を今度は
見事に止めて見せた
「俺の攻撃を防ぐとは…
予め俺の攻撃パターンを読み先読みしたのか」
グライル・ダガーの隣で
「時間停止と言っても
…恐らくオルペウスには時間粒子を多くして一定空間の
時間の進みを遅らせているだけだとばれている…だから
予測を立てて防御したんだ」
アークエリアルは科学に明るいダークネスだった
従ってオルペウスにも解らない時間停止の謎が解っている
「貴様…それを知っていたのか?」
アークエリアルは「舐めるなよこの我を…ガモン・ダガーの身体を支配すると同時に
お主に関する知識も当然解読済みよ」グライル・ダガーは
アークエリアルの評価を上げた、思ったよりもやる
アークエリアルは此までのどのダークネスよりも源種であるゾスターに近いダークネスだった
性格だけではない、その
優秀な頭脳もである
アークエリアルは頭脳が
他のダークネスから逸脱した
ダークネスだった
戦闘能力や特殊能力に本来
割り与えられる分を全て
脳力に回され科学を追求し
実力でハブを取れないと
判断したアークエリアルは足りない戦闘能力を
他者の身体を乗っ取る
唯一の能力を駆使し
此処までのし上がった経緯がある、従って生まれついての
王者では無いのだ
そうやってヨーロッパで
第二の勢力に成るまでに
数々の悪事に手を染め
仲間を裏切り部下を見殺し
やっと此処まで来たからは
そう簡単にセブン・デッドリー・サインズの椅子を
たかが小娘ダークネスに
まして第一世代でも無い
人間とダークネスの混血種に
渡してしまう事などあり得なかった
アークエリアルはオルペウスに勝つためならどんな手でも
思いつく限りやるつもりであった、
グライル・ダガーの
時間操作はオルペウスに
致命傷を与えられず
時間だけが無駄に過ぎていく
その上オルペウスは戦ううちに急速にその戦闘能力が向上していくのだ
殺すならまさに今…圧倒的な
攻撃方法で一気に消滅させるしかない
アークエリアルは必殺の
オルペウス抹殺作戦を思いついた、「殺れる…この方法なら確実にオルペウスを葬り
しかも邪魔者共全員を一掃出来る…」
「その為には気づかれず上手くやらねばな…敵は勿論…
味方にも」
だがこの計画に敵も味方も
無かったアークエリアルだけが益を得る方法だからだ
アークエリアルはオルペウスと戦うグライル・ダガーを
見ながら思った
幸い奴はオルペウスとの
戦いに集中し俺の方に注意が向いていない…これはチャンスだ!
アークエリアルの計画にとって難題なのはグライル・ダガーの存在だった
時を操る能力と言うモノは
誠に厄介な能力である
アークエリアルでさえグライル・ダガーが時を止めている間に
何をしているか完全に把握するのは
困難であった
だがグライル・ダガーは
弟の事を見捨てる事はやはり出来ないようだ、わざと
ガモン・ダガーの身体を危険に晒せば助けに現れるであろうと言うアークエリアルの
予想はやはり当たっていた
3身一体の絆はそう簡単に断ち切れるものではない
「弟のために必死になってオルペウスと戦っているのが何よりの証拠…所詮奴も甘チャンよ」
2体が戦いに夢中になり注意が自分に向かないと見極めると
アークエリアルは作戦を
実行に移した
「水晶城…こちらアークエリアルだ!応答しろ」
水晶城の頭脳はアークエリアルの命令に絶対服従である
このダークネスのコアエネルギーを吸収し自分の糧とする怪物はダークネスにとってはまるで
疫病神で廃棄される事が決定されていた
それを使い道があるからと
アークエリアルはすくい上げたのだ水晶城と呼ばれる
超巨大ダークネスにとってみればアークエリアルは恩人であり飼い主なのである
もしかしたらこの水晶ダークネスだけが最後までアークエリアルに味方する
唯一の存在と言えるのかも知れない
水晶城イービル…彼にとってアークエリアル以外の他のダークネスは全て敵である
同胞の命を糧とする時点で
イービルは目の敵にされてきた、自分を見るダークネスの目は恐怖と嫌悪
そして怒りの感情だけであり
他にも弱いダークネスを食らい己の糧とするダークネスはいるのに、その巨大な躰が災いし
大量のダークネスを捕食したことで同じタイプのダークネスからまで攻撃されたのだ、
捕らえられゾスター王の前に引き出されたイービルの
受けた刑はブラックホールへの廃棄処分
それを任されたのがあの
空間転移能力を持つゲシュタルトヤプールである
「同じ第一世代のイービルを
このまま見捨てるのは不憫でならん…強すぎる力の苦しさは俺も同じだしな」
そう考えたゲシュタルトヤプールは一計を案じ
第一世代をやたらとひけらかす問題児だが、仕方なく
アークエリアルに相談を持ちかけた
アークエリアルはゾスターに顔が利いた
そのおかげでイービルは
アークエリアルの監視下に
置かれ一命を取り留めたのである
以来水晶城としてアークエリアルに使えてきたイービルは
どんな命令でも従った
主人に命令されれば彼は
その命さえ厭わないだろう
イービルはそれだけ純粋なダークネスだったのだ
だからこそ此までアークエリアルの如何なる扱いにも喜んで従ってきたのだ
「よいか…イービル最後の
命令だ…
お前の中にいる全てのダークネスを生け贄砲として使用しろ!全てだ…わかるな?」
イービルは驚いた
自分の中にいる全てのダークネスと言うことは牢に閉じこめたダークネスだけではない
アークエリアルと同じ第一世代も含まれると言う事だ
「ギギギギー」
言語を持たないイービルの
意志疎通の方法は
水晶を軋らせる音による音声でしかない
イービルは愛する主に
第一世代を本当に生け贄砲として使うつもりかと確認した
「ああ…牢の中のダークネス等エネルギーとしては小さすぎる…そこをいくと彼等なら
大量のエネルギー砲にして
撃てるからな」
そんな途方もないエネルギー砲を撃てば水晶ダークネスであるイービル自信も
命を落とす結果に成ることは日を見るより明らかなのに
アークエリアルは冷たく命令する「我のために最善を尽くせ…頼んだぞイービル」
イービルは喜んでその命令を受け入れた、この時
アークエリアルにとって
自分以外の全ては裏切っても良い対象と化していた
それは神であるゾスターでさえも変わりはない
形振り構わず勝利のみに固執するアークエリアルの姿は
何処までも孤独で狂気に満ちた独裁者の闇
アークエリアルこそは
ゾスターの未来の姿だとも
言える
だがイービルが示す忠誠心は本物であった
水晶城は己の命も省みず
主の命じる侭に、その出口を閉じた。
★付箋文★




