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アンドロマリウス戦記  作者: MARO
12/23

12 アークエリアルを出し抜け

「仕方在るまい…アークエリアルの秘密は我らダガーでさえ知らなかった事だ…

第一世代はゾスター王に優遇されているからな」


「下克上嫌いの王が…第一世代を特別視しておられるのは

解るがそのために…アークエリアルのようにそれを良いことに

増長する輩も出てきている


「アークエリアルみたいなのが上に立てば 自分より

優れたダークネスを全て

抹殺しかねない…俺達は

在る御方からそう教えを受けている…」


ゲインフル・ダガーは更に言葉を進め

「我ら兄弟はその御方の御心に従いアークエリアルを今の内に葬ろうとして

逆に今の状況に陥ったのだ」


ルノアールは驚いた

それではダガー兄弟は

最初からアークエリアルを

暗殺するために動いていたと言うことなのか?


「その…ある御方とは…

一体…?」ゲインフル・ダガーは首を横に振り


「悪いが…それは俺の口

からは言えない…いずれ

御自らオルペウスに

連絡を取ると仰られている」


ルノアールは既にダガー兄弟がもう既にその御方の

臣下に下っていると直感で解った、しかもこの感じは

その御方成る者に対して

尊敬と忠義を持っている事も

推察出来る程に


「ダガー兄弟が主と仰ぐ程の存在だと…ゴーラ大将軍クラスの存在が誕生したとでも言うのか?」


そう…ダガー兄弟が此処まで

命じられるままに行動する

存在となると力だけでなくゴーラの様に崇められるほどの圧倒的な王でなければならない 


ルノアール達が知らない内に間違いなく

この地球にゴーラに変わる

新たなカリスマが誕生して

いるのだ!


「その御方は…アンドロマリウス軍の方を指示して下さっているのでしょうか?」


ゲインフル・ダガーは

ルノアールがそう聞きたくなる気持ちが痛いほど解る

あの御方を敵に回して

長く生きられないのは間違い無いそう遠くない内に

アークエリアルはこの世から消滅するであろうこれは推測ではない事実だ


「あの御方はおそらく

アンドロマリウス軍と

琴子殿の方に期待していると俺には思える」


ルノアールはアークエリアルの方がゾスター王に覚えが良いと思うが…その点では

問題が無いか聞いた


「あの御方は既に王と話を付けている…本当の意味で

実力を発揮しない

見せかけのセブン・デッドリー・サインズは必要ないとな」


だとすると大問題がある

「アークエリアルが貴方の

弟殿を人質にされているとは言え…

我々アンドロマリウス軍と戦うのは命令違反なのではないのですか?」


ゲインフル・ダガーは

「そうとも言えない…あの

御方はアークエリアルをはっきりと断罪するとは御っしゃられなかった…其れ故

兄者はあの御方の言動から

お心を汲み取り…行動を起こしたのだ」


ルノアールはどうやら事の真相が見えてきた

要するにダガー兄弟は

最初からアークエリアルを

暗殺するするつもりで

イービル軍に暗殺者を送った


それがガモン・ダガーだったのだ 

だがアークエリアルは一枚上手でガモン・ダガーを人質に取られ 今はその

手先に使われている

グライル・ダガーにしては

間抜けすぎる話である


「それでアークエリアルに

囚われたガモン・ダガーを

助けるために我々と戦う羽目に成ったと言うわけか…」


「グライル・ダガーを…兄者を許してやって欲しい…

兄者は兎に角あの御方に

心酔している…故に

いつもの冷静さを失っているのだ…」


「そのお陰で…琴子はまた…

近い者を失ってしまった」

ルノアールの言う通り

グリオットの死の責任は

全てグライル・ダガーの

判断ミスにあった


「兄者は…弟を…アークエリアルの手から救い出したい

それだけなのだ…弟を

アークエリアルに乗っ取られたまま無駄死にさせる事だけはどうしても避けたいのだ…」


確かに…グリオットはアークエリアルに体を乗っ取られたガモン・ダガーをそのまま

殺そうとした…それを

止めに入るグライル・ダガーの気持ちも良く解る


「だが…どうします?

このままだと…肉体をアークエリアルに乗っ取られた

ガモン・ダガー殿と

我々アンドロマリウス軍と

正面衝突に成りますが」

ゲインフル・ダガーは其れを

聞いて…悩みを打ち明けた


「俺は…出来れば弟を助けたいし…兄者も裏切れない

だが…俺と兄者と弟が融合すれば…最強の敵に成ることを

お主も知った…此処で俺を

始末すれば最大の驚異を

無くせるだろう?」


ルノアールは誘ってくる

ゲインフル・ダガーの挑発に乗る気は無かった


「なにも…そうやって…

理由を無理に作らなくても

…貴方を殺せばあの御方と

やらを

敵にする可能性が高い…

やはりアークエリアルを

何とか出し抜く方法を

考えるのが妥当でしょう」


そこに…小さな少女の声が

参加した「私もその方が良いと思うわ」声の主を

ゲインフル・ダガーが見ると

そこに 巨大なロボートの

肩に座った鳥の琴子が現れた


「私以外の琴子はまだダメージが抜けてないの…」


「グリオットが抜けたダメージがまだ大きすぎて…特に

鮫の琴子が落ち込んでるわ」


ルノアールももし自分に何かあれば当然クラゲの琴子が

同じように悲しむ事を強く

感じていた


「俺達は…琴子の足手まといになっている…

たまにそう思うよ」

琴子は「私たち琴子だけで

出来る事なんて知れたものよ


やっぱりアンドロマリウス軍あってのオルペウス何だから…」

ルノアールは「グリオットの後継を早急に決めなければ」

…組織の人員補充は

オルペウス合体にとって

必要不可欠だった


「ま…まだ待って!グリオットの代わりなんてそう簡単に決められる訳が無いわ!」

ルノアールは琴子がそう言うのも当たり前だとは思ったが

「然し…まだ此処から戦いの本番なのに…オルペウスが

居ないのは」ゲインフル・ダガーは


「グリオットと言う

ダークネスはそんなに

オルペウスにとって重要な

存在だったのか?」


ゲインフル・ダガーの質問に

琴子は「アンドロマリウスの軍には掛けて良いダークネスは一体もいないわ」


この言葉を聞きゲインフル・ダガーは胸をズキューンと

撃たれた

惚れた…兄者が何と言おうと

俺は琴子が良い!琴子に付くぞ!あの御方とは違いゲインフル・ダガーは

自分の価値観で将来の主をこの時心に

決めてしまったゲインフル・ダガーも琴子にとって

掛け替えのない存在と言われたいそう単純に思ってしまったのだ 


ゲインフル・ダガーはルノアールとロボートを

羨ましく思っている自分に

気が付き慌てて体裁を装った


「まあ…何だ…俺はもう

お前達と戦う気は全く無いが

…兄者と戦う訳にもいかん…何か良策が在れば乗るが…

何か無いか?ルノアール司令」


ゲインフル・ダガーは

ルノアールがアンドロマリウス軍の作戦立案者であり

琴子の一番頼りにする軍師だと思ってそう聞いた


「時間を自由に止められる

グライル・ダガーの能力…

それは…どの程度のものかしら?」琴子はゲインフル・ダガーに突然謎めいた

質問を投げかける


「い…いや

…兄者の能力は俺は詳しく

知るわけでは…」

琴子はその時オルペウスの

時に見せた知性の瞳を光り

輝かせていた


ルノアールは「琴子…その

眼の輝きはいったい…」

オルペウスの眼の輝きを

放ちながら琴子は


「変身なしでオルペウスの

能力を限定的に使える様に

なったみたい…これは

…誰か強力な能力者が

私の軍に加わった証拠かも」

そう言いながら琴子はゲインフル・ダガーをさりげなく

見た


「取り込まれた覚えは無いが…」とは言えゲインフル・ダガーは

心臓の高まりを抑えることが出来ない

おおと!いかんいかん自重せねば!俺はまだこの少女ダークネスの事を何も知らないに

等しいんだぞ!


「オルペウスの瞳は千里眼なの…グライル・ダガーは

時間を停止させる能力で

私たちの想像もしない

おそらくアークエリアルを

出し抜く何らかの作戦を」

琴子は言い掛けて止めた


「どうしたんだ琴子」

ルノアールは琴子の様子が

固まっている事に驚く

「何だ琴子…大丈夫か!?」

琴子はオルペウスの光を

眼から消して 首を傾げる


「そうか…私達って

…まだまだ子供ね…」

そう言いながら琴子は両の

翼で赤く染まった自分の顔を覆い隠した


ルノアールは琴子に突然何が起きたか検討もつかず

ただオロオロするばかりだ

「琴子…本当に大丈夫なのか…一体何が解ったのか

言ってくれ」


オルペウスモードの時なら気持ちが通じ合う二人だが今はそうではない

ルノアールはそれが余計に心配だった

 また感情の乏しいロボートも同じく不安そうに

膝小僧を抱えた鳥の琴子を

見ていた ゲインフル・ダガーは


「同じだ…俺の兄者の時と…兄者も突然今の琴子と同じように様子が変になり…

その後…別人のようになったんだ」ゲインフル・ダガーの

言葉に益々ルノアールは

不安を覚えた


「グライル・ダガー殿も同じに?それでどうなったんだ?」ゲインフル・ダガーは

少し間を置き「掲示を光から受け取った言った…のだ」

ルノアールとロボートは

絶句した


「光…とか掲示だと…それは

人間の宗教家がよくなる

トランスとか言う状態じゃ

ないのか?」在りうる事だ


脳の構造も思考も

ダークネスと人間は酷似

している 突然オルペウスの

眼を使えるように成った


琴子が 何らかのトランス状態に成ったとしても不思議では無いはずだ

琴子は脳の誤差動で一時的に

宇宙と交信しているのかも

知れないが オカシく成った訳ではないのだ


ルノアールは取り合えず

原因らしいことにたどり着き

安堵した


「そうか…心配ない琴子…突然の体の変化に

精神が不安定に成っている

としてもそれは一時的な

ものに過ぎない」琴子は頭に

優しく置かれた手を

そっと祓い


「違うのよ…ルノアール…ただ私達を俯瞰から観ている存在が居ることに

やっと気づいたのよ」

そう言って琴子は何気なく

上を向いた ルノアールも

琴子に誘われる様に

上を見るがそこには城に差し込む光いがい何も見えない


「さあ…そうと解ればグズ

グズはしてられないわ…

アークエリアルの討伐を

始めなきゃ」

ルノアールは琴子が直ぐに

イービル軍と再戦を始めるつもりだと知り慌てて止めた


「それは待ってくれ琴子

グリオットの後継者を見つけるまでは…我々の切り札

オルペウスを発動するには」

言い掛けてルノアールは

オルペウスの最高機密を

ゲインフル・ダガーに聞かせて良いか一瞬迷う


「その件に関してはもう

心配しなくて良いから…

私を信じてルノアール」

琴子が余りに自信たっぷりに

言うものでルノアールも

琴子には何か確信出来る

事があるのだと理解した


「そうなると…問題なのは

アークエリアルの精神に

体を奪われたガモン・ダガーとグライル・ダガーの

強力コンビからどうやって

アークエリアルの本体を

見つけ破壊するか…」


ゲインフル・ダガーも

その問題の大きさは解っている「兄者と弟を抑えて

アークエリアルの本体を

破壊する…言うは安しだな」


その時…琴子は

「安心して…敵はアークエリアルただ一体…」

「イービル数万の大戦力も

ダガー兄弟もアークエリアルの味方ではない…その心は

全て奴から離れているから」


「そう…

アークエリアルは自分と

第一世代以外のダークネスを全て否定してきた」

ゲインフル・ダガーは

その場の琴子等に


「我が主も

世代的には琴子より後の

世代だ…圧倒的な力を持つ

存在でありながらそれだけは

変える事の出来ない事実

だからアークエリアルは

我が主にとっても敵対者なのだ…」


アークエリアルの

無用なエリート意識が

アークエリアルにとって

最悪の存在を敵に回す結果となっていた


「俺達ダガー兄弟が直にアークエリアルに聞いたあの御方

に関する話…それは侮辱と侮蔑…あらん限りの嫉妬にまみれた耳が汚れんばかりの

誹謗中傷…」


ルノアールはアークエリアルが新しく生まれたその

強力なダークネスの情報を

知っていた事で

ゾスター王が如何に

第一世代…いや限定的に言えばゾスター王と渡瀬博士の

間に産まれたダークネスに

対して依怙贔屓しているかが

よーく解った


「然し…アークエリアルは

あなた方が既にその主殿に

付き合いがある事は知らなかったのだな…愚かな」


ゲインフル・ダガーは笑いながら

「ああ まあ愚かな奴だ

だが…兄者はそれを聞いて

内心激怒していた…それ故

奴を今の内に葬り去る

決意をしたんだ」


「奴がヨーロッパの支配者になりセブン・デッドリー・サインズの一角に滑り込めば

そう簡単に手を出す訳にいかなくなるだろう…兄者はそう判断してガモン・ダガーを

送り込んだのだ」


ルノアールはもし自分が

琴子の事で同じ様に

根拠もなくアークエリアル

如きに誹謗中傷された時

冷静で居られる自信は無かった自分の事なら何を言われても良い我慢出来る、

だが愛する琴子の悪口に無関心を装える程 ルノアールは

ダークネスが出来ていなかった!


「そうだな‥何があってもそんな蛮行

 許せる訳が無い‥俺がグライル・ダガーであっても同じ結論に至るだろう‥」

命掛けで惚れた心の主を

コケにされたままでは

臣下としての沽券に関わる


「だが‥アークエリアルを

俺達ダガーが倒すよりも

主は‥アンドロマリウス軍が

討伐してくれる事を願って

いたんだと今にして思う

それがダークネスとしての

本道だからな」


確かにそうだイービル軍を

そのような形で破り

棚牡丹的に勝利を納め

ヨーロッパを支配出来たとしてもダークネス世界での

評価は確実に落ちる

アンドロマリウス軍の

オルペウスは運で地位を手に入れたと謗りを受けるのが

落ちだ


「私も‥アークエリアルを

この手で倒しヨーロッパの

覇権を自分の力で勝ち取りたい‥それと‥アークエリアルからイービル軍の

ダークネス兵を解放してやるの」

ルノアールは琴子がそう言うんじゃないかと思っていた


「確かにアークエリアルは

上に立つ者としての力量

がない

恐らく奴をしとめれば

イービル軍の残党は喜んで

我がアンドロマリウス軍に

加わる事でしょう」


成功すればアンドロマリウス軍の総数は一気に

10万を遙かに越えて

16万に達する

恐らく一つの纏まった

ダークネス軍としては

最大級の一つに成るはずだ


結果として先のヤプール軍との対戦で一体として

得られなかったダークネス兵を補充出来る算段である


「やはり‥セブン・デッドリー・サインズに成る前に

10万越えはして置きたかった…」ルノアールはオルペウスと言う

圧倒的な存在であっても数と言う分かりやすい


軍事規模の争いで他の

セブン・デッドリー・サインズに引けを取って欲しくは

無かった


「セブン・デッドリー・サインズの標準的な軍事規模は

推測しか出来ないが 恐らく

どの将軍も自軍の数が十万を

下回る事はまずあるまい」


ルノアールの予測は良い所

まで来ている

アンドロマリウス軍の16万

は決して将軍として大きな

戦力とは言えなかった


此処だけの話だが琴子の

目指すセブン・デッドリー・サインズの中には既に

総戦力が50万に達した

強者がいるのだ

だが琴子には初動の段階で

ハブを陥落させてそれを

放棄してきたロスがある

それさえなければ

現段階で30万は確保出来て

いた筈である 


ハブから新たなダークネスが次々に産まれてくる 後数週間で

ダークネス兵の数は一つの

ハブで1万産まれる

とすれば50のハブを保有するアンドロマリウス軍は

50万プラスされ

アンドロマリウス軍だけで

一気に総数69万の大軍に

達するのだ


これが数週間で達成される

それを思えば現時点での

戦力の差はきにする必要はないと言えばないのだ


アークエリアルもアンドロマリウス軍を攻略して自分の

ハブと合わせての数週間後の

総戦力しか見ていない


アークエリアルは琴子が

攻略しそのままスルー

していたハブも

キッチリ押さえており

20のハブを保有している


上手くいけば70万のダークネス兵を手中に納められるのだ水晶城では

ガモン・ダガーの姿を借りた

アークエリアルがモンモンと

そんなバラ色の未来を

妄想していた


「それを思えば今の

イービル軍の数千の犠牲は

微々たるものよ…

我が覇道を成就するための

石礎と思えばな」

それを後ろで聞いていた

グライル・ダガーは


「自分の兵をそんな風に

捨て駒扱いしておれば

今に手痛いシッペ返しを

喰らう事になる」


そう思わず弟の姿をしている

アークエリアルに忠告して

いた 弟の姿をした者が

余りに愚かな事を口走る姿を見せられてそう忠告せずに

居られなかったのだ


「それはこの我に向かって

言っておるのか?グライル・ダガー!」

ガモン・ダガーの体を乗っ取っているに過ぎないアークエリアルは当然

その能力を満足に発揮出来ない、それでもガモン・ダガーが初めから備えている力は

相当強力なものだった


気合いを込めその腕を振るえばグライル・ダガーの座る

席の奥にあった城のオブジェが粉々に吹き飛ぶ

グライル・ダガーは微動だに

せずガモン・ダガー=アークエリアルを鋭い眼光で

睨み続けた 


ガモン・ダガー=アークエリアルは

一瞬怯みながら「こ…言葉には気を付ける事だ…グライル・ダガー」


そのお返しに「互いに

下手な事はしない方が

身のためだろう」


此までもダガー兄弟は

チョットした兄弟喧嘩を

してしまうことが度々あった

だがそれは仲が良すぎて起きてしまう戯れに過ぎない

今は互いに憎み合っている


者同士の諍いである下手をすれば殺し合いに成りかねない

「お前がこの体を傷付けられるとはとても思えない…

何しろ弟を守るために

お前はアンドロマリウス軍の

グリオットを情け容赦無く

葬ったのだからな」


それを聞いたグライル・ダガーは「違う!奴は部下を逃がす為に自爆の道を選ぶ真の

勇者だ…俺は彼を尊敬する」

そう言って否定した


「そうか?理由はどうあれ

結果奴は死んだぞ つまり

お前のやった事はアンドロマリウス軍の目から見れば

このアークエリアルと結託し

自分達に害を成す敵…つまり害敵に過ぎない」


グライル・ダガーはそれこそ

最も否定したい事を

愛する弟の姿を借りたアークエリアルに指摘され

怒りでわなわなと拳を握りしめた アークエリアルは

「貴様がどう言おうとも

グリオットの死の責任はグライル・ダガーにある この

事実は覆らない」


アークエリアルはしてやったりとグライル・ダガーを

まんまと出し抜いた自分を

誇らしく思った


「何が知将のグライル・ダガーだ!貴様など所詮この

アークエリアルの敵では無い…それを弁えた上で」


「アンドロマリウス軍の奴らを討ち果たす我の手伝いをせよ

…さすればこのガモン・ダガーの肉体を返してやろうではないか」

アークエリアルの言う事など

何の保証もない上っ面だけの

ペテン師の戯言だとグライル・ダガーは思った


だからと言って弟の命が掛かっているのだ聞きたく無いと思っても

耳を貸さない訳にもいかないだろう

「そんな気があるとはとても思えんが…暫くはガモン・ダガーの体を好きにさせてやるが」


グライル・ダガーは恐ろしい顔で

 「せいぜい大切にするのだな…貴様の唯一の生命線なのだから…」

此を聞いたアークエリアルは再びグライル・ダガーに対し怒りを覚えたが

自分より圧倒的な力を持つ

グライル・ダガーを恐ろしく感じる本能の方がより強く

反応した


「今はその無礼許してやる…アンドロマリウス軍を片づけるまではな…」

にがにがしく思いながらも

アークエリアルにとって

グライル・ダガーだけが

あのオルペウスに対抗出来る

唯一の戦力だった


オルペウスの戦闘力は侮れない…アークエリアルは怖れる

…あの無敵とも

思っていた最強のゲシュタルトヤプールをどんな方法を

使ったか解らないが、オルペウスが倒した事実に代わりは無く 


★付箋文★


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