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「お待たせしました」と言って女の子は分厚い紙の束を待ってテーブルまで戻ってきた。

 女の子は「よいしょっと」と言って胸のポケットからとりだした古い眼鏡をかけてから分厚い紙の束をめくりはじめると目的の紙を見つけて「あ、ありました!」と言って嬉しそうな顔をしてホラーをみた。

「えっと、この値段になりますね」女の子は紙のホラーに見せてくれる。

 そこに書かれている骨の値段はかなり高額の値段だった。(骨の状態やもともとの骨の立派な骨格などからある程度は予想していたけど、それよりも少し高いくらいの値段だった。でも……、見つけたら買うって決めていたんだ)

「この骨、私が買います。でも少しだけお願いがあるのですがいいでしょうか?」真剣な目をしてホラーは言う。

「はい。なんでしょう?」

「お金の用意ができるまで、待ってもらうことはできますか?」勇気を出してホラーは言った。(こんなことを言うのは生まれて初めてだった)

 すると女の子は困った顔をする。

「待つと言うとどれくらいですか?」

「……三ヶ月くらいです」顔を真っ赤にしながらホラーは言う。(すごく恥ずかしかったけど、正直な答えを言った)

 すると女の子は、うーんと言うような顔をして少しの間悩んでから「お客様。なにか事情があるんですか?」とホラーに言った。

「あります」とホラーは言う。

「もしよろしければその事情を聞かせてもらってもいいですか?」

「はい。もちろんです」ホラーはそう言ってから、自分の待っている獣の頭蓋骨の骨の女の子のことについてのことを骨売りのお店で働いている女の子にきちんと全部、心を込めて話をした。

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