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 だけど遥は照子と出会って遥は人工進化に傾倒し、人工知能の研究は停止され、凍結された。遥はあんなに夢中になっていた人工知能の研究を捨てて、人工進化の研究にばかりに夢中になった。

 いらなくなった澪が遥に捨てられることもなく、(凍結処分にならずに)ドームを管理する仕事をしているのもすべては照子のためだった。(僕の理論がここで完成され、実際に僕がここで作られたのも、照子のためだ)

 澪にはよくわからないけれど、人工進化の研究を進めていくにつれて遥は人工知能の研究が人工進化の研究にも応用できると判断をしたらしい。その研究の概念も遥の頭の中ではすでに完成していたようで、(難しいことはさっぱりだけど)あとは実際に作るだけの段階に入っていたようだ。予測としては澪のもう一つか、さらにあともう一つ先の世代の人工知能によって、それは完成するという予想だった。(その予想は澪の計算ともほぼ同値だった)

 遥の才能は(遥は努力家でもあるけれど)本当にすごい。人工知能研究は世界で一番、労働力と、お金と、時間が使われている分野だけど、それでも、現在の世界で遥と同じ仕事ができる研究者はきっと一人か二人、……いや、もしかしたら遥以外に誰もいないかもしれないのだ。

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