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 思い返すだけで、自然と涙が出てしまう。

 瞳を開けると、滲んだ月が優しい光で私を包む。


 あの頃の戦場で、多くの勇敢な武士が散ってしまった。

 あの時の月は、地面に突き立てられた無数の刀を鋭く照らしていた。

 今、私が見ている月と、あの頃の月は一緒なのだろうか……。

 武士たちの勇ましい光は、今は何処へと行ったのか。

 月に問うても、何も答えてくれない。

聞こえるのは、風に揺れる草木の音。

 

 今、この平和な国を、酒を交わしながら私とともに見たかった。

 

 

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