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闇空  作者: 闇の使徒インフェルノカイザー
第十八章 ~終焉へのカウントダウン。毀す者と護る者~
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助手は子供、師匠は大人

「聞きたいのは”調和の要”についてだ・・・!」


ダーク・ウルフの一言の後、一行は病院内の会議室に移動していた。

普通であれば会議室の利用には予約などの必要があるがダーク・ウルフが持つインターセクトの身分証を見せればこの通りだ。

幸い、会議室の利用予約もなかった為スムーズに話し合いの場を設ける事が出来た。


「便利なモンやな~。ワイもインターセクト入ろっかな~」


「何言ってるんですか。向いてないと思いますよ」


ガーストは下らない冗談を言いながら用意された椅子に座る。

そんなガーストに対し、フープは白い目で嫌味を言いながら隣に着席した。


「ここなら周囲の耳を気にせず情報共有ができるはずだ」


そう言うとダーク・ウルフも着席。

エルリークは特にいう事も無い為黙って座った。

四人が掛けるテーブルを中心に、会議室は異様な緊張感に包まれた。


「ほなチャチャっと始めまっか」


話し合いの口火を切ったのはガーストだった。


「改めて、ワイはガースト。こっちのチビは助手のフープ。異界探偵やらせてもろてます」


軽い自己紹介から始めるガースト。同時に懐から一枚の名刺を取り出す。

机に置かれた名刺には連絡先や軽い自己紹介などが記入されていた。

なによりクソデカいゴシックフォントで記載されている「ホンマに解決!」の文字が目を引く。

一方でチビ呼ばわりされたフープは一瞬ガーストを睨みつけるがグッと我慢し、軽い会釈をする。


(異界探偵って何だよ・・・)


エルリークはそう言いかけたが心の中に留めた。


「さて、お兄さん方は”調和の要”についての情報を欲してる言うてましたな?」


「ああ。金なら心配無いから知ってる事全部教えてくれ。経費で落とせるからな」


金の心配は無用と言わんばかりにダーク・ウルフ答える。ドヤ顔で。

だがガーストを否定するように手を振り、対話を続ける。


「・・・情報料は結構。その代わりにワイ等も”調和の要”の件で一つ確認しておきたいことがありますねん」


「・・・と言うと?」


「レウィンっちゅー人物はご存じでっか?」


「レウィン・・・」


ガーストはダーク・ウルフとエルリークに対しとある人物の名を聞く。

エルリークは言うまでもなく「誰だ・・・?」みたいな表情だがダーク・ウルフはその名に聞き覚えがあった。


「たしか調和の要の一族の人間だろ?で、アンタ達にダークネス・ダーク・タワーの調査を依頼してたって言う・・・」


「よくご存じで。実はあの日あの時、ワイ等はタワーの調査をしとりましてな。その時タワーで一悶着あったんですわ」


「そうだったのか」


ダークネス・ダーク・タワー下層部でガースト達は思わぬ事件に巻き込まれた。

それはポラリスとの邂逅。一歩間違っていればガースト達の命はなかっただろう。


「まさか光の連邦軍の宰相であるポラリスがあの場に現れるとは思いもしませんでした・・・」


フープも当時の事を思い出しながら語る。

その言葉には心なしか恐怖心が滲んでいた。


「ほんで、対処の為にレウィンはんが残ったんやがそれっきり連絡が取れてへんでなぁ。アンタ方なら何か知っとるんとちゃいますかい?」


「・・・」


依頼主であるレウィンの情報の提供を求めるガースト。

ダークネス・ダーク・タワーでの騒乱にてガーストとフープはレウィンに逃がされると言う形で命からがら脱出できた。

だがその後音沙汰無く、肝心の塔は地中深くに封じられた。

依頼人が無事なのかを確認するのは当然だが現状ガーストは入院中につき動けない。

故にガーストはダーク・ウルフにレウィンの安否を確認したという事だ。


「レウィンって人を実際に見たわけじゃねぇけど、調和の要の能力を奪われて消滅した・・・って聞いてる」


「そ、そんな・・・!」


ダーク・ウルフの言葉に動揺を隠せないフープは思わず呟いた。

一方でガーストは目を瞑りその現実を無理やりにでも受け止めようとしていた。


「・・・あの塔が地中に封じられたと聞いた時から薄々感じてはおったが・・・無念や。って事は犯人はポラリスっちゅうアホやな?」


「ああ。だがそのポラリスも今は・・・もう・・・」


「なんやて・・・!?」


ガーストはダーク・ウルフの答えに思わず驚いた。


「たしかにポラリスはレウィンって人を死に追いやったし、この世界に混乱を齎した。だが最後には改心してこの世界の為に死んでいった。だからって許される話じゃねぇけどな・・・」


「なんか思ってた展開とちゃうな・・・」


「一体全体何が起こってるんでしょう・・・」


ダーク・ウルフが語る内容にガーストとフープは顔を見合わせる。

レウィンとポラリスの因縁。それを紐解くには情報が足りない事は明らかだ。


「どうやらワイ等も知らなアカン事が山ほどありそうやな。あの塔で何があったか教えてくれへんか?勿論ワイが持っとる情報も共有する」


「分かった。長くなるから一旦ここで区切るぜ」


ダーク・ウルフは頷くと第十七章ことダークネス・ダーク・タワーでの出来事をガーストに語り始めた。

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