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正直に話す

言ってしまいました………!



 とにかく色々あって、溺愛している妃のジェシカが、かつてのグレンの親友であるロバートに抱かれてしまったと言うカオス。

 なお、今はグレンに抱かれたと思い込んでるから今のうちに抱いて俺の子が生まれる確率下げろと提案を受け、泣きながら愛しまくったその後ジェシカは目を覚ました。


*********


「どうしてこんな事になったんですか!?」



 自分の状況を全く理解できないジェシカは、グレンに猛抗議した。


 服は着ておらず、夜伽のときと同じ…いや、それ以上の疲労感。そして体中にいつもより濃く目立つ赤い痣。


「非常識にも程があります。敵国の王城でなんて事を…!」


 媚薬と暗示は激しい睦事で吹き飛ばされたのか、正気に戻ったジェシカがグレンをはねのけた。再会の喜びすらふっとんだ。


「ごめん…一刻を争う事態だったんだ…。君は何か覚えている?」


「何かって…。あなたが珍しく妙に優しく丁寧に夜伽をしていたと思ったら、突然激しくなって…」


 ジェシカは赤くなって視線を斜め下に落としボソボソ呟いた。やはり、すべてグレンだと思い込んでいるようだった。

 グレンは束の間逡巡したが…、やはり、騙すことはできないと、意を決して口を開く。


「その、優しかったのは…僕じゃ無いんだ…」


「はい…………?」


 ジェシカは何を言われているかわからないというふうに目をぱちくりさせて聞き返した。胸が痛い…。


「王弟が、暗示にかけられた君を抱いてしまったと…。王弟も、ブレイグ王に君が第四王妃だと告げられていたらしい。王弟は不能の王に代わり、王妃の夜伽を命じられていたんだ…」


 ジェシカが目を見開き、恐る恐る身体を見おろす。胸を隠す両手が見て分かるほど震えていた。


「わ…私は……あなた以外に、身体を、ゆるしてしまったということ、ですか…?」


「君のせいじゃない!すべてブレイグ王の策略だ!君がそこで身籠ったらワーズウェント王家に人知れずブレイグ王の血筋を混ぜられるから…と」


 グレンは弾かれるように叫んだ。


「そん…な…」


「だから、君を抱いた。そうすれば…あいつの子が産まれるとは限らないだろう…?」


 ジェシカはさらに目を見開き、グレンを見つめた。そしてくしゃりと顔を歪めた。


「なんて…馬鹿なことを…!陵辱を受けた者に、妃の資格はありません!自分の立場を、思い出してくださ…っ!」


 ジェシカは大粒の涙を浮かべ泣き叫んだ。

 グレンは取り乱すジェシカを強く抱きしめる。


「僕は、君の永遠の伴侶だ。大事なのはそれだけだ!君を失うくらいなら、僕は何もいらない!!」


 あとは言葉にならず、ジェシカはグレンの腕の中で嗚咽し続けた。




 いつまでもここにいるわけにはいかない。

 グレンはジェシカに服を着るよう促した。



「王に謁見し、和平の訴えは打ち捨てられました。その後、部屋に軟禁されていたはずですが…」


 服を着ながらジェシカは記憶をたどった。女剣士に一服盛られ、何か語りかけられたとこらから記憶が飛んでいる。


 次に朧気に憶えているのは、目隠しされて抱かれているときだ…。

 いつもより優しく、包み込むように抱かれ、夢心地だったのは覚えている。

 あれが、王弟だったなんて…信じたくなかった。不思議なほど、グレンと信じて疑わなかったのだ。



「きっとそこで、君に暗示をかけたんだろうね…」


「ジルが…」


「ジル?」


「私と戦った女戦士の名前です。王に忠実な剣だと言っていましたが、色々教えてくれたんです。オニクセルがかつてブレイグの領土だったことも。故郷の踊りがブレイグの祈りの旋律だったことも。ああ…そうか。私がとても役に立つって、死ぬことは恐らくないだろうっていうのは、そういう事だったのか…」


 ジェシカは悔しげに唇を噛んだ。


「王は王弟が殺したそうだ…。全軍に投降を呼びかけると言ってた。僕たちも急ぎ陣営に戻って、和平交渉を行わなければならない」


 グレンも服を整えながら、とんでもない説明をよこした。


「どうして王弟が!?」


「王弟は…ロブだからだよ。僕の大事な人を汚すことになって…自分が今まで逃げていたからと、責任を取るから…と…。君を今すぐ抱けと言ってきたのもロブだ」


「ロブ…。あの優しい自警団の団長さんが…王弟?」 


「5日後に、昔遊んだ丘の上に来てほしいと言われている。そこで、けじめをつけようと」


「けじめって…。ダメです!二人は親友だったのでしょう!?」


「………もう、どうしようもないんだよ。さあ、早く陣営に帰ろう」


 グレンは泣きそうな顔で微笑むと、ジェシカに手を伸ばす。

 だが、陣営に戻り数日後…ジェシカは消えた。



最初に本編のこの辺のくだりをAIに見せたときは、本人に黙ってるなんてありえない!と非難轟々でした。


え!この場で本当の事言うべき??本気??と作者大困惑。

……そもそもの展開が、かなりAIのキャパをオーバーしていたようです(^_^;)

確かにグレンが黙っていたのは、ひとりよがりではあったけど、自分が全部背負う覚悟だったからねぇ。

最初はAIに切々と、ここで正直に言ったら事実の重さに耐えられなくて精神病むよ?とか、中世だから最悪処刑よ?とか色々一般的な説明をしていましたが、いうてジェシカはそんなヤワなメンタルじゃ無いな、と気づきました。


そんなわけで、失踪。


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