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魔王の俺が召喚されたのは異世界でした  作者: 三剣 シン
第三章 王都での休日
32/52

♯32 お見合い

サブタイトルが思いつきません。

 アルがお見合いをしてみないかという衝撃発言をしてから十分程たった。最初のうちは軽くパニック状態だったティーナ達も落ち着いてきた。

 本当に大変だったんだぞ。リーナは口をパクパクさせて不明な言葉を口から発しているし、ティーナは「お見合い? お見合い?」ってお見合いって言葉を何回も繰り返すし、お茶を持ってきたレティアさんがそんな状態の二人を見てお茶を乗せたお盆を落としてコップは割れるしお茶はこぼれるしで、皆わけが分からなくなってた。

 花音は「何がそんなに驚くことなの?」みたいな顔をしていた。そりゃそうか、この世界にきて一週間だったらこの反応であってるのだろう。俺と同じ時期に来ているのだったら、この反応になっていたかもしれないな。

 皆が落ち着いたのを見計らったようにアルが口を開く。


「とある王族の頼みでね、個人的に親しいのだがマサトの事を話したら娘と結婚させたいっていうんだよ」


 お、王族って、そんな人と個人的に親しいアルは何者なんだよ。俺もエレナと仲がいいけどそれでも魔法士ギルドのアンリーさんの仲介で仲良くなれたものなのに。


「なんでそんなに話が飛躍するんだよ?」

「まあ、聞いてくれ。だがこれは僕たちがあれこれ言っても最終的には本人たちの問題だ。だからお見合いしてみないか? といったのだ」


 これ断ったら後が恐ろしい気がするのだが気のせいだろうか? 相手は王族だぞ。断ったら報復とかないかな大丈夫だろうか? これは今日明日でホイホイと決めていい問題じゃない気がする。だが言ったら悪いのだがその王族の人もどうかしていると思う。

 話を聞くだけでその人と娘を結婚させようとするなんてなんて……。それが貴族とかだったらまだいいだろうけど王族だからなー。国の問題になりそうな気がするけど大丈夫だろうか?


「少し考えさせてくれ」


 とりあえず保留にさせてもらおう。いろいろと考えなければいけないと思う。


「分かった。どれくらい考える時間がいるんだ?」


 なんでこんなに早く決めろ早く決めろという目をいているのだろう。だが、今日持ってきた話を今日明日で決めろというのはいくらなんでも無理な話だ。それも何かの依頼ならいざ知らずお見合いだぞお見合い。元の世界じゃ結婚なんてまだまだ先の話だぞ。そんなこと考えたことなんだぞ。しかもその相手が王族の娘だというのだから。


「とりあえず、答えが決まったら、アルの家に報告に行くから」

「分かった。いい答えを期待しているよ」


 そう言い残すと「じゃましたね」と言って出て行った。どうしようか、とりあえず食べかけのクレープを食べてしまうことにする。アルが来るまではおいしかったのだがどうやら俺も自分が思っている以上にパニックになっているらしい。クレープの味が全く分からなくなってしまった。


「マサトさんどういうことですか?」


 ティーナが体を乗り出しながら聞いてくる。なんでそんなに必死そうなのだろう?

 だが俺に聞かれても分からない。俺だってアルが来たら自分がどこかの王族とお見合いすることになるなんて知らなかったのだ。それくらい今回はとても予想外の出来事だったのだ。


「俺にも分からない。なんだったんだろう? あれ? シャルは?」

「さっき、部屋に行くって言って出て行ったわよ」


 花音がクレープを頬張りながら言った。さてどうしたものだろうか?

 今日明日では決められない。だとしても考えなければ夜も寝れなさそうだ。なんでアステナに帰ってきてこんなことを考えなければいけないのだろうか?

 それに王族だったらどこかの国の王子様とかと婚約させればいいと思う。なぜそうせずにわけの分からない知り合いに話を聞いただけの一般市民と結婚させようとするのだろうか?

 だがお見合いしたら十中八九婚約させられたりするだろう。相手が王族の以上悪い噂が流れたら相手が困るだろうし。

 だがしかし今の俺はシャルの婚約者を探すのを手伝うという約束をギルトハートさんとしている。勝手に王族とお見合いなんかしてもいいのだろうか? 迂闊にお見合いなんかしてとんとん拍子に話がすすんで婚約なんかしてしまったら「冒険者やめろ」なんて言われる可能性がある。そうなったらたまったもんじゃない。ギルトハートさんに失礼な気がする。どうするべきなのだろう? ギルトハートさんと一回話をした方がいいのだろうか?するとシャルがドアを開けて入ってきた。その手には白い封筒が握られている。


「マサト様、お父様からマサト様にお見合いの話が来たらこれを渡すようにと」


 え? お見合いの話が来たら? じゃあ、さっきまで俺が悩んでいたのはなんなのだろう? だが読んでみないことには分からないな。シャルが差し出してくる封筒を受け取り封を切る。


『本日はお日柄もよく、マサト君も元気な事だろう』


 残念ですが今日は曇ってますよ。それに体は元気ですけど、精神がまいってますよ。ギルトハートさんに相談しようかって悩んでたんですから。ってこんなツッコミしてる場合じゃないな、続きを読もう。あれ? この文章の下二十行位どうでもいいことしか書いていないんだがなぜだろう。


『さて本題に入ろう。』


 今までの文章すべて前書きかよ。だからどうでもいい文章しか書いてなかったんだな。こんな長い前書き初めて見たぞ。でもこんなに長い前書きは必要か? もうちょっと短くしてほしかった。長ったらしい前書きを読む俺の身にもなってほしい。


『マサト君、君がこれを読んでいるというとは君にお見合いの話が来たという事だろう』


 はい、ご想像の通りです。しかも相手が王族というビックニュース付です。そのおかげでこれから悩み続けなければいけないわけですよ。それにしてもなんで知ってるの? 俺も今さっきアルに聞いて初めて知ったのに。てか、シャルがこの手紙を持っててお父様から言われたってことはこの手紙書いたの一週間くらい前だよね。なんで教えてくれなかったの? 教えてくれたら少なくとも俺はこんなに悩まなくて済んだのに。占い師にでも頼んで俺の未来見てもらったの? だとしたらその占い師凄いな。凄いけどやめてほしい勝手に占い師に頼んで人の未来を見るのは。実際に占い師に頼んだかは知らないけど。


『実は私はお見合いの相手を知っている。教えてほしかったら私の家まで来てくれたまえ』


 は? なんでギルトハートさんが俺のお見合いの相手を知ってるんだ? 俺が王都にいる間にこの手紙を書いてるならわざわざ手紙にせずに俺が王都にいる間に教えてほしかったよ。しかもわざわざ俺を自分の家まで呼ぶ理由あるか? もし事情があって王都にいる間に教えられないなら手紙に書いておいてほしかったよ。よりによって一番面倒くさい方法を使ったのだろう。俺は魔法のおかげで一瞬でいけるけどいけなかったらまたあの長い道のりを馬車移動だぞ。それを知っててわざわざもう一回王都に来いと言ってるのだろうか? まあ、どっちでもいいやもし、ここに書いてある通りなら行ったら教えてもらえるのだろう。なら答えは決まっている。

 行くしかないでしょ。相手の事も知らずに「分かりました。お見合いします」と言えるわけがない。それなら知ってる人に少しでも話を聞いて情報収集してから決めたい。それにしても変に下に空いているな。文章が終わってから紙の下までが十行ほど空いている。何か下に書いてあるのかと思ったが、何も書いていないようだ。なんでこんなに下を空けていたのか謎だが……。



 この手紙によって俺の明日の予定が決定したのだった。


評価、感想、ブックマーク貰えると嬉しいです。

一話一話をもう少し長くしたいので投稿ペースを二日に一回に切り替えます。

次回は九月二十一日午後十時頃投稿予定です。

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