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魔王の俺が召喚されたのは異世界でした  作者: 三剣 シン
第一章 異世界にきた
11/52

#11 自分の力と依頼

お盆も終わりですね。早く涼しくなったらいいですね。

今回は、新人物登場です。お付きあいよろしくお願いします。

「今日はなにする?」

「そうですね、何しましょうか?」


 今俺達はとてつもなく悩んでいる。え、何にって? それはどのクエストを受けるかだ。


「クエストにはいいのがありませんね。依頼の方にいってみましょうか」

「へ、依頼ってなに?」

「あ、そういえばマサトさんは知らないんでしたね。クエストはモンスターや魔族の討伐のことを指します。で、依頼は護衛等があります。つまり依頼者がギルドか一般人かの違いです」


 へー、そんな違いがあったんだ。

 えっと、これは……武器配達銀貨四枚。いいんじゃないの?


「ねえ、これは?」

「え、マサト本気?」

「マサトさん本気ですか?」


 え、なにか不味いの?


「え、何で? 銀貨四枚だといいじゃん」

「マサトさん配達場所見てください」


 えっと、何々、サタルニア連邦第四都市ルーニア? ってどこだ?


「これってどこ?」

「そういえばマサトさん、ここいらへんについて知識が無かったんですね、サタルニア連邦といえば

 エルバンブレム王国の北に位置する国で、アステナからだったら十日位かかります」

「エルバンブレム王国?」

「あ、エルバンブレム王国っていうのはこの国の国名です」


 へー、この国はエルバンブレム王国っていうんだ。変な名前。それにしても十日か、確かに遠いな。でも手頃な依頼ってなかなかないんだよな、全部遠くの国や町ばっかりだし。


「今日はいいものがありませんし、帰りませんか?」

「賛成、もういいじゃん明日で、お金がない訳じゃないんでしょ」

「いや、俺は結構危ないんだが」


 そりゃあ、銀貨は二十枚位ありますよ、でも毎週、銀貨一枚が消えていくのは辛いんですよ。

 まあ、いい依頼やクエストがないのは事実だし今日は諦めて帰るか。


「じゃあ、帰ろうか」

「はい」

「そうですね」


 帰ることにしてギルドを出ようとすると、


「あの、すいません」

「はい? 俺達ですか?」


 受付のお姉さんが俺達を呼び止めた。


「前、亡霊魔剣士を倒しましたよね」

「はい、それがなにか?」

「今依頼で、剣が強い人を探しているんですが、マサトさんが剣がお強いと聞きまして、この依頼受けていただけないかと」

「マサトさん、亡霊魔剣士を倒したんですか!強いとは思っていましたが、そこまでとは」

「マサト、あんたって凄いのね」


 前も思ったけどそんなに驚くことなのかな? 大袈裟すぎだと思うんだけど。


「で、どうしたんですか?」

「あ、えっと、この依頼受けて貰えませんか?」


 そういうと、受付のお姉さんは、一つの依頼書を差し出してきた。

 えっと、剣の腕に自信のあるもの求む、か。


「これは?」

「アルティネス・デーモン様直々のいらいです」


 アルティネス・デーモン? 誰なんだそれ?


「あの、アルティネス・デーモン様って誰ですか?」

「はぁ、あなた本当にこの国の住人ですか? いいですか、アルティネス・デーモン様はこの国の剣の有名なデーモン家の現当主で、歴代最強と言われるほどの剣の名手らしいです」


 へー、剣の名手で歴代最強ね。いいじゃん強そうだし学ぶものも多そうだ。


「それで、その依頼がどうして俺に?」

「実は、亡霊魔剣士を倒した者に勝負をしたい、とおっしゃられていたので依頼というような形を取りました。報酬は手合わせして実力にみあっただけ用意するということです」


 さて、どうしようかな?


「ティーナとリーナはどう思う?」

「そうですね。私はやってもいいと思います。こんな話滅多にありませんし、マサトさんの剣の実力を見てみたいです」

「私も、お姉ちゃんに賛成よ」

「わかった。受けますその依頼」

「ありがとうございます」



「ようこそ、君が噂のマサトくんですか。僕がアルティネス・デーモンです。アルと呼んでください。親しい者は皆そう呼ぶので。よろしくお願いします」

「宇都宮 正人です。こちらこそよろしくお願いします」


 アルが右手を差し出し握手をもめてきたのでこちらも右手を差し出し握手返す。

 歴代最強の剣士って言われる人だからどんな人かと思っていたけど優しくていい人みたいな感じがする。

 年は十八、九才位で顔立ちはいわゆるイケメンだろう。体格はがっしりしていて、爽やかな青年だ。

 アルに食堂らしき所に案内される。

 まわりの壁には過去の当主達の肖像画が掛かっているが、写真じゃないところはさすが中世の異世界というところか。

 アルにテーブルに案内され言われるままに席につく。

 ちなみに席順はアル、俺、反対側にティーナ、リーナの順番だ。

 皆が席に着いたのを確認して、アルが手を「パンパン」と叩く。

 すると厨房があると思われる辺りからメイドらしき人がお盆をもって出てきて、お盆の上にある紅茶を

 アル、ティーナ、俺、リーナの順番でおいていく。少し紅茶を飲んでからアルが口を開く。


「今日は依頼を受けてくれてありがとう」

「それで依頼は、どこでやるんでしょうか?」

「家の道場を使う。僕はいつでも行けるよ。マサトがよくなったら言ってくれ」


 いつでも行けるといわれ、ここに来てからずっとそわそわしっぱなしだった二人(もちろんティーナとリーナの二人である)が早く帰りたいと目線を送ってきた。何がそんなに気に入らなかったんだ? 紅茶も美味しいし俺は不満なんてないんだけどな。二人の視線が怖かった俺は、逃げながらも、二人の要望に答えるためアルに耳打ちする。


「なあ、アル」

「どうしたんだいマサト」

「目の前の二人の視線が怖いんだが、俺なにかしたか? ここに来てからずっとそわそわしてるみたいなんだが」

「マサト、君が特殊過ぎるんだよ普通の人の反応は、あの二人が正しい」


 ? なに言ってるんだこいつ。俺の何がいけないって言うんだよ。


「アルはもう行けるか?」

「さっきいったじゃんいつでも行けるって」

「わかった、俺はもうあの視線に耐えられないから、道場にいこう」


 そういうとアルが立ち上がり道場と思わしき物があった方へ向かったので、立ち上がったアルについていく。二人もすぐについてきた。

 さて、歴代最強の力見せてもらうとしますか。



いかがだったでしょうか。最初の頃よりは文章力も少しは付いてきたと思います。

近々、登場人物や設定など明かせるところは明かす回を作りたいと思います。

次回は、八月十九日午後十時投稿予定です。

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