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祝!!読めない!書けない!合格したい!?

 あの悪夢のような時間が終わり俺は彼らに保護され、警察署に連れていかれた。

 どうやら彼らは警察官だったようで、二人とも同じような服を着ているのに気付く。

「いやぁー助かりました。お二方が居なかったら今頃血を全部抜かれて干物になるところでした。」

 あんなに怖い思いをしたのに案外冷静に自分が喋れることに驚く。

 落ち着ける環境になったことでハタと気付く、俺はまだ命の恩人である二人の名前すら知らないのだ。

 それでは失礼にあたる!と続けて口を開く。

「ところで、二人のお名前をお聞きしたいんだけど、いいですか?」

 そう言うと金髪のお兄さんが立ち上がる。

 明るいところでよく見るとかなりのイケメンだと解る。

 金髪のお兄さんは胸の前に手をあてると優しい声で自己紹介を始めた。

「そういえばまだ自己紹介をしていなかったね。僕の名前はベルト、そしてこっちの小さい人がテッド君だよ。ちょっといかつい顔をしてるけどとっても優しい人なんだ。あと一人ミリーって女の子がいるけど、今は仕事で別の警察署に行ってるよ。まぁ、どうぞよろしく。それで、君の名前は?何故あの時間に外を?しかも森の中で?」

 小さい人、と言われテッドと呼ぶらしい人は「はぁあん?おめぇーにゃー見えねぇーかよ?このコウシンチョーがよぉーー?」と憤慨している。

 テッドは整った顔をしているがベルトを見た後だからだろうか、あまりパットしない印象を受けたけど、あんま言うもんじゃないよね☆

「名前はショウで~あそこにいた理由なんだけど、信じてくんねぇと思うぜ?急に飛ばされたんだ。その前まで俺はお家で優雅に過ごしてたのによぉ、俺自身なにがなんだかサッパリなんだ。」

 俺が彼らの立場なら何言ってんだこいつと思われるだろうが、このように説明するしかなかった。

「ふぅーん、急に飛ばされーねぇ。」

 テッドが腕を組み唸る。

「まぁいいや、急に飛ばされたっつぅーんだったら家もねぇんか?だったら今日はうちに泊まっていきんしゃい!」

 そう言って手さしのべてくる。

 なんて優しいんだと感動してその手を取るとテッドは光の速度で準備を終えると俺をベッドに寝かしつけた。



 次の日の朝サッパリした頭で少し考えると一文無しのスカンピンでここにきたせいで何もできねぇじゃねぇーか!

 え?どうすんの?このまま野垂れ死ぬの?せっかくの異世界転生がカネ無くてくたばるってダサすぎるだろ!!

 そんな目の前にある絶望という名の壁にぶち当たりながら下の階に下りるとベルトが出迎えてくれた。

「やぁ、昨日はよく寝れたかい?」 

 俺、ベルトさんに恋するかも...と一瞬よぎったが、自分に平手打ちをし、今の状況を率直に伝える。

「あのぉー悪いんですけどぉ、今ぁ、お金無くてぇ、何かお金が稼げるようなことってありますか?」

 上目遣いにそう訪ねるとベルトは少し考えて「ちょっと待ってね。」

 と言うと奥の部屋に入っていった。

 中から「まだ朝早いよぉ。」とテッドの声がする。

 あぁ、朝起きれない感じね?と親近感をかんじていると、なにやら話し込んでいる様子でゴニョゴニョ聞こえる。

 話し合いが終わったようで、ニコニコ顔でテッドが出てきて突拍子もないことを言い出した。

「よし!そんじゃあここの警察署で一緒に働こう!!」

「エエエエエエエエ!!」



 いつの間にか俺は試験会場に飛ばされていた。

 ベルトが教えてくれたが、警察官になるためには筆記試験と実技試験があるらしく、その後面接をして明日には結果が解るみたいだ。

 受け付け場所が3つあり、テッドひきいるのは第三部隊で会場に入って一番左だと教えてくれた。

 しかし、不自然に第三部隊の受け付けだけ誰一人として並んでいる人はいなかった。

 ほかのとこは長蛇の列ができているのにと首をかしげたが空いてるならそっちの方がいいやとルンルンで一番左に進む。

 回りからこちらに向けたものと思われるザワザワが聞こえるがそれを聞き不安になってくる。

(おいおい、ここの部隊って体に爆弾巻いて突撃してくところじゃ無いだろうな...)

 そう疑う気持ちが晴れずに到着すると服装は昨日の二人と一緒、といってもミニスカートになっているが、髪は肩にかからないくらいのショートで、おでこあたりの髪をクリップで綺麗にまとめている~いわゆる可愛い系の女の子がそこにいた。

 そうそう、異世界にはこんな女の子がわんさか居るもんだとこころ踊らせたが、、何というか..あり得ないくらい、胸が、小s...

「ふふーん♪君がテッドさんの言ってた希望者ね!それなら話が速いわ!ささ、ここにお名前を書いてね!あっ!私ミリー!よろしくね!!」

 これ以上はヤボだと自分のなかの天使と悪魔と戦いながらいると超絶イキイキした声でそう言ってきた。

 有無を言わさず俺に紙とペンを押し付けると後ろの方の扉に向かって走っていきながら

「テッドさーーん!ベルトさーーん!来たよぉーー!」

 っとどでけぇ声で去っていった。

(なんかハズいんですけど...)

 回りの目を気にしながら渡された紙を見ると見たことねぇ文字が俺を襲った。

 そりゃそうだ、ここは日本じゃねぇ。

 てかそもそも地球でもねぇ異世界だ、なんとなくいけると思ってたのにこれだ。

 こんな現実突きつけられたく無かったがそんなことを考えている余裕はない。

 割と賑やかな会場の中で俺は一人、うなだれるのであった。


 ~続く~

まず、この作品に目を通していただき感謝感謝!!

少しでも皆さんの日常に明かりがつけば幸いです。

さて、絶体絶命かと思われたショウ君ですが、運良く通りすがりのお兄さんたちに助けてもらいましたねぇ。

次回は文字が書けないし読めもしないショウ君が文化の壁を超えて試験を攻略します!!無事に合格できるかなぁ?

それでは、また来週ぅー。

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