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転生してから考える世界構成学  作者: ユタセコ
35/39

4

その日のうちにタカクラジは手配を進め、

明日の朝に商業馬車で中央区へ入り、

そのまま軍部への渡りが着くことになった。



タカクラジの息のかかった駐在団の少尉の助けを得て、軍施設へ侵入した。

つい昨日まで闊歩していた廊下を足早に遡る。


ザックとクエラは懲罰区の一角に幽閉されているとのこだった。


懲罰区は地下にあり、

門番との邂逅次第、隠密行動は辞め攻撃に出なければならない。


地下へと続く階段を、音を立てぬように下る。

幻惑魔術で身を隠してはいるが、

得意ではないために察知能力が上手の魔法師がいた場合は、見破られてしまう。


「...では、引き続き目を光らせておけよ。

中央区の恩恵があるにしても、奴らはあの第3騎士団の副隊長格だ。


様子を伺っているだけかもしれぬ。」


「万が一の場合は、牢越しの処刑とのことですが、、」


「軍本部も内密に承知だ。その時の処置はこちらでする。深く考えるな。」


おっと、

良い話じゃないな。


ピタッと背中を壁につけ、様子を伺う。

あれは第二騎士団隊長と副団長だ。


副団長とその団員が見張り役とは、

とんだ力不足だな。

舐めているとしか思えない。


あの二人は十二分に実力は隊長格に達している。

俺について来てくれている為に、今の地位に甘んじているだけだ。


一歩足を踏み出して覗き見ようとした瞬間、

身体に負荷がかかる。


これが噂に聞いていた秘宝の恩恵か!

身体が地面に引っ張り出されるところを堪え、

体制を持ち直す。


このプレスコットの監獄と懲罰室は一定深度以下に作られている。

秘宝に近いところでは、身体に蓄えた魔素が急激に外部に奪われていくという話を聞いた。

これを防ぐためには、結界によりその流れを阻害する必要がある。


ちらっと、階段の終わり口を見上げる。

ルビーのような宝珠が壁に埋め込まれている。


俺はどうやら、その結界の外に出たようだ。


そして、第2騎士団供を見れば、

首から同じ宝珠の首飾りをかけている。


あれが免罪符の役割をしているのだろう。


ちょっと驚いたが最悪の想定よりは負荷は軽いな。


俺は負荷を軽減する為、

自身を中心にした一帯の岩構造と魔素の共有を図り、奪われる魔素を地上に近い所から調達するように流れを作る。


調達した魔素が秘宝に吸収され、それが放出される一定深度以上から再調達するので、

事実上の損失をなくすことが出来る。


感覚の共有から、内部構造を把握しザックとクエラの位置の補足を試みる。


なるほど、




ザックがここにはいない。

居るにはクエラだけだ。


これは誤算だな。

しかし、一歩前進したのには違いない。


そして、存在の共有化を図ることで幻惑魔術は使えなくなるので、姿を表すことになる。


「そんなに俺の部下が怖いか?」


俺が声をかけると、

2人が身構えながら刹那に剣身を抜き放つ。


流石、

伊達に隊長を張ってない。


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