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転生してから考える世界構成学  作者: ユタセコ
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暁の道化ルカ・サダス

どうしよう、

にやにやが止まらなくなってきた。


僕は大鎌をギュッと掴んで伸びをした。

ぐぅーと伸ばしたつま先が気持ちいい

そして肩甲骨を稼動させて、と


つま先が地面から離れるこの感じがたまらないんだよね。



その姿は大きな翼を羽ばたかせ

一瞬で空へと舞い上がる。

もう赤い夕日が大きく空に浮かんでいる。

動から静へ移行する時刻に天使を思わせる影が空に浮かぶ。


鷹の血を持つ獣人を選んで良かったよ。

飛べなかったら僕じゃない。


眼下に見えるプレスコット。

要塞都市の篝火が見える。


君はいるよね。

国中探して見つからないと思ったら敵國にいたんだもん。


やっと会えるけど、

ちゃんと僕レベルまでたどり着けているかな?


「油断してると、消し炭にしちゃうかもよ?」


左手は腰に

右手は人差し指をピンと立てて、

指し示す先はプレスコット


その指先から火球が発生すると、見る見る間に直径3メートルほどに膨張する。


「せーの」


拳を握りこむと、

同サイズの火球が50個程あたりに出現する。

そんまま、振りかぶり投げ込むと火球は行き良い良く要塞都市へ飛んで行った。


コロロ川での攻防が始まりを告げるのには

過激すぎるファンファーレとなった。


すっと力を抜いて地上に降り立つと、

傍らには頭に三角耳があり長髪の女戦士がいる。


「さあ、いこっか?ルー君」


散歩にでも行くように誘いながら、

左手を川の方へ突き出す。


一瞬コロロ川が煌めくと、

そこには表層が凍ることで侵攻路となる橋ができていた。


「全くもって君には驚かされる。」

ルー君と呼ばれたのは六大将軍の1人である

ルルーセン・キビトである。


「もっと褒めてほしいなー。」

「あそこを陥落させたら思いっきり褒めてやるさ。」


にへっと笑い、歩み出す。

その足取りは軽やかであるが、

もし正面からこの光景を見たものはまともに立っていられるだろうか。


愉快そうに話す2人の後ろには、

体長3メートルは超える大柄の獣人が大勢控えている。

その圧力は常人を震え上がらせるには充分過ぎるものだ。


森を抜け視界が開けると、

ますます楽しくなってきたように大鎌を回し始める。

先程の火球で黒煙が至るところから立ち上っている様子が見て取れる。

慌ただしく灯が行き交い、混乱の様子もうかがえる。



もう目前と言っても良い。

流れる大河では攻め手に欠くが、

歩ける地表になれば敵国同士の都市としては元々近すぎるのだ。


「僕、今回は遠慮なくいっちゃうからね。」

その言葉は傍らのルルーセンへだろうか。

それとも要塞都市にいるまだ見ぬ誰かへ向けたものだろうか。


風に流れた言葉はどこに連れて行かれるのか。

それは交戦が終わるであろう暁だけが知っている。

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最新話について評価頂ければ、

それによって試行錯誤していきたいと思います。

(>人<;)

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