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日本よく頑張った
ラグビーでまた頑張れる
ここまで読んで頂いた皆さまありがとうございました。やっと話の核が出て来たましたが、中々初めから面白くするのは難しいなぁと、反省しています。
引き続きご愛読よろしくお願いします。
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「どうだった、爺さん方は?」
第3騎士団に割り当てらた宿舎に戻ると
パウェル隊長とザック副長が地図を広げようとする所だった。
「戻られましたか。
散策はさぞ気分転換には良かったでしょう」
「俺が自発的に行ったかのような言い方だな」
去っていったのはそちらなので、
私は間違っていない。
隊長の制服がよれているが
無論、私のせいではない。
「残念ながら隊長が提案した侵攻作戦について変更要請は有りませんでした。侵攻フェイズについて詳細な取り決めがなされただけです。」
パウェル隊長とザック隊長はお互い視線を交わすと険しい顔をした。
「あまり嬉しい報告じゃないな」
「クエラ副長、会議外でも隊長に対するいつもの批判等はなかったかい?」
いつもの野次の事を言うなら、
批判ではなく暴言といえる。
「いえ?珍しく有りませんでした。
それだけ重要な作戦であると受け止めてられているのでは?」
「そうな殊勝な連中じゃないだろ。」
わざと私がおどけると、
隊長は荒っぽく椅子に座り天井を仰ぎ見ながら続ける。
そう、もう2人共気が付いているのだろう。
今回の作戦の裏で蠢く悪意に
「クエラ副長、俺達が軍事会議を抜けてまで話をしていたのは何だと思う?君の意見を聞きたい。」
「お爺様達の保身に関わるエトセトラ」
ザック副長は少し驚いた顔をした。
パウェル隊長は一転して微笑している。
「流石だな。」
そこには、かつての神童を彷彿とさせる隊長がいる。
少し高揚する心を戒める
そう、私達は貶められようとしている。
今回の侵攻作戦を聞いた時、
考慮されていない点が3つはあると思った。
その内、我が軍に関係するのは1つだ。
それは、裏切りである。
作戦を実行する際には想定パターンの確率の和が100%にならねば失敗する。
確率が低いからといって除外する者はいつか足元を掬われる。
「隊長まだ決まった訳では、」
「いいや、ザック副長。これは確定事項のようだ。
その根拠が揃っているんだろう?」
唇を少し噛みしめる。
「はい。私が調査した結果、不審である点は2つです。1つ、第2、第4騎士団が未だプレスコットへ集結できていない事。彼らは少し下流で拠点を張ったまま、未だ動きません。
2つ、コロロ川を横断する際に渡し船ですが、こちらも必要数の準備が確認出来ていない状況です。
以上から軍事会議での通りに作戦は実行される可能性は極めて低く、別の作戦が動いていることが考えられます。」
「そして、軍事会議で追加になった条件か。あながち作戦の肝である第1、第5騎士団がキャロルズ侵攻が遅れた場合に、第3騎士団は優勢劣勢に関わらず補佐に行くこととする、だな?定刻はいつになった、クエラ副長」
「正午です。正午は中央教会典範で、権力、勢力、魂の入れ替わりの時刻と定義されていますし、裁判所による罰の執行時間にも適用されていますので、まず間違いないかと。」
「し、しかし、有り得るのでしょうか。
史上初の全騎士団集結で、しかも歴史上成し得なかったキャロルズ陥落という重大な作戦です。
それに、敵陣地にてそんなリスクを背負う理由があるとは思いません。」
ザック副長が割って入る。
副長が私を会議に向かわせたのは、裏切りの可能性を隊長に相談する為であり、ザック副長も何か憂慮すべき点を見つけたのだろうが、
まだ頭を切り替えられないようだ。
それに仕掛けた餌が大きいほど釣れる魚が大きくなるのが相場であろうに、何故疑問なのだ。
「ザック副長、仮に我が軍がキャロルズ侵攻を計画通りにして陥落出来たとしても、もはや裏切りがなかった証明にはなりません。それは彼らの作戦要件が揃わなかったに過ぎない結果論です。」
「ザック副長。諦めろ。クエラ副長が正しい。
このまま、のこのこ出て行けば、我々団員5千人は敵陣地の魔獣の森にて味方に挟み撃ち、森にはここ3年かけて作った侵攻路に見せかけた処刑台が待っていると考えていい。」
「ちょっと待て下さい。それでは我々は、、」
口を開いた途端、隊長に手で静止された。
ザック副長は思わず黙る。
「諦めろ。」
さて、そろそろ本題に戻りたい。
時間は限られているのだから、
「深刻な所悪いですが、元々考慮されていない点がまだ2点あります。お伝えしても良いでしょうか。」
私は地図に広げ直し、赤いマーカーを2つ置く。
ここからが本題なのだ。
これから巨大な魚を釣らねばならない。




