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台風被害の方々
頑張って下さい。
私も頑張ります。
(差し替え予定)
「急にどうしたんだい、パウェル。またイジメにあったのかい?」
優しい声で聞き返されるも、少しピリッとした空気を感じる。
魔法がタブーなのか
それともイジメの方か?
いじめっ子の件は、家でのダラダラする体裁を保つ為、先日親を始め各方面に周知済みだ。
「ううん。お外に出たくないから。家で本読んでたら魔法のことが書いてあったの」
ほぅ、と目を細める神父。
正直、識字率が高くないこの世界で若干10歳の少年が本を読むというのは異常だ。
この世界のうちの親も完璧に読めるか怪しいレベルなのだから。
ちなみに、俺は準貴族のこのプレスコットでは6番目に権力があるサナス家生まれだ。
まぁ、そこそこだ。
字が読めるようになるまで頑張ったのだからチヤホヤもして欲しい。
アピールを含めて行ってみたが、どうだろう。
「パウェルは字が読めるのか。これは驚いたな。さて、魔法を使って一体何をしたいのだい?」
なるほど、
魔法は刃物に勝る武器になり得るのだから情報の取り扱い注意ってやつだな。
これは困った。
仕返ししたいって言ったら、まず教えてくれない。
この世界の人は道徳に非常に厳しい。
宗教で規範を設けて、はみ出たら粛正を受ける。
いじめっ子も受けたらしいが、子供なので1時間の説教でおしまいだったらしい。
仕返ししたら多分俺もこれを受ける。
良いさ、甘んじて受けてたとう。
これが大人で社会に害を成すと認められたときには異端認定を受け処罰される。
清く正しくの根元を神で抑えているんだな。
「いいえ、違います。僕も神のお近づきを賜りたいのです。」
そう、これがベストアンサーだ。
宗派は数あれ、この國では神の考えや行動を理解し近付くことが最終到達点としている。
悟りみたいなものだろう。
まぁ、素質があるものに神の方がが近付いてくるという解釈らしいが。
「パウェルはご加護が付いているように見受けられますね。」
神父は笑み、一度天井を仰ぎ見る。
天井には神話に出てくる神々、神使、天使、人が階層に分かれて描いてある。
「魔法を得るということは、家を出なくてはなりません。人を辞めるという事です。心の苦難を超えた先に神に近づく出発点があります。これにはまず教会で生きなければなりません。その意味をわかっていますか?」
あれっ
そうなの?
出家するようなになってきたけど。
人生の岐路に立っている感覚だ。
識字のアピールが逆にスカウトされる要因になってしまったのかな?
まあ、どうせこの世界ごと壊すのだからあまりこだわらないが。




