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支持率0%の男が、日本を作り直すまで  作者: 霜月 七日
第4章『独裁者の最後の決断』

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第88話 黒幕の正体

2037年5月5日。

黒崎玲司が、ついに東京へ戻る。

しかし、総理大臣の帰還を目前に、警察は襲撃事件に関する新たな証拠を手にしていた。

政治意識調査、偽情報の拡散、そしてサイバー攻撃。

別々に見えていた出来事の背後に、同じ人物の名前が浮かび上がる。

そのころ、黒崎のもとには、思いがけない知らせが届こうとしていた。

2037年5月5日。

午前8時17分。

警視庁の会議室で、滝沢修一(たきざわしゅういち)は、一人の男と向かい合っていた。

元財務事務次官、久世隆臣(くぜたかおみ)。

六十代半ばになった今も、その姿勢は崩れていない。

だが、机の上に置かれた資料を見つめる表情には、疲労がにじんでいた。

「久世さん。今日はご協力ありがとうございます」

滝沢が言った。

「……私にも確認したいことがありますから」

久世は、持参した封筒を差し出した。

「東亜政策開発機構から受け取った資料です。原本は自宅に保管しています」

滝沢は封筒を受け取り、中身を確認した。

会合の議事録。

政策分析の報告書。

委託先の一覧。

そして、複数の資金提供者が記された資料。

「この資料は、いつ受け取ったものですか?」

「昨年十二月から今年三月にかけてです」

「久世さんは、どのような立場で関わっていたのでしょうか」

「政策研究の助言です。黒崎政権の改革が財政や雇用に与える影響について、意見を求められていました」

滝沢はうなずいた。

「政治意識調査の内容も、ご存じでしたか?」

「世論の変化を調べるとは聞いていました」

「対象者ごとに異なる情報を送り、行動を変化させる実験については?」

久世は、首を横に振った。

「……詳しくは知りませんでした」

滝沢は、資料をめくった。

「では、この文書について教えてください」

そこには、次の文章が記されていた。

『政策変更に対する社会的反応の増幅可能性を検証する』

久世は、眉を寄せた。

「……その文章は、後から追加されたものだと思います」

「なぜそう思うんですか?」

「私が出席した会合では、世論調査の精度を高めるという説明でした。国民の不満を増幅させるなどという話は、聞いていません」

滝沢は、静かに尋ねた。

「誰が、調査を主導していたのでしょうか」

久世は、少し考えた。

「……表向きは、榊原俊哉です」

「表向き?」

「彼は、会合の進行役でした。しかし、重要な判断をするたびに、別の人物へ確認していたんです」

滝沢は、ペンを止めた。

「誰ですか?」

久世は、資料の一枚を指さした。

そこには、海外企業の役員として記された名前があった。

梁文浩(りょうぶんこう)。

滝沢は、その名前を読み上げた。

「……梁文浩」

「はい。華龍国際情報研究有限公司の代表者です」

「直接会ったことは?」

「一度だけ。オンライン会議に参加していました」

「どんな人物でしたか?」

久世は、記憶をたどった。

「四十代後半くらいの男性でした。日本語は流暢でしたね」

「何を話していましたか?」

「日本の政治が、世論によってどの程度変わるか。そんな話です」

滝沢は、資料を見た。

「……黒崎総理についても?」

「はい」

久世は、少し間を置いた。

「彼は、黒崎総理の改革について、こう言っていました」

滝沢は、顔を上げた。

「何と?」

「『制度を変える政治家は、制度そのものよりも国民の感情に左右される』と」

久世は、静かに続けた。

「当時は、政治分析の一つだと思っていました」

「今は?」

久世は、滝沢を見た。

「……国民の感情を利用しようとしていたのではないかと、疑っています」

* * *

午前10時03分。

警視庁の解析室。

滝沢は、提出された資料を捜査員たちと確認していた。

「梁文浩について、何か分かったか?」

「公開情報では、華龍人民共和国の情報関連企業を複数経営しています」

「政府との関係は?」

「過去に政府系研究機関との契約があったことは確認できます。ただし、現在も政府の指示で動いているかは不明です」

滝沢はうなずいた。

「そこは分けて考えよう」

捜査員が、別の画面を開いた。

「それと、配信システムの管理記録に進展がありました」

「何だ?」

「四月十八日、三枝直人の配信設定を変更した外部管理者アカウントです」

滝沢は、画面を見た。

管理者番号、EX-04。

接続時刻。

操作履歴。

対象者番号、A-17。

「……このアカウントの利用者は?」

「契約書上の管理責任者は、梁文浩です」

滝沢の表情が変わった。

「本人が操作したと確認できるか?」

「いいえ。複数人で共有していた可能性があります」

「分かった」

滝沢は、画面に表示された操作内容を確認した。

四月十八日、午後九時十四分。

『A-17:個別配信モードへ変更』

四月十九日、午前七時三十一分。

『A-17:反応確認設定を更新』

四月二十日、午後六時四十六分。

『A-17:配信記録の保存期間を短縮』

滝沢は、最後の行を指さした。

「……保存期間を短縮?」

「はい。通常は九十日ですが、この対象者だけ七日に変更されています」

「誰の指示だ?」

「まだ分かりません」

滝沢は、しばらく考えた。

「……事件の前日に、記録が早く消えるよう設定されたわけか」

「はい」

「理由を確認しよう」

滝沢は、画面から目を離した。

四月十八日。

三枝の調査方針が変更された。

同じ日、匿名アカウントが作成された。

そして、外部管理者が三枝への情報配信を個別設定に切り替えた。

偶然の可能性はある。

だが、調べるべき理由は十分にあった。

「……梁文浩について、関係機関と情報を共有してくれ」

滝沢が言った。

「海外の記録が必要なら、正式な手続きを取ろう」

* * *

午前11時26分。

愛知県内の病院。

黒崎玲司(くろさきれいじ)は、病室の窓から外を眺めていた。

入院してから十四日。

この部屋で迎える最後の朝だった。

荷物は、すでにまとめてある。

左目の視力は戻らない。

胸腹部の傷も、まだ完全には治っていない。

それでも、東京に戻れることがうれしかった。

ドアがノックされた。

「総理、失礼します」

秘書官の小野寺航(おのでらわたる)だった。

「おはようございます」

「おはようございます。準備はいかがですか?」

「大丈夫ですよ」

黒崎は、鞄を指さした。

「荷物も、ほとんどありませんし」

小野寺は、少し笑った。

「移動中は医療スタッフが同行します。東京到着後は、そのまま病院へ向かいます」

「分かりました」

「移動の詳細については、警護上の理由からお伝えできる範囲が限られます」

「はい」

黒崎は、少し考えた。

「……小野寺さん」

「はい」

「東京に戻ったら、まず美月に会いたいんです」

小野寺は、うなずいた。

「桐生さんには、病院側と警護担当を通して面会の調整を進めています」

「ありがとうございます」

黒崎は、少し笑った。

「仕事の話より先に、そっちをお願いしてすみません」

小野寺は、首を横に振った。

「いえ。今は、その方が大切だと思います」

黒崎は、少し驚いた。

「……小野寺さんが、そう言うとは」

「総理が回復されることが、何より重要ですから」

黒崎は、静かにうなずいた。

「……ありがとうございます」

* * *

午後1時42分。

東京都内。

桐生美月(きりゅうみづき)は、病院の面会担当者から説明を受けていた。

黒崎が東京へ戻る。

その知らせを受けて、仕事の予定を調整し、午後から休暇を取っていた。

「……到着後、診察と状態の確認がありますので、すぐに面会できるとは限りません」

担当者が説明した。

「はい。分かっています」

「警護上の確認が終わりましたら、ご案内します」

「よろしくお願いします」

美月は、深く頭を下げた。

病院を出ると、スマートフォンを確認した。

黒崎から、短いメッセージが届いていた。

『これから移動するよ。東京で会おう』

美月は、返信した。

『うん。気をつけてね。待ってる』

送信。

そして、空を見上げた。

東京は、よく晴れていた。

「……やっと帰ってくるんだ」

美月は、小さくつぶやいた。

* * *

午後3時18分。

警視庁。

滝沢は、セキュリティアナリストの高瀬直樹(たかせなおき)から説明を受けていた。

「……北辰デジタルサービスが管理していた配信システムについて、追加の資料が見つかりました」

高瀬は、画面を示した。

「これは、四月十二日以降に拡散された政治情報サイトの管理履歴です」

滝沢は、資料を見た。

「……何か共通点が?」

「はい。複数のサイトで、同じ外部管理者アカウントが設定変更を行っていました」

「どのアカウントですか?」

高瀬は、画面を拡大した。

EX-04。

滝沢の表情が変わった。

「……三枝の配信設定を変更したアカウントか」

「そうです」

高瀬は、続けた。

「ただし、アカウントが同じだからといって、同じ人物が操作したとは限りません」

「分かっています」

滝沢は、画面を見た。

四月十二日。

政治情報サイトの配信設定が変更されていた。

その後、黒崎政権を批判する投稿が急増した。

そして、四月十八日。

同じ管理者アカウントが、三枝の個別配信設定を変更している。

滝沢は、静かに息を吐いた。

「……ようやく、二つの事件の接点が見えてきたな」

高瀬はうなずいた。

「はい。ただ、サイバー攻撃そのものを指示した証拠は、まだありません」

「そこは、別に調べる必要がありますね」

滝沢は、資料を閉じた。

「高瀬さん。ありがとうございました」

「いえ」

高瀬は、少し考えた。

「……一つ、気になることがあります」

「何ですか?」

「四月十二日の政治情報配信は、障害が発生してから始まったものではありません」

滝沢が顔を上げた。

「……どういうことですか?」

「障害に関する記事の準備が、前日から行われていた形跡があります」

「前日?」

「はい。四月十一日です」

滝沢は、しばらく考えた。

「……攻撃が起きることを、事前に知っていた可能性がある」

「可能性はあります。ただ、公開日時の設定だけでは断定できません」

滝沢は、うなずいた。

「分かりました。実際に何が準備されていたのか、確認しましょう」

* * *

午後4時57分。

東京都内の医療機関。

黒崎を乗せた車両が、警護車両とともに到着した。

医療スタッフの確認を受けながら、黒崎は慎重に車椅子へ移った。

長時間の移動で、身体には疲労が残っていた。

左側から聞こえる物音に、反射的に肩が動く。

黒崎は、ゆっくりと息を吐いた。

「……大丈夫です」

付き添いの医師が尋ねた。

「気分は悪くありませんか?」

「少し疲れましたけど、大丈夫です」

「では、病室で休みましょう」

黒崎は、うなずいた。

病院の廊下を進む。

窓の外には、東京の街並みが見えた。

高層ビル。

道路を走る車。

歩道を行き交う人々。

見慣れたはずの景色が、少し違って見えた。

左側が見えないせいだけではない。

あの日から、世界との距離感そのものが変わってしまったようだった。

病室に到着すると、医師による確認が始まった。

血圧。

脈拍。

傷の状態。

移動による負担。

一通りの診察が終わったころには、午後六時近くになっていた。

「……今日は、できるだけ休んでください」

医師が言った。

「分かりました」

黒崎は、ベッドに腰を下ろした。

東京に戻った。

だが、まだ病院の中だ。

仕事に復帰できるわけではない。

それでも、黒崎は少し笑った。

「……帰ってきたな」

* * *

午後6時24分。

病室のドアがノックされた。

「……どうぞ」

黒崎が答えると、ドアが開いた。

そこに立っていたのは、美月だった。

「……玲司」

黒崎は、顔を上げた。

「美月」

美月は、ゆっくりと近づいた。

黒崎の顔を見る。

左目の周囲に残る傷。

以前より痩せた頬。

そして、まだ痛みを抱えていることが分かる身体の動き。

美月は、何か言おうとした。

だが、言葉が出なかった。

黒崎は、少し笑った。

「……ただいま」

美月の目から、涙がこぼれた。

「……おかえり」

黒崎は、少し困ったように笑った。

「泣かないでよ」

「……無理だよ」

美月は、涙を拭いた。

「だって……」

黒崎は、何も言わずに待った。

美月は、ゆっくりと続けた。

「……本当に、帰ってきたんだね」

黒崎は、うなずいた。

「うん」

美月は、ベッドの横の椅子に座った。

しばらく、二人は何も話さなかった。

ただ、互いの顔を見ていた。

やがて、美月が口を開いた。

「……痛くない?」

「少しはね。でも、前よりずっといいよ」

「……左目は?」

黒崎は、少し間を置いた。

「見えないままだよ」

美月は、うなずいた。

「……そっか」

黒崎は、静かに続けた。

「でも、慣れていくしかないしね」

美月は、黒崎の右手を握った。

「……一緒に慣れていこう」

黒崎は、美月を見た。

そして、少し笑った。

「……ありがとう」

美月は、手を離さなかった。

黒崎も、その手を握り返した。

しばらくして、美月が尋ねた。

「……定食、覚えてる?」

黒崎は笑った。

「もちろん」

「お店、探しておいたよ」

「本当?」

「うん。生姜焼きがおいしいところ」

黒崎は、少し驚いた。

「……もう調べたの?」

「だって、約束したでしょ」

黒崎は、笑った。

「そうだったね」

美月も笑った。

「だから、早く元気になって」

「うん」

黒崎は、静かにうなずいた。

「……楽しみにしてる」

* * *

午後8時11分。

警視庁。

滝沢は、捜査員から新しい報告を受けていた。

「主任。北辰デジタルサービスの管理記録について、追加確認が取れました」

「何だ?」

「四月十一日、サイバー攻撃の前日に、EX-04が複数の政治情報サイトの公開予約を設定していました」

滝沢は、顔を上げた。

「……内容は?」

「物流障害に関する記事です」

「障害が起きる前に?」

「はい」

滝沢は、資料を受け取った。

そこには、記事の下書きが残っていた。

『物流システムの停止で国民生活に混乱』

『黒崎政権の改革が招いた危機』

滝沢は、眉を寄せた。

「……未来の出来事を、記事にしていたのか」

捜査員は、うなずいた。

「ただ、障害が発生することを予測していた可能性もあります」

「そうだな」

滝沢は、資料を見つめた。

「……だが、公開予約まで設定していた理由は確認する必要がある」

「はい」

「記事が実際に公開された時刻は?」

「四月十二日、障害発生後です」

滝沢は、うなずいた。

「分かった」

そして、別の資料を開いた。

EX-04。

四月十一日、政治情報サイトの公開予約。

四月十八日、三枝の配信設定変更。

二つの操作を行った管理者アカウント。

その契約上の責任者が、梁文浩。

滝沢は、静かに言った。

「……梁文浩が、重要な人物であることは間違いなさそうだ」

捜査員が尋ねた。

「黒幕でしょうか?」

滝沢は、首を横に振った。

「……まだ分からない」

そして続けた。

「責任者として名前があることと、実際に指示したことは別だ」

「はい」

「だからこそ、証拠を集めよう」

* * *

午後9時37分。

華龍人民共和国。

首都郊外のオフィスビル。

梁文浩(りょうぶんこう)は、机の上の資料を見つめていた。

四十八人の調査対象者一覧。

日本国内の政治情報配信記録。

そして、黒崎玲司に関する報告書。

部下が、部屋に入ってきた。

「……日本側の捜査が、EX-04まで進みました」

梁は、うなずいた。

「そうか」

「管理責任者として、あなたの名前も確認される可能性があります」

「すでに確認されているだろう」

梁は、落ち着いた声で答えた。

部下は、少し迷った。

「……今後、どうされますか?」

梁は、資料を閉じた。

「日本側の委託先との連絡は、いったん止める」

「……はい」

「記録は?」

「一部、国内に残っています」

梁は、少し考えた。

「……無理に消すな」

部下が顔を上げた。

「よろしいのですか?」

「今さら消せば、かえって目立つ」

梁は、窓の外を見た。

「それに、すべての記録が残っているわけではない」

部下は、うなずいた。

梁は、机の上の写真を手に取った。

黒崎玲司。

襲撃事件後、東京へ戻った総理大臣。

梁は、写真を見つめた。

「……予定とは違ったな」

部下が尋ねた。

「黒崎が生き残ったことですか?」

梁は、首を横に振った。

「違う」

そして、静かに続けた。

「黒崎がいなくなれば、日本の改革は止まると思っていた」

部下は、黙っていた。

梁は、資料を指さした。

「だが、国会は動いている。与野党が協議し、行政改革の検証も続いている」

「……はい」

「総理一人を排除しても、制度が残れば国は動く」

梁は、少し笑った。

「……その点を、見誤った」

部下が尋ねた。

「では、次は?」

梁は、ゆっくりと答えた。

「制度そのものへの信頼を崩す」

「……具体的には?」

梁は、別の資料を取り出した。

そこには、日本国内の金融機関、物流事業者、行政機関に関する分析が記されていた。

「人間は、政府が機能していると信じている間は、多少の混乱にも耐えられる」

梁は続けた。

「だが、明日も生活できるか分からなくなれば、政府への信頼は崩れる」

部下は、資料を見た。

「……第二段階ですね」

梁は、うなずいた。

「そうだ」

そして、最後に言った。

「今度は、黒崎一人ではない。日本全体を試す」

* * *

午後10時16分。

東京都内の病院。

美月が帰ったあと、黒崎はベッドに横になっていた。

久しぶりに会った美月の顔を思い出す。

泣きながら笑っていた。

手を握ってくれた。

定食の店まで探してくれていた。

黒崎は、少し笑った。

「……早く食べに行きたいな」

そのとき、スマートフォンが震えた。

美月からのメッセージだった。

『今日は会えて本当にうれしかった。ゆっくり休んでね』

黒崎は、返信した。

『俺も。来てくれてありがとう。おやすみ』

送信。

そして、スマートフォンを置いた。

窓の外には、東京の夜景が広がっていた。

以前と同じ街。

だが、自分は以前と同じではない。

左目の視力を失った。

身体には傷が残った。

襲撃の記憶も消えない。

それでも、黒崎は思った。

総理大臣として、やるべきことがある。

ただし、それは自分一人で日本を動かすことではない。

自分がいなくても、政府は動いていた。

国会は議論を続けていた。

国民も、それぞれの生活を守っていた。

黒崎は、静かに目を閉じた。

「……まだ、終わってないな」

その言葉は、誰に聞かせるものでもなかった。

東京へ戻った黒崎玲司。

そして、国境の向こうで動き始めた新たな計画。

日本は、再び大きな危機を迎えようとしていた。

第88話では、黒崎玲司が東京へ帰還し、美月との再会を果たしました。

一方、捜査によって梁文浩という人物の関与が浮かび上がり、事件の背後にある組織の輪郭が見え始めています。

次回、第89話『国家を揺るがす証拠』。

日本の捜査当局は、サイバー攻撃と政治情報操作の関係を示す重要な記録を入手します。

そして黒崎は、東京に戻って初めて、政府が直面している危機の全容を知ることになります。

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