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4、おせんされた空気

「これはね、お父さん、つまりゆうのお祖父ちゃんのものなの。」



これが真実だ、と訴えるように母さんが力強い眼差しで僕をみる。

僕はポカンとしたまま頓珍漢な声をあげる


「え……?」



お祖父ちゃんの…角……?

なんであるの…?


魔族が亡くなったら、親族はその遺骨を大事にする。

遺角は保存できなくもないが、遺角、特に魔力純度の高い貴族の角は、漏れ出す魔力が周囲の空気、環境を壊してしまう可能性があるからふつうは保存しないはず。


「なんで遺角があるのかって思った?

それにおうちの空気が魔力汚染されるって思ったよね?」


僕の思ったことを母さんはズバリと当てる。

そして一息ついて、言葉を続ける。



「ーー汚染されるよりも、ゆうのことが大事だと思ったから。」

怖かったのよ、あなたが孤立するのが。だから、せめて、みんなと一緒でいられるようにって。」


………え?

…なに、言ってるの……??


僕がいま吸ってる空気は、既に汚染されてて、お祖父ちゃんが亡くなった2年前からずっとー

この空気を吸い続けて、慣れて、気にならなく、なって…?


「はぁ…はぁ…は、はぁ……」


驚きのあまり呼吸が速くなる。

息を吸わないほうがいいってわかってるのに、呼吸は止められない。


でも、吸いたくないって、抗おう、ってしてしまう。


息を吸わないことはーーできない。

2年間も吸い続けてきたのだから今更どうこうできるものじゃないのかもしれない。


諦め半分で、僕は母さんにずっと気になってた疑問を問いかける。



「……母さん…僕のため、って、どういうこと…?」



4話です!!


すこし暗め内容入ってきましたね〜

この辺は筆がすすむすすむ!たのしいです!

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