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2、はこ
二つあるはずの角が一つしかないと知った。
それからというもの、外を出歩くと人々の視線が痛い。
前までは全く気にしていなかったが、意識すると、『角がひとつしかない』だの『異形な子がいるぞ』だの小声で話している大人が数多いた。
冷たい視線を投げかけられるのが嫌で、だんだんと、外出する日が減っていった。
家にいることが増えたが、家の空気もどんより。
前より、母さんと姉さんと会話をする数も減った。
やむを得ず外出するときは、帽子を深く被って角を隠してた。
でも、角が飛び出るから帽子を被ってる人は絶滅危惧種だし、片方しか角がないことはみて取れる。
だんだん、自分の中途半端な角が嫌になっていった。
僕が、外出もせず、部屋に引きこもるようになって数日。
おずおずと母さんが部屋の扉をノックする。
「ゆう、いますこしいいかな?」
ドア越しだけど少し遠慮がちな声。
「うん。どうぞ」
キィ....と音を立てて扉が開く。
廊下から眩い光が漏れる。
逆光になって見えづらいが、母さんが何か四角い箱を持って入ってきた。
その箱は少し重さのある、重々しいものだった_。
箱の中身なんだろうねぇ?
これから1話1話を短めにしてこうかなって思ってます!
更新頻度も上がると思います!




