表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eresia Online ~とある少女の配信録~(体験版) ver.0.12  作者: 春ノ花子
第1章:ゲームスタート
37/44

2-14 新たなクエスト?

 薬を用意した私は始まりの街を出て村へとUターン。

 寄り道することなく駆け抜けたおかげか、割とすぐに到着することができました。

 そのまままっすぐ道具屋さんに向かいます。


「こんにちは。薬を持ってきました」

「おや、随分と早かったね」


▶シークレットクエスト『村の道具屋に薬を納品しよう・2』を完了しました


 無事にクエストも達成できたみたいです。

 村の薬品不足問題が解決したわけではないですけど、一時的な処置としては十分でしょう。


「ふむ……。お嬢ちゃん、今からちょっと時間いいかい?」

「? はい、大丈夫ですけど……」


 そう言う道具屋さんに案内されたのは村の外れにある一軒家……というか廃屋?

 蔦に覆われた壁、汚れてヒビの入った窓、家の前にある小さな花壇は荒れ、周囲を囲む木の柵は朽ちてボロボロ。少なくとも人が住んでるようには見えません。


「ここは薬師の爺さんが暮らしてた店だよ」


 言われてよく見てみれば、確かに看板らしきものがありますね。……傾いてますけど。


「これはお願いというか相談なんだけど、この店を継いでもらえないかな」

「継いでって…………ここをですか?」

「手入れされてないからちょっと荒れてるけど、修理すればちゃんと住めるようになるはずだよ」


『……ちょっと? ちょっとか?』

『ちょっと ✕ だいぶ ○』

『これ大丈夫? 不良債権掴まされようとしてない?』


「えーっと、継ぐ継がない以前に、勝手に譲渡しちゃっていいんですか?」

「ああ。爺さんからも『もし誰かがこの村で薬師をしたいって言ったら譲ってやってかまわん』って言付かっているからね」

「私は渡り人ですし、ずっとこの村にいるわけではないんですけど……」

「たまに来て薬を置いてくだけでいいんだ。店番は村の若いのにやらせてもいい」


 うーん、なんだかどうしても私に薬屋をやってもらいたい感がヒシヒシと。

 まあ、薬不足は村にとっても割と死活問題でしょうし、気持ちは分からなくはないんですけど……。


『とりあえず中見てから決めたら?』

『外が汚くても中は綺麗だったり、外が綺麗でも中はボロボロだったりとかあるもんな』

『不動産関係決める時はマジちゃんと現場見てからにした方がいい』

『写真で決めて実際見に行ったら酷い物件だったとかよくある話』


 おっとリスナーさんのリアルなご意見が。

 確かに内見は大事ですね。


「薬屋を継ぐかどうかはさておき、一度中を見させてもらってもいいですか?」

「構わないよ。じゃあ鍵は預けておくから、見終わったら返しにきてくれ」


 道具屋さんから鍵を受け取った私は、改めてお店の外観を眺めます。

 確かに店の周りは荒れ放題で、看板も傾いて今にも落ちそうですけど……よくよく見ると、周囲が荒れてるだけで家自体はそんなに傷んでないっぽい?


「それじゃあお宅拝見〜」


 入り口の鍵を開け、軋むドアを引いて中を覗くと、そこは店舗部分。

 埃の積もったカウンターと商品を並べるための棚があります。


『うっわすげーホコリ』

『大分放置されてたっぽいな』


 窓からの明かりはあるものの、一応ランタンを点けて家の中へ。

 店舗スペースの右奥、カウンターの中にある扉を開けると真っ直ぐに廊下が延びていました。

 右側は外に面していて窓があり、左側に扉が2つと2階へと上がる階段、突き当たりにも扉が1つ。


「こっちは……ただの部屋? あ、多分調薬に使ってた部屋ですね。こっちが台所とリビング? 突き当たりは……地下に続く階段?」


『おおっ! 隠された地下室!?』

『これは事件の予感w』


 いや別に隠されてないですよね。普通にドアがあっただけで。


「地下は物置みたいですね。棚がありますし」


 多分調薬に使う素材なんかを保管するための倉庫として使ってたんでしょう。

 1階に戻って2階への階段を上がると、部屋が3つ。天井に雨漏りの跡があったり、カーテンが日に焼けていたりはするものの、十分にリフォーム可能な範囲です。


「家の裏手は……かなり荒れてますけど畑っぽいですね?」


 裏庭には薬師のおじいさんが薬草などを栽培していたのであろう畑の跡。

 藪で見えなくなってますけど、小さな井戸もあるみたいです。


「ふむ……。4LDK一戸建て庭付き井戸付き店舗・地下倉庫付きって、ひょっとしなくてもかなり良い物件なんじゃないですか?」


『せやね』

『これは買い』

『思ったより痛んでなかったし、全然アリなんじゃないかな』


 条件としてこの村で薬師をする必要がありますけど、修理費以外は実質無料でこの物件が手に入るなら全然お得ですね。

 早速道具屋さんに行って、お店を継ぐことにしたことを告げます。


▶シークレットクエスト『村の薬屋を改修しよう』が発生しました


 あ、一応これ、クエスト扱いになるんですね。

 内容的にはこんな感じです。


 クエスト名:村の薬屋を改修しよう

 内容:放置されていた薬屋を修理して人が住める状態にする。

 報酬:マイハウス


 家の修理に関しては《木工》スキルがあれば自力でできるみたいですが、材料と費用を用意すれば村にいる大工さんにお願いすることも可能だとか。

 修理に必要な材料は木材、石材、金属製の釘など。

 木材は〈伐採〉スキルがあれば森で手に入りそうですが、石材や金属は今の私の行動範囲ではフリーマーケットで売ってるのを購入するくらいしか手に入れる手段がありません。


「となると第2の街を目指すべきでしょうか」


 第2の街は鉱山の街らしいので、石材も金属も豊富なはずです。

 3つのフィールドの中では推奨レベル高めな『乾燥した荒野』を抜ける必要がありますが、その辺りは装備の性能で多分なんとかなるでしょう。


 …………なりますよね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ